松坂桃李さん

水野さん、U-29世代ですが、さらにその下のU-29世代を指導しているからか、すごくしっかりされていますね。舞妓さんたちにすごく気を遣いながら、言葉を慎重に選んで話しているのがよくわかりました。かといってずっと変化球のような言葉で伝え続けても、思っていることが100%伝わるのかな?という疑問もあるのですが、水野さんのようによく考えて言葉を発していかないと、伝わる・伝わらない以前に、「辞めます」っていうことになりかねないんでしょうね。まだ若いのに偉そうなこと言っていいのかな…でもこれは伝えなきゃいけないし…と年齢が近いぶん、いろいろ気にしてしまうんだと思います。若い社長さんたちが、みんなぶつかる悩みかもしれませんね。だから、水野さんが全部背負うのではなく、“右腕”となるポジションの人を作れたら、もう少し楽になるのではと思います。

それにしても水野さんの事業は、ナイスアイデアですね。昔、秋田にあった芸者文化を「秋田美人」というキーワードとひっかけて、その文化をよみがえらせて、新しいキャラクターを作り出す。これまで秋田のキャラクターとしては「なまはげ」が有名ですが、これから「あきた舞妓」が知られていったら、秋田という土地の上品な一面をもっとアピールできるかもしれません。

#008

舞妓派遣業経営


水野 千夏
Chinatsu Mizuno

放送: 2016年6月7日
アンコール放送: 2016年11月1日

今回の主人公は、秋田で「舞妓派遣業」を立ち上げた水野千夏さん・27歳。「あきた舞妓」と名付けた舞妓を秋田の新たな観光資源として根付かせようと奮闘中だ。

秋田出身の水野さん。大学卒業後、東京の会社に就職するがマニュアルにのっとった接客や仕事に違和感をおぼえ、1年で退職。生まれ育った秋田で“自分にしかできない仕事”がしたい。秋田に戻り、事業のテーマとして目をつけたのは、全国的に知られる「秋田美人」という言葉と、昭和の初めに秋田で繁栄した「川反(かわばた)芸者」だった。

この芸者文化を「あきた舞妓」というかたちで復活させ、舞妓派遣業を2年前にスタート。舞妓は“会える秋田美人”として評判を呼び、料亭やホテルへの派遣の他にも、観光イベントなどにも呼ばれるようになってきた。しかし前例のない事業だけに、苦労も絶えない。

故郷・秋田で“自分だけの仕事”を始めた水野さんの人生デザインとは―。

1週間スケジュール

  • しごと
  • くらし
MON TUE WED THU FRI SAT SUN

5:00

6:00

7:00

8:00

9:00

10:00

11:00

12:00

13:00

14:00

15:00

16:00

17:00

18:00

19:00

20:00

21:00

22:00

23:00

0:00

1:00

2:00

睡眠

起床 朝食または家事

支度

就業 メール・ニュースチェック

電話対応&事務作業

昼食

電話対応&事務作業

企画書・計画書作成

帰宅 夕食作り 夕食

家事

風呂

睡眠

睡眠

起床 朝食または家事

支度

就業 メール・ニュースチェック

電話対応&事務作業

昼食

広告会社 打ち合わせ

舞妓 テレビ中継出演に帯同

事務作業

舞妓出向の送迎

接待

風呂

睡眠

睡眠

起床 朝食または家事

支度

就業 メール・ニュースチェック

電話対応&事務作業

昼食

起業家講演会 打ち合わせ

事務作業

仕事のまとめ

帰宅 夕食作り 夕食

家事

風呂

睡眠

睡眠

起床 朝食または家事

支度

就業 メール・
ニュースチェック

電話対応&事務作業

新事業 打ち合わせ

昼食

新事業 打ち合わせ

事務作業

新事業 打ち合わせ

帰宅 夕食作り 夕食

家事

風呂

睡眠

睡眠

起床 朝食または家事

支度

就業 メール・
ニュースチェック

電話対応&事務作業

昼食

新事業 打ち合
わせ

事務作業

舞妓出向に帯同

接待

飲み

帰宅 風呂

睡眠

睡眠

起床 朝食

支度

仕事 メール・ニュースチェック

電話対応&事務作業

昼食

電話対応&事務作業

帰宅 夕食作り

家事

風呂

ゆっくりタイム

睡眠

睡眠

起床 朝食

掃除など家事

日用品や食材の買い物

実家にて昼食

帰宅

趣味

夕食作り

夕食

お風呂

ゆっくりタイム

睡眠

8:00

メール・ニュースチェック

しごと

メール、ニュースと共にチェックするのが、舞妓達が書いた「稽古ノート」。踊りの稽古をした後に毎回、舞妓それぞれに書かせている。自らも日記を書いている水野さん。自分の字で記録することで感じた事や反省点などを明確にできると考え、創業時から続けている。

