2010年07月26日 (月)日本発盗難車転売ルート ~暗躍する多国籍窃盗団~


kamatanome.jpg自分の愛車が突然消えてしまい、遥か遠くアフリカで発見される。そんなウソのような話が実際に起きています。今週は多発する自動車窃盗事件を追跡しました。

私は事件取材の経験が比較的長かったので、自動車盗難事件といってもそんなに驚きません。珍しい事件ではないからです。でも注目すべきなのは最新のセキュリティシステムを搭載した高級車が狙われているという点です。

そのシステムがイモビライザー。車に詳しい方ならご存知でしょう。エンジンキーが電子信号を発し、その暗号が自動車本体の暗号と一致しないとエンジンがかからないという仕組みです。暗号は0と1の組み合わせでできるデジタル信号ですから数万、数十万通りの組み合わせが可能です。つまり暗号を解読するのは事実上不可能なのです。イモビライザーの登場で、自動車の盗難件数はほぼ半減しました。

しかし、その防犯の切り札とも言えるイモビライザー装備の車が狙われているのです。詳しい手口は番組で紹介したとおり。それにしても合鍵に使われる装置が悪用されるとは・・。

もうひとつ驚かされたのがその転売先です。盗難車というと私が取材していたころは、例えば東南アジアとかロシアが主でした。それがアフリカに出回っているとは。イギリスの植民地だった国が多いので日本と同じ右ハンドル車が流通しやすいという事情もあるのでしょうが、盗難車であっても売れるということはそれだけ市場があるということ。つまり背景にはアフリカの経済発展があるということです。

グローバル化は経済のみならず犯罪の世界でも想像を超えるスピードで進んでいるのです。そうした犯罪のグローバル化に捜査が追いついていないのではないか、そんな問題点も浮き彫りにしたテーマだったと思います。

 

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投稿者:鎌田靖 | 投稿時間:16:04 | カテゴリ:キャスター日記

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