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リヤカーに荷物を積んで、移動式のコーヒー屋台を営む鶴巻麻由子さん。 |
壱のツボ 鋳肌(いはだ)は年をとる
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岩手県盛岡市は、350年あまり続く鋳物の町です。 |
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鉄瓶の研究をしている阿部裕之さん。 |
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1つ目のツボは、 |
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鉄瓶を古く見せるための工夫が、鉄を流し込む「鋳型」にあります。 |
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形になった鉄瓶です。 |
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小さな粒の跡は、虫が食ったような穴になりました。 |
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こちらは、明治時代に作られ、大切に使われてきた鉄瓶です。 |
弐のツボ 鉄瓶、国境を越える
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フランス・ボルドーに暮らすティーブレンダーのブリジット・オランベルジェさん。自宅には、日本の鉄瓶がずらり。 オランベルジェ「はじめて鉄瓶を目にしたのは25年程前のこと。鉄の鋳物という荒々しい素材に驚いたし、この独特な形にすっかり心を奪われたの。」 |
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2つ目のツボは、 |
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欧米を中心に、鉄瓶から生まれたカラーティーポットが大人気。 |
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発案者のフランク・ドゥサンさん。 ドゥサン「盛岡の職人の仕事を見学したとき、鉄に漆などの黒い仕上げ剤を塗っているのを見たので、別の色で仕上げることも可能なはずだと思いました。東京で北斎の絵の複製プリントを買って、この赤、この青、を出して欲しいと職人に頼んだのです。」 |
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カラフルな塗料を鉄に定着させる試みは、困難を極めます。 ドゥサン「鉄瓶を完璧には色で覆えませんでした。色は時とともに変わってしまいます。しかしそれこそがまさに、この製品の情感をそそるところなのです。」 |
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カラーティーポットは、今ではすっかりフランスに定着しています。 オランベルジェ「この紫色が、ティーカップのピンクに合うのよね。」 |
参のツボ 鉄瓶の冒険
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伝統の黒い鉄瓶にも、新しい「何か」を作り出そうとする動きが生まれています。 |
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3つ目のツボは、 |
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南部鉄器始まって以来の女性当主、熊谷志衣子さん。 |
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息子の鈴木成朗さん。 |
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一方、岩清水さんは、鋳肌のつけ方にも新しい方法を取り入れます。 |
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皮膜を剥がすと現れるのが、炎が作り出した偶然の模様です。 岩清水「『これ鉄なの?』みたいなところを追い求めている。」 進化は、今も昔も、新しい発想の中に可能性を秘めています。 |
楽曲名 | アーティスト名 | 使われた場所 (番組開始後) |
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Moanin' | Art Blakey & The Jazz Messengers | 0分2秒 |
On The Sunny Side Of The Street | Billie Holiday | 1分30秒 |
Into The Dream | Jim Hall & Pat Metheny | 3分10秒 |
I Surrender, Dear | Thelonious Monk | 4分54秒 |
Indian Song | Wayne Shorter | 6分1秒 |
Part 5 (a.k.a. Come Sunday Interlude) | Duke Ellington Orchestra | 8分20秒 |
Echoes Of France (La Marsellaise) | The Hot Club Of France | 11分50秒 |
April In Paris | Thad Jones | 13分10秒 |
One Base Hit | Dizzy Gillespie & The Double Six Of Paris | 15分1秒 |
You Leave Me Breathless | Milt Jackson & Frank Wess | 16分17秒 |
Swing Waltz | Gus Viseur | 17分30秒 |
Journey to Journey | 挾間 美帆 | 19分10秒 |
生体発光 (Bioluminescence) | 太田 朱美 | 21分35秒 |
Visitor From Nowhere | Herbie Hancock & Wayne Shorter | 25分3秒 |
Purple Haze | Jim Hall | 26分7秒 |