松坂桃李さん

「オタク」っていろいろなとらえられ方をする言葉ですが、人から言われるぶんには褒め言葉だと思っています。その道を極めて、ある一定のレベルを超えた人たちだけに与えられる称号みたいなものなんじゃないかと。僕はそこまで何かを極めた、ということがまだないので、周りから「●●オタク」と言われる人たちはすごいと思います。

徳丸さんは中学生の頃、アニメや漫画が好きという自分の趣味になかなか共感してもらえず、つらい思いもしたということですが、自分の好きなことを否定して友だちの輪に入ることよりも、自分の趣味を貫くことを選んだんですよね。その意志の強さ、「自分の好きなものを自分でも否定してしまったら、味方がいなくなる」という言葉がすごく印象的でした。学生時代はたいてい、周りの友だちや同級生についつい合わせてしまう。自分は別にそこまで興味があるわけでもないのに、学校で話題になっているものをかじってしまう。でも、徳丸さんはそういうことをせずに、自分の好きなイラストをずっと描き続けていた。そのくらい強い気持ちを持っていたからこそ、イラストレーターの道に踏み込んで、“趣味を仕事にする”ということができたんでしょうね。徳丸さんにはその意志の強さを武器に、これからも自分の好きな道を突き進んでほしいと思います。

#005

恋愛ゲーム
イラストレーター


徳丸 絢子
Ayako Tokumaru

放送: 2016年5月10日
アンコール放送: 2016年10月4日

今回の主人公は、自称“オタク女子”の徳丸絢子さん・24歳。中学時代からにオタク道を邁進してきた徳丸さんは、周囲がアニメやマンガを好きなオタクに対して良いイメージを持っていなかったため、つらい青春時代を送ってきた。

「好きなことを否定したくない!」と、オンもオフもオタク女子で生きる決意を固め、女性向け恋愛シミュレーションゲームを制作する会社に就職。ゲームのキャラクターをデザインするイラストレーターとして歩み始めたばかりだ。

会社のスタッフは6割が女性であり、そのほとんどが徳丸さんと同じくオタク女子。ようやく趣味が認められる世界にきたが、大きな壁にぶち当たる。徳丸さんがこれまで好きで描いてきたのは筋肉質の男性。しかしゲームのユーザーたちが求めているのは線の細い男性。会社が望むイメージに合う男性が描けないため、徳丸さんはオリジナルのキャラクターを描かせてもらえていない。毎日2時間、絵の練習をしているが、仕事はアシスタント業ばかり・・・。

そんな彼女に、この春、大きなチャンスがやってきた。新規ゲームのキャラクターデザインを決める社内コンペだ。徳丸さんはコンペに勝ち抜き、一人前のイラストレーターとしての道を切り開けるのか?

