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清楚でおしゃれなイメージで知られる日本を代表する避暑地・軽井沢。 |
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木立に囲まれた別荘。そこで営まれるあか抜けた避暑地の暮らし。 しかし、100年ほど前の軽井沢は、江戸時代に起きた浅間山の大噴火によって、木もまばらな荒地となっていました。 |
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洗練された建築やインテリア。そして、緑豊かな景観。 |
壱のツボ ベランダは軽井沢の夏のリビング
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軽井沢には14000以上の別荘があります。 一つ目のツボは、 |
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軽井沢の別荘は明治時代、避暑のため外国人が建てたのがはじまりでした。
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ベランダとは、建物のかたわらに屋根と床を張り出して設けた空間。もとはインドの民家で暑さをやり過ごすために考え出されたものが、欧米人により植民地建築に取り入れられました。 |
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軽井沢の間取りにはひとつの特徴があります。
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内田「ベランダと室内が完全に高さがそろってまして、一体的に繋がっているんですね。そこではある種格式的な玄関みたいなものをやめて、もっとリラックス出来るような空間。やはり気持ちも開放的な気持ちで尋ねて行けるってこともあるのではないでしょうか」 別荘のベランダは避暑を過ごす人々が集う社交の場でもありました。 内と外を区切る玄関を設けないことで、別荘はより開放的な空間になったのです。 |
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ベランダは芸術家にとっても、かけがえのない場所でした。 |
弐のツボ インテリアが作り出す無国籍空間
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明治27年創業の老舗(しにせ)ホテル。 |
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ダイニングルームの天井は、神社仏閣で見られる格天井(ごうてんじょう)です。そこに、モダンな形の電灯。和と洋のスタイルが交じり合っています。 |
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長年当ホテルで働いておられる従業員の永井世治さん。 永井「お客さんが外から緑の中を風に吹かれて入ってくると建物自体が南ドイツの山荘風なんですが、いったん玄関に入ると日本古来の神社仏閣の作りで、そこで異空間ですか、その驚きというのがあると思いますよ」 軽井沢では、和洋折衷のインテリアがそこかしこに見られるのです。 二つ目のツボ、 |
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国の重要文化財に指定されている旧三笠ホテル。ロビーにあるテーブルは、明治末の開業当時のものです。 |
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軽井沢彫は特に外国人に好まれたものでした。 |
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職人たちは初めて作る西洋家具に、さまざまな工夫をします。釘を使わず、ほぞにはめて組み立てる日本伝統のつくり。自由に分解することができるため、外国人に歓迎されました。 川崎「軽井沢の避暑地に宣教師が多かったものですから、お土産にされる方が出来るだけコンパクトにしたいということも含めて始めたと言う話を聞いております」 |
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軽井沢彫の要となるのが彫刻。日光彫りの職人を呼びよせ、日本的な図柄を彫る技が伝えられました。 |
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先端が三つに分かれた手作りの道具で、一気にたくさんの点を刻みます。 点を多用し、情景を巧みに表現する技です。 |
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やがて、日光から伝えられた技はこの地に根付き、エキゾチックな美を表現するようになります。 |
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代表的なモチーフとなったのが桜。タンスいっぱいに彫り込まれています。透き間なく刻まれた点が、華やかな桜の姿を際立たせています。 |
参のツボ ユートピアへいざなう高原の小道
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一直線に延びる木立ちが印象的な三笠通りのカラマツ並木。軽井沢では、緑豊かな並木道を至る所で見ることができます。 |
江戸時代、軽井沢は中山道の宿場町でした。 |
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まずは、パリの街のように広がる放射状の道路を整備。続いて、道の両側にモミやカラマツを植え、涼しげな高原のイメージを打ち出したのです。 |
「軽井沢に行きたい!」今回の番組のナレーションを入れながら、ずっとずっと思っていました。初任地が長野県だったので、当時は仕事やプライベートでよく訪れていたものです。緑に囲まれたカフェやレストランのテラスで、夏でもやや肌寒いくらいの風を感じながら、温かいハーブティーを頂く・・・。ハーブがガラスポットの中でお湯にゆっくりと染み出すように、軽井沢の空気は身体中にたまった日々の疲れを少しずつ溶かし出してくれる感じです。鳥のさえずりを聞き、木漏れ日を浴び、ボーっとする。何もしないことが最高の贅沢だと気が付かされます。そうそう、軽井沢で通な大人の過ごし方と言えば、「散歩」に「読書」、そして「昼寝」なのだそうです。こんど軽井沢に行ったときには、駅の近くの公園にレジャーシートを敷いて、お昼寝でもしてみようかな。
楽曲名 | アーティスト名 |
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Vivre Pour Vivre | Francis Lai |
Wandering | Oscar Peterson |
If I Only Had A Brain | Earl Klugh |
Chopin | Joey Calderazzo |
Triste | Irio De Paula / Gianni Basso |
Breakfast At Denny's | Combustible Edison |
Clair de lune | Phil Woods |
Cherokee | Wynton Kelly |
Last Train Home | Pat Metheny |
Lujon | Henry Mancini |
Invocation | Combustible Edison |
Young At Heart | Brad Mehldau |
Two's Company | J.J.Johnson |
Waltz For Debby | John McLaughlin |
Fugue In G Minor | Ethel Bartlett |