ランドセルの、とっておきの職人技を紹介します。
まずは菊寄せ。ランドセルの角の処理です。縁の角で余った革の部分を丸め込みます。
菊の花びらのようなので菊寄せと呼ばれます。機械では不可能な職人技です。
次は、手縫い。
極太の糸にロウを塗り(ギュッと糸が締まる)、糸の両端に張りをつけ、2本の針を自在に操って縫い上げます。縫い目はとても美しい斜めのラインになります。ミシンに比べると、ほつれにくいです。

昭和の生活骨董(こっとう)を集めている、さえきあすかさん。
ランドセルのコレクションは8個ほど。ランドセルを使ったことがないので、ずっと憧れていたそうです。幼稚園児が使うワンサイズ小さい品もありました。
そんな中、さえきさんのいちばんのお気に入りは、戦後につくられた、野球少年の柄のもの。その可愛(かわい)らしさから、知り合いの菱一さんという着物屋さんに頼んで、ランドセル柄の帯を作ったほどです。

着物収集が趣味だと言う小塚和子さん。
ご主人の四郎さんも、子ども茶わんを収集しています。ご夫婦そろって、週末には骨董市に出向き、珍しいものを集めているそう。ご自宅には、素敵(すてき)な品々があふれています。
番組で紹介した、籐(とう)のランドセルも小塚さんのコレクションのひとつです。
この赤いランドセルは、固い紙でできています。ひもの部分も、兵隊が足を守るために履いたゲートル(足を保護する靴下のようなもの)と同じ素材です。

番組で紹介したミニランドセルには、依頼者の想いがこもっています。
ある依頼主からの手紙「息子もちかぢか結婚することとなり、親としてはホッと安心するとともに寂しさを覚えます。想い出にすがるつもりはありませんが、ランドセルを捨てられないのでミニランドセルとして飾っておきたいと思います。」
さらに、ランドセルを買ってくれた祖父母の想い出も数多くなります。
写真は、大阪府の陶山さん、富山県の神子さんの喜びの表情です。

担当ディレクター 竹田