1週間スケジュール

  • しごと
  • くらし
MON TUE WED THU FRI SAT SUN

7:00

8:00

9:00

10:00

11:00

12:00

13:00

14:00

15:00

16:00

17:00

18:00

19:00

20:00

21:00

22:00

23:00

0:00

1:00

睡眠

起床

身支度

通勤

出勤・朝会

仕事

ランチ

仕事

退社

移動

帰宅

夕食・入浴

絵の練習

ネット・ゲーム

スマホチェック

睡眠

睡眠

起床

身支度

通勤

出勤・朝会

仕事

ランチ

仕事

退社

移動

帰宅

夕食・入浴

絵の練習

ネット・ゲーム

スマホチェック

睡眠

睡眠

起床

身支度

通勤

出勤・掃除

朝会

仕事

ランチ

仕事

退社

移動

帰宅

夕食・入浴

絵の練習

ネット・ゲーム

スマホチェック

睡眠

睡眠

起床

身支度

通勤

出勤・朝会

仕事

ランチ

仕事

退社

移動

帰宅

夕食・入浴

絵の練習

ネット・ゲーム

スマホチェック

睡眠

睡眠

起床

身支度

通勤

出勤・朝会

仕事

イラストチーム
会議

ランチ

仕事

退社

移動

帰宅

夕食・入浴

絵の練習

ネット・ゲーム

スマホチェック

睡眠

睡眠

起床

ネット

ランチ

趣味の時間・マンガ
・アニメ
・動画
・ゲーム

犬の散歩

絵の練習

夕食

入浴

絵の練習

睡眠

睡眠

起床

身支度

移動

友人と外出
・買い物
・ランチ

帰宅

夕食

入浴

絵の練習

睡眠

10:45

朝会

しごと

毎朝、各チームで行うミーテイング。それぞれの1日のタスクを発表する。徳丸さんたちイラストチームは個人の作業が多いため、進捗状況を全員で共有している。

12:00

先輩の指導

しごと

まだアシスタントの徳丸さんは、ひとつの仕事が終わると先輩イラストレーターからチェックを受ける。細かい修正を受けながら、先輩のこだわりを学んでいく。

22:00

絵の練習

くらし

仕事から帰宅して、毎日2時間は絵の練習をしているという徳丸さん。描く量が、如実に絵に表れるそう。休日は4時間以上描き続ける。でも仕事というより、趣味に近いのだという。

13:00

イラストチームの会議

しごと

週に1度、イラストチームの会議がある。問題がある時はここで話し合い、解決策を考える。会議の後は、チーム全員でランチへ。コミュニケーションをとる良い機会になっている。

13:00

趣味の時間

くらし

休みの日は、平日にできないゲームを思いっきりやるのがストレス解消だという徳丸さん。その後、好きなアニメの動画を見て、マンガを読む。趣味だけれど、仕事のリサーチにもなっているので一石二鳥。

シゴト選びのヒントキャリアコンサルタントによるしごと解説

大浦さん

転職サービス「DODA」

キャリアコンサルタント

大浦 征也

オオウラ セイヤ

“オタク”であることはビジネスの強みでもある

アニメやアイドルにとどまらず、どんな分野にも「○○オタク」と言われる人はいます。ビジネス領域でも、「こんなものに興味を持つ人はいない。採算がとれない」と判断されがちなニッチなアイテムが、ネットやデジタルマーケティングの進化によってヒット商品になっています。

その分野のオタクだからこそ、会議や市場調査では決して出てこないようなニーズや問題点に気づけるのです。商品やサービスへの落とし込み方もオタク視点で細かく考えるので、「まさにこんなのが欲しかった!」とユーザーの気持ちをガッチリとつかみ、ファンがついてクチコミでさらにマーケットが広がる…という構図ができあがっています。こう考えると、オタクであることはビジネスの強みです。

しかし、企業や組織に属している以上は、「(オタクである自分が)好きだから」だけでは企画にGOは出ませんね。既存商品で取り込めていないマーケットを獲得して利益が出るというプランが描ければ、規模が小さくても実現の可能性が出てきます。収益まで考えられているか、そこが単なる趣味とオタクビジネスの違いです。

とはいえ、オタクレベルの好きなことを仕事にできて、しかも世の中のたくさんの人に「よくぞこの商品を出してくれた!」と喜んでもらえるのは幸せなこと。“オタクビジネス”は世の中からももっと求められていくでしょう。

ディレクターMEMO

水口 香織

ディレクター11年目

水口 香織

徳丸さんは大好きなアニメやマンガ、同人誌の話をしている時、とっても楽しそうでキラキラしていました。趣味をもたない私は「うらやましいなぁ、こんなに何かに情熱を傾けたことがあっただろうか?」と、徳丸さんがまぶしく感じました。

しかし、学生時代にオタク女子であることで、つらい経験をしていた徳丸さん。彼女は冷静に「学校では、みんなが好きなものを好きでいないといけない文化があった」と分析していました。小学生の時は教室で普通にアニメの話をしていたけれど、中学生になると多くの女子はファッションや恋愛などに興味が変わってくる。すると周囲と話が合わなと感じる徳丸さんのような人もいる。十人十色、好きなものだって違ってかまわないのに•••

つらい思いをしても、好きなものをずっと大切にしてきた徳丸さん。撮影を通して、彼女の芯の強さを感じました。そのブレない強さに、徳丸さんがイラストレーターとして成功する未来を確信しています。もちろんステキな出会いも!

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