艶やかな花を取り合わせて、空間を飾るフラワーアレンジメント。豪華に飾られた花は訪れた人々のうきうきした気分を盛り上げてくれます。 |
フラワーアレンジメントのふるさとはヨーロッパ。 |
さらに、花への深い思いを育んだのが、長い冬です。 |
現在のようなアレンジメントは、16世紀から17世紀にかけて完成しました。フラワーアレンジメントは、ときには数十種類もの花を寄せ集め、塊として表現するのが特徴です。 |
壱のツボ 黄色は春のテーマカラー
花々が一斉に咲きそろう春は、フラワーアレンジメントを楽しむには最高の季節です。まずは、基本をおさえましょう。教えてくれるのはフラワーデザイン界の貴公子と呼ばれる小松弘典さん。今3~40代の女性から大きな人気を集めています。 |
多くの花で作るフラワーアレンジメント。 |
実は、春の野原に咲く花の多くが黄色。活動を始めたばかりの虫たちの注意を引く色だと言われます。ヨーロッパでは、黄色は太陽を表す色とされてき ました。命が生き生きと輝く季節、春を象徴する色なのです。 1つ目のツボは、 |
テーマカラーにこだわる場合のポイント、それは質感の違う花を選ぶことです。例えば、花びらが透けるように薄いスイートピーとふわふわした花を鈴なりにつけるミモザ。これだけ質感が違えば隣合わせに並べても豊かな表情を作り出す事ができます。質感の違う花を並べる。どんな色がテーマカラーでも使えるテクニックです。 |
スイートピーとミモザに、バラやフリージア、マーガレット。五種類の黄色い花を使ったアレンジメントです。さまざまな黄色がにぎやかに寄り集まる、いかにも春らしい表現です。 |
続いてヨーロッパで生まれたアートならではの色使いの技をご紹介しましょう。あえて別の色の花を混ぜて黄色を引き立てる技です。 小松 「黄色の補色の色合いの「紫」を少し多めに。紫とかそういう色合いもふんだんに出てくるのでそれも春の、今の時期ならでは。」 |
補色とは色彩学の用語。色彩学ではあらゆる色に正反対の色があると考えられています。それが補色です。黄色の場合は、紫が補色。補色は互いを引き立て合います。 |
完成した小松さんの作品。黄色を中心に多くの色を使いこなし、ヨーロッパの古典的なアレンジメントに通じる格調高い雰囲気を醸し出しています。補色が加わることでテーマカラーの黄色が引き立ち春を喜ぶ気持ちが伝わります。 |
弐のツボ 香りを意識したアレンジメント
数々の賞に輝くフラワーデザイナーの川崎景太さん。 |
玄関は最初に足を踏み入れる場所。この特別な場所に置くアレンジメントには、ある要素がかかせません。 川崎 「「玄関に花を飾るということはお待ち受けとかお見送りという意味もあると思うが、ただ装飾として飾るだけでは全く意味がないような気がする。プラスアルファの付加価値として香りを入ってこられた時に楽しんでもらいたい、という気持ちがありました。」 |
お菓子のお皿。これも川崎さんのフラワーアレンジメントです。模様のように見えるのは、なんと本物の桜の花びら。桜餅をのせて、見た目も味も香りも、桜づくしです。 |
洗面所にもふさわしい香りをおきましょう。洗面所は、肩の力を抜いてほっと一息つく場所。ここで使うのは、水仙やヒヤシンスなど、香りにリラックス効果があるといわれる花です。香りを生かすには、多くの種類は使わないことが大切だと川崎さんはいいます。 |
花の姿だけではなく、香りも楽しんでもらおうという、ちょっと差の付くおもてなしです |
参のツボ 雑貨と花の出会いを楽しむ
ヨーロッパの伝統をくむフラワーアレンジメントを学んだ、志穂美悦子さんは日々の暮らしの中で楽しむためのアレンジメントには、豪華なものよりさりげないスタイルがいいと言います。 |
そこで活躍するのが、日用雑貨。買い物かごから帽子まで花と意外なものが響きあい新鮮な魅力を生み出します。 |
気取りのない雑貨を使うアレンジメントは、カジュアルに花を楽しみたい現代のスタイルにぴったり。 松村 「ちょっと一工夫してあげれば何でも花瓶に変身すると思いますので。」 |
この器、実は、ゼリーの型です。 松村 「ゼリーの型とかはお菓子を作る型なので持っていると思うが通常は収納しているが意外とシルエットがかわいいんですね。」 |
こちらは水切りボウル。身近な器が花と出会って楽しいアートになります。 3つめのツボは、 |
アンティークコレクターの木村博さんは、趣味で集めた古い日用雑貨に花を生けて楽しんでいます。 木村 「それは一つ一つ味わいがあったりするが、やはり枯れていたりして色があせているものが多い。そういったものに花を生けることによって、命が新たに宿るというかそんな気がします。」 |
チューリップを生けたのは古い鳥かご。 木村 「いつも見慣れている景色、部屋の中の様子だとかが花を通して景色を見ることによっていつもの通りの当たり前の空間に色を添えていくというか、見え方が変ってくるような気がしますね。」 |
暮らしに寄り添う伴侶のような花と雑貨のアレンジメントです。 |
今年は寒い日がずっと続いていますから、春が待ち遠しい!
早速、部屋に黄色のチューリップを主役にしたアレンジを飾りました。
その一角だけは、明るくぱーっと華やぎ、春を感じさせてくれます。
お花って、日々の生活の中で大切なものだなと改めて感じます。
装飾としてだけでなく、心の活力の源になるというか、植物の生命のみずみずしさが、癒やしや元気を与えてくれるんですよね。
番組で、お花の達人が「豪華なものでなくても、自分の身の丈に合った生活の中でお花を楽しめばよい」ということをおっしゃっていましたね。
まさにその通りだな~と納得。
高価で豪華なアレンジも素敵(すてき)ですが、日頃から季節のお花を絶やさず楽しむことが達人なのかもしれませんね。
次は何色をテーマにしたお花を飾ろうかな~♪
楽曲名 | アーティスト名 | 使われた場所 (番組開始後) |
---|---|---|
Moanin' | Art Blakey & The Jazz Messengers | 0分2秒 |
Donna Lee | The Tuba Band | 1分17秒 |
A Bit Of Basie | Art Pepper? | 1分43秒 |
Topsy | Harry Allen Quintet? | 2分42秒 |
Sink-Flow | 市原ひかりグループ | 4分8秒 |
Lonesome Words | 南博トリオ | 6分29秒 |
No Line | Miles Davis | 8分18秒 |
Stormy Weather? | Itzhak Perlman & Oscar Peterson? | 10分6秒 |
Pacific Vibrations | Sound Providers | 11分2秒 |
Nengueleru | Ninetymiles | 11分48秒 |
Ceora | Steve Grossman | 12分53秒 |
Donna Lee | 寺井尚子 | 14分18秒 |
Bohemia After Dark | 中村健吾 | 15分21秒 |
Bohemia After Dark | 中村健吾 | 16分29秒 |
Giant Steps | Toots Thielmans | 17分18秒 |
Slowly | Milt Jackson | 18分5秒 |
Donna Lee | 寺井尚子 | 20分34秒 |
Rascallity | Dorothy Ashby | 21分27秒 |
パセリ | 松下美千代 | 22分51秒 |
I'm Confessin' | Beegie Adair | 24分3秒 |
It Could Happen To You | Chet Baker | 25分59秒 |
The End Of Love Affair | Wynton Marsalis | 27分13秒 |
Joy Spring | 陸上自衛隊中央音楽隊 | 28分20秒 |