松坂桃李さん

本当に寅さんみたいな人ですね!男っぽい感じの生き方といいますか…とにかく、お祭りが好きなんだっていうのはよく分かりました。家庭環境が複雑で孤独だったころ、みこし職人だったおじいさんの背中を見て育って、その姿がカッコよく見えたのではないでしょうか。おじいさんの存在、震災ボランティアでの経験、海外の人たちとの出会い…人の心を動かすのは人なんだなと思いました。勉強も大事ではあるけれど、出会った人の生き方や生き様も人の人生を決める。宮田さんがそれだけ強い出会いや動くきっかけに遭遇できたのはすごいことですよね。

僕も幼少期に祭りでみこしを担ぎましたが、今は自分も周りの友人も地元の催しからは遠ざかっていると思います。番組で女子高生が言っていたように、知り合いがいないと行けないという理由、よく分かります。でも、U29世代は、ハロウィンになると渋谷でお祭り騒ぎをするように、何か一緒にワーッと盛り上がることはきっと好きなんですよね。だからきっかけさえあれば地元のお祭りにもどんどん参加すると思います。海外の方から依頼が来るということはビジネスチャンスが転がっていると思います。お祭りという日本独特の文化が絶えないようにするためにも、ぜひ宮田さんに頑張ってほしいです。

#024

みこし修理・製作


宮田 宣也
Nobuya Miyata

放送: 2016年11月15日

今回の主人公は、茨城県つくば市に住む宮田宣也さん(29)。祭りやイベントで使う「みこし」の修理や製作をする一方、自らも年間50以上の祭りに参加してみこしを担ぐ、根っからの“祭り男”だ。

みこし作りは、みこし職人をしていた祖父の影響で始めた。東日本大震災のボランティアでみこしを作ったり、海外のイベントで外国人とみこしを担いだりするなかで気づいたのは「担ぎ手たちの心を一つにして、感動を呼び起こす」というみこしの持つチカラ。そのチカラに賭けてみようと、就職はせず、祭りの世界に飛び込む決意をした。それから2年、宮田さんは各地の祭りを行脚し、そこで知り合った人たちからみこしの修理や製作を頼まれたり、祭りの存続を危惧する神社の相談を受けたり、いわば祭りアドバイザーのような存在にまでなった。

そんな宮田さんに、この秋、新しい仕事の依頼が。地域の祭りを盛り上げたいという自治体から、祭りの魅力を語るセミナーの講師を頼まれたのだ。そこで耳にしたのは、「地域の行事に無関心な若者が多く、祭りの存続が心配だ」という地元民の声。そこで、宮田さんが取った行動とは?

1週間スケジュール

  • しごと
  • くらし
MON TUE WED THU FRI SAT SUN

3:00

4:00

5:00

6:00

7:00

8:00

9:00

10:00

11:00

12:00

13:00

14:00

15:00

16:00

17:00

18:00

19:00

20:00

21:00

22:00

23:00

24:00

1:00

2:00

睡眠

起床・朝食

空手の稽古

着替え・移動

修理・製作

昼食

大学の図書館で
勉強

修理・製作

夕食

パソコンなど
自由時間

睡眠

睡眠

起床・朝食

造園のアルバイト

昼食

造園のアルバイト

夕食

修理・製作

友人と食事

帰宅・風呂など

睡眠

睡眠

起床・朝食

空手の稽古

着替え・移動

材木屋で
材料購入

材木屋さんと昼食

移動

修理・製作

夕食

パソコンなど自由時間

睡眠

睡眠

起床・朝食

造園のアルバイト

昼食

造園のアルバイト

夕食

修理・製作

友人と食事

帰宅・風呂など

睡眠

睡眠

起床・朝食

空手の稽古

着替え・移動

修理・製作

昼食

修理・製作

帰宅・準備

祭りに移動

車で仮眠

車で仮眠

祭りに移動

祭りに参加

車で移動

友人宅で飲み会

友人宅にお泊まり

友人宅にお泊まり

朝食・祭り準備など

祭りに参加

なおらいなど

車で移動

睡眠

13:00

図書館で勉強

しごと

みこし作りは独学。分からないことがあると、大学の図書館へ。神社の建築書などを読んで参考にしている。

21:00

パソコンなど

くらし

一人暮らしのため、自宅にいるときは、パソコンを触っていることが多め。フェイスブックで全国の“祭り仲間”と連絡をとったり、ブログを通じて、各地の祭りの紹介をしたりしています。

19:00

修理・製作

しごと

カンナやノミなど、たくさんの手道具があふれる工房。大半は、みこし職人をしていた祖父から譲り受けたもの。大切に手入れして使っています。

8:00

空手の稽古

くらし

宮田さんのリフレッシュタイムは、高校時代から続ける空手の稽古。朝、時間があるときには欠かさず行っている。大学時代、全日本学生選手権で準優勝した腕前!

10:30

材木店で材料を購入

しごと

みこしの材料は、ケヤキ。地元の材木店で購入しています。
祭り好きだという材木屋さん。少し安く材料を譲ってくれるそう。

20:00

友人と食事

くらし

学生時代から住む茨城にはたくさんの友人が。おうちに招かれて食事することもしばしば。この日は、今度つくば市で行う予定のイベントの作戦会議。

9:00

祭りに参加

しごと

春から秋までの間、週末はほとんどどこかの祭りに参加している。その数なんと、年間50!一度に2、3か所の祭りに参加する場合もあり、移動は深夜になることも。

ディレクターMEMO

内堀 楓季

NHK水戸放送局
ディレクター3年目

内堀 楓季
筆者は右から2番目

宮田さんは、祭りが好きで、みこしが好きで、それだけで突っ走って…と思いきや、日ごろはとてもおとなしく、人との関係に誠実な人です。野菜をもらった農家さんにはお土産のおまんじゅうを持って行く。地元の祭りに来てくれた友人の祭りには自分も参加する。そんな風にして、とにかくご縁を大切にしています。だからどこに行っても、「宮田くん、良く来たね!」と歓待されるのだと思います。
でも、縁があるからこそ仕事が来るけど、縁があるからこそ、お金を請求しづらい。縁は、宮田さんが祭りの世界で活躍していくために必要かつ、壁にもなっているものだと感じました。取材中「自分の人生の役割は、祭りやみこしの業界にインパクトを与えること」と言い切った宮田さん。日々、自分の人生に迷う私からすると、人生で目指すべきものを明確に持っているなんてすごいなあと思うのです。だからこそ、どうやっても付きまとう“縁”のジレンマに折り合いを付け、これからも祭りを盛り上げていって欲しいと願っています。

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