あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑

no.8 林業作業士

インタビュー
インタビュー
「木と一緒に大きくなりたい」 林業作業士は、山に苗木を植え、
手入れをしながら、育った木を材木として切り出す仕事をする人です。

経験4年目の安藤達也さん(21)は、良質な材木の産地・鳥取県智頭(ちず)町の森林組合に就職し、山の中で、日々木と向き合い仕事をしています。
担当しているのは、立派な材木を育てあげる「造林」の仕事です。中でも重要なのが間伐(かんばつ)です。山に密集して生えている木の中から、商品にならない木を切り倒し、残りの木に日光が当たりやすくします。そうすれば、木が大きく育つのです。それには、周りの木を傷つけずに木を切り倒す技能が必要になります。切り口をどう入れるかによって倒れる方向は大きく変わり、大きな木になるほど難しくなります。
40年以上育った太い木の間伐を行うことになった安藤さん。倒す木も商品になる可能性のある仕事です。ベテランと山に入り、さまざまな技を学ぼうとする安藤さんの姿を通して、林業作業士の仕事と、その魅力を描きます。
■ 林業作業士になるには

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◇林業作業士とは  林業の仕事をしている人たちのことです。現在全国におよそ6万人。
 家や家具などの材料になる材木を育てるために、山の中で働いています
 林業作業士の仕事には次のようなものがあります。

●造林

苗木を育てて山に植えることから、大きく育てる(安藤さんの担当している仕事)

●林産

育った木を切り出し、クレーンなどを使って傷をつけずに運び出す仕事

●林業土木

木を運び出しやすくするため、山の中に道を作ったり、整地する仕事

◇林業作業士になるには  林業作業士になるのに、特別な資格は必要ありません。
 女性も就職できます。平成十四年の調査では95人の女性林業作業士がいます。
 また、次のような研修を受け、指導的な立場に立つベテランを「林業作業士」と呼ぶ地域もあります。
  • 林業の専門技術について、その指導法を習得する研修
  • 若手従事者を精神面からサポートするための研修
◇就職先など  各地の森林組合が中心です。有名な材木の産地には林業を専門に行う会社もあります。
 ※全国に事業所は7340(平成12年林野庁調査)
 最近では若い人が積極的に採用されるようになりました。就職試験は面接のみの場合がほとんどです。
 Uターン、Iターン希望者への、就職説明会も開かれています。
◇就職してから  仕事で使うチェーンソーやクレーンなどの機械の扱いは、就職してから覚える人がほとんどです。
 たとえば、次のようなものがあります。
  • 車両系建設機械の運転資格
  • 機械集材装置の運転資格
  • はい作業(2メートル以上の高さにものを積む作業)主任者の資格
・・・など
林業のほか、建設現場でも使用できる資格を10以上取ることができます。
現場の作業だけではなく、様々な自然学習会などで講師を依頼されることもあります。

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