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最近、オシャレでスタイリッシュな焼き物として大人気の「波佐見焼」。 |
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波佐見焼は、長い歴史の中でさまざまに姿を変えてきました。 |
壱のツボ 海を渡ったエキゾチシズム
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京都にある喫茶店。 横山 「形がすごくシンプルでかわいらしい。どんな花をいれてもだいたい馴染(なじ)みやすい。」 |
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インテリアとして愛されるコンプラ瓶には、意外な歴史物語がありました。 |
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コンプラ瓶は、日本生まれなのに海外で親しまれる、という数奇な運命をたどったのです。 1つ目のツボは、 |
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コンプラ瓶はどのように作られたのでしょう? |
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ぼってりした胴体は、揺れる船の上で安定を保つためです。 |
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交易用ボトルとしての機能を追求した結果、たどり着いたシンプルデザイン。 四釜 「江戸のエキゾチシズム、というか、焼き物の東西交流、そういうロマンを感じます。」 |
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ロシアの文豪・トルストイが、一輪挿しとして書斎に置いていた、というエピソードも残っています。 |
弐のツボ 自由な無邪気の美をくらわんか
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次に、国内で愛された顔をご紹介しましょう。 端正な白に、淡い藍色の絵柄が描かれた皿や碗。 “くらわんか”とよばれる波佐見焼です。 |
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江戸時代、淀川を行き来する労働者たちに、「飯食らわんか!餅くらわんか!」と乱暴に食べ物を売りつけた舟がありました。 |
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この庶民の器を讃えたのが、民芸運動の父・柳宗悦です。 柳 「誠に技巧から見れば幼稚なものといえよう。だが不思議である。これらの雑器は、美になくてはならない一物を含んでいるのである。 2つ目のツボは、 |
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波佐見の絵付け師・村上さんです。 |
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1本の筆で、簡単な模様がさらさらっと描かれます。 村上 「ここまで書けたら私幸せだなって思うし、勉強したいなって思うのが一番ですね。やっぱりこの味は、なかなか到達できないですね。」 |
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無心の作業の中から生まれたのは、究極の侘び寂。 |
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630点ものくらわんかを集めたコレクターがいます。 |
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行きつけの居酒屋に、“マイくらわんか”を持ち込むほどの愛好家っぷりです。 藤田 「美しく見せようとか、そういった邪心がないために、ほんとに素朴な感じであたたかみを感じましたね。 |
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日々の食卓で用いられていた実用の器。 |
参のツボ 機能美の白と暮らす
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最後に、現代の顔をご紹介しましょう。 |
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波佐見焼は、料理のプロにも愛用されています。 原 「お皿も勝ちすぎないし、料理も勝ちすぎないというか、全部合わさってひとつのお皿に、ひとつの料理になる、という所だと思います。」 あらゆる料理に相性が良い、白い器。 3つ目のツボは、 「機能美の白と暮らす」 |
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波佐見焼が、人々に親しまれるきっかけとなった究極の器があります。 |
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「G型しょうゆさし」を作ったのは、波佐見の陶磁器デザイナー・森正洋(もり まさひろ)。 |
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目指したのは、キレが良くて機動性の高いしょうゆさし。 |
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森と仕事をしてきたデザイナー・阪本やすきさんは、無地の美しいしょうゆさしの誕生をこう語ります。 阪本 「機能と形が完全に一体化しているので、さらにこれに絵柄が必要なのか?ということで、きっぱりと無地の状態で出されたんですね。」 |
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毎日“道具”みたいに使える、健康的な美しさ。 |
番組最後のラストコメントにある、「気がつくとそこにある器、波佐見焼」。
まさに私もその通りだったんです!
知人から頂いた、少し深さのある薄緑の円系の器。
シンプルで使いやすく、煮物を盛ったりお菓子を盛りつけたりと愛用しているのですが、これまで「何焼なんだろう?」と特に考えずに使っておりました。
それが今回、波佐見焼だったということがわかったんです。
目立ちすぎず、華やか過ぎず、なんて素晴(すば)らしいたたずまいなのでしょう!
実力者ですねー、波佐見焼。
今年もどんどん使う予定ですから、マイ波佐見焼しっかり良い働きをして下さいね~。
今回のスタッフの制作日記(WEB動画)も必見ですよ!
魅力的な波佐見焼がたくさん登場しています。
楽曲名 | アーティスト名 | 使われた場所 (番組開始後) |
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Moanin' | Art Blakey & The Jazz Messengers | 0分2秒 |
Perfidia | Gonzalo Rubalcaba | 0分42秒 |
Donald Jay | Allen Eager | 1分27秒 |
Oberek | 小曽根真 & Anna Maria Jopek | 2分17秒 |
The Master Plan | James Morrison | 4分10秒 |
Musette Catalana | モンジュー | 6分3秒 |
Freddie Freeloader | Miles Davis | 7分18秒 |
Blue Lester | Lester Young | 8分38秒 |
「クープランの墓」より第1曲 前奏曲 | Gary Burton / 小曽根真 | 10分59秒 |
I Remeber April | Clifford Brown | 12分40秒 |
Laent | Keith Jarrett | 14分15秒 |
Willow Weep For Me | Dexter Gordon | 15分57秒 |
Simona | Dusko Goykovichi | 17分17秒 |
Mohawk | Charlie Parker | 19分9秒 |
Tight Squeeze | Lucky Thompson & The Modern Jazz Group Quartet | 22分0秒 |
Entrance | 橋本一子 | 23分26秒 |
Lonsome Lover Blues | Billy Eckstine | 23分56秒 |
Girls India | 松下美千代 | 25分37秒 |
Look For The Silver Lining | Taku & Goro | 26分48秒 |
Perfidia | Gonzalo Rubalcaba | 28分35秒 |