手ぬぐいとは、幅1尺、長さ3尺ほどに切った布のこと。 |
木綿の生産が始まった江戸時代、安くて、便利な日用品として庶民の間に広まりました。 |
かつては、誰もが持っていた手ぬぐい。 |
壱のツボ 三尺に込めた江戸のしゃれ
江戸時代から、オシャレにこだわる人々は、きそって粋なデザインを追求してきました。 |
こちら、玉の輔さんのコレクション。 |
例えば、こちら。 「三尺に込めた江戸のしゃれ」 |
時は、江戸。上野不忍池。 |
京伝がその時の様子を記した書物 |
これらの図柄に魅(み)せられたのが手ぬぐい絵師の川上千尋さん。 川上「当時の文化人や粋筋、おいらんが、天明4年という日本中が飢きんの時に元気を出そうということだったのかな…」 |
手ぬぐい。 |
弐のツボ 手ぬぐいは裏まで楽しめ
|
次は、染めの技法に注目です。 豊田「当時のあい染とか絞り以外は、片面が多い。」 |
なるほど、確かにこちらの手ぬぐいは裏まで染まっていません。 |
中には、こんなものも。 |
例えば、ねじり鉢巻きをすると…この通り。 |
|
そこで明治に入って開発されたのが、『注染(ちゅうせん)』という技法でした。
この技法によって、手ぬぐいの製造工程は大きく変化し、手ぬぐいはさらに人々の間に広がることになりました。 |
|
まず、一つ一つの模様のまわりをペースト状ののりで囲みます。 |
|
模様の部分に染料を注ぎ込みます。 |
よく見ると、注ぎ込まれた染料が勢いよく吸い込まれているのがわかります。 |
下から機械で染料を吸引する仕組みになっているのです。 |
何枚も重ねられた手ぬぐいの一番下まで染料が染み込んでいます。 |
染めの技法を研究する大澤美樹子さん。 大澤「注染は、たっぷりの染料が流れていきますから染料が布の繊維の中に染みて、柔らかい、私たちは模様の際(きわ)っていってますけども、柔らかい感じでにじんでいく…。」 |
「注染」は、手ぬぐいに新しい魅力をもたらしました。「にじみ」や「ぼかし」です。 |
参のツボ 使い込むほど味が出る
手をぬぐうための布、手ぬぐい。日本人は、さまざまに応用してきました。創業明治5年、日本橋の手ぬぐい問屋の5代目、小林永治さん。一枚の手ぬぐいを何年も使い込むといいます。 小林「洗濯何回もして、色が薄くなっているけど深みが出て『味』が出てくる」 最後の手ぬぐい鑑賞、三つ目のツボは、 |
手ぬぐいは、さまざまに姿を変えて、皆(みんな)のために活躍します。 |
日本人の暮らしに、寄り添ってきた手ぬぐい、ボロボロなのは、愛され、必要とされてきた証しなのです。 |
私の出身地、福岡の夏の風物詩といえば「博多祇園山笠」。この山笠にも手ぬぐいが欠かせません。博多では手ぬぐいのことを“手のごい”と呼んでいます。祭りを運営する上でさまざまな役職があり、その役割や責任に応じて手のごいの柄や色が決まっているのです。手ぬぐい鑑賞の4つ目のツボになると思いませんか?!誰でも一番初めは“白(しろ)手のごい”を渡され、山笠の経験を積んで認められてくると、次の“赤(あか)手のごい”(全面赤い色)というように、色や柄を変えておよそ8段階もあるのだそうです。(ただし流(ながれ)ごとに多少違います)山笠にかかわる男たちにとって、上位の役職を表す手のごいはあこがれのもの。地域の行事に積極的に参加し、頼りにされるようになってこそ一人前だという考え方が今も受け継がれているのです。なぜこんなに山笠について思い入れ深く語っているかというと・・・。高校時代にあこがれていた先輩が山の「舁き手(かきて)」(担ぐ人)だったので、山笠についていろいろと調べたことがあったのです(笑)その恋は思いを伝えぬままに終わってしまいましたが、山笠の季節になるとその時の甘酸っぱい記憶がよみがえります。
楽曲名 | アーティスト名 |
---|---|
You'd Be So Nice To Come Home To | Art Pepper |
Hello, Dolly | Louis Armstrong |
Afrodisia | Kenny Dorham |
Moritat | Sonny Rollins |
Tico Tico | Grant Green |
Everyday | Lambert Hendricks & Ross |
Autumn In New York | Buddy DeFranco |
New Orleans Bump | Wynton Marsalis |
Sidewinder | Turtle Island String Quartet |
Lament | Duke Pearson |
Laura | Charlie Parker |
Country | Keith Jarrett |
My Song | Pat Metheny |
Stella By Starlight | Duke Pearson |
Red Hot Pepper | Wynton Marsalis |