13:00

新事業打ち合わせ

しごと

現在、事務所のある旧料亭を新しい秋田の文化を楽しめる施設にしようと計画中。1階部分はカフェ、酒房などにリノベーション。2階大広間をあきた舞妓の劇場にする予定。施設のロゴやチケットなどのデザインは、秋田にUターンしてすぐの頃に勤めていた広告会社の先輩に協力してもらいながら進めている。

17:30

舞妓出向に帯同

しごと

男鹿市のホテルへ初出向。初めての出向先には必ず自ら赴く水野さん。
出向の場もPRのチャンスと舞妓達には、名刺、パンフレットを持たせる。訪れているお客さんにしっかりと事業をPRし、次の依頼へとつなげる。

19:00

夕食作り

くらし

ビールを飲みながら今夜の夕食作り。自宅で料理をしている時間は水野さんにとって仕事でハイ状態になっている頭を休められる時間。料理が得意な水野さん、今年のバレンタインは旦那さんのために手作りのケーキを作ってあげた。

12:00

実家にて昼食

くらし

水野さんがリラックスできる場所が、秋田市内の実家。
この日のお昼は、料理が得意なお父さんが作ったおそば。家族でミスチルのライブに行ったりと、とても仲良し。

シゴト選びのヒントキャリアコンサルタントによるしごと解説

大浦さん

転職サービス「DODA」

キャリアコンサルタント

大浦 征也

オオウラ セイヤ

“ブランド”דサプライズ”のニュービジネス

人でも企業でも商品でも、「◯◯といえば△△△」と自然に想起されるくらいのブランドイメージを確立しようとしたら莫大なコストがかかります。その点、「秋田美人」は既に秋田県のブランドイメージで日本人ならかなりの割合で「秋田県といえば秋田美人」と思い浮かべるのではないでしょうか。舞妓さんといえば京都と思ってしまいますが、その意外性もあり、ブランドとサプライズ、ビジネスとして目の付け所が良いと感じます。

ただ、現代の日本で「舞妓さんのいる風景」は非日常ですし、認知や理解もマチマチです。お客さんのターゲットをいくつか設定して、そのターゲットごとにアピールポイントを工夫するということが大事になりそうです。例えば、中高年以上の会社員、初訪日の外国人、好奇心旺盛な30代女性、料亭や舞妓さんを知らない20代…という具合です。若い人向けなら、サービスの質以上に「手が届く料金」を第一にアピールすべき、といったターゲットごとの課題が見えてくるでしょう。

ターゲット設定は私たちが転職活動でキャリアのご提案をする場合も同じです。同じ人でも、老舗で保守的なA社、ベンチャーで勢いのあるB社、未経験OKのC社を受けるとしたら、それぞれに対して有効なアピールポイントは違ってきます。意中の会社から「ウチに入社してほしい」と思ってもらうのと、新しく立ち上げたビジネスを受け入れてもらうのは、実は似ているのかもしれません。

ディレクターMEMO

大塚 栄貴

秋田放送局
ディレクター3年目

大塚 栄貴

忙しい中、連日の撮影にも関わらず、水野さんはいつも笑顔で面白い話を撮影クルーにたくさんしてくれました。人を喜ばせたり、楽しませたりすることが本当に好きな方なんだなと感じました。

そんな水野さんが“自分にしかできない仕事”として一から立ち上げた「舞妓派遣業」というビジネス。根底にあるのは「自分が楽しまなければ、お客さんも楽しむことができない」というマインドです。

水野さんは楽しみながら様々なことを自分の頭で考えていて、ノートにこれからの事業展開や、アイデアをたくさんメモしていました。また、その内容をキラキラとした表情で話してくれました。

これから進んでいく旧料亭のリノベーション事業では、今まで舞妓に触れる機会が少なかった女性の方にも楽しんでほしいという考えがあるそうです。

僕も、楽しみながら考え抜いて、日々の仕事を少しでも“自分にしかできない仕事”にしていきたいと思いました。

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