割り箸専門店社長 山本さん 「ただ食べ物を口に運ぶための道具ではなく、まず最初に形の優雅さとか木目の美しさ、香りの良さを鑑賞して次に食事をする、大切な道具」
天然の素材そのものを愛でる。これも、古くから伝わる箸の楽しみ方。
箸鑑賞、最後のツボは「色や香りを食事とともに 楽しむ」。
この箸の素材は「南天」。細い木なので、箸を作るには樹齢数百年の木が必要です。「難」を「転ずる」という意味が込められています。
こちらは柔らかい質感が特徴の「クヌギ」。「苦」を「抜く」という語呂合わせ。
茶の湯でふるまわれる懐石料理にも沢山の箸が使われます。 茶懐石の料理を研究している柳原一成さんに 料理と箸を用意していただきました。
それぞれが使う箸は「赤杉」。「赤杉」は杉の中でも高級な素材。爽やかな香りが料理を引き立てます。
懐石料理では、ひとつの器に盛られた料理を「取り箸」で 銘々の皿に取り分けます。 |