「掛け時計」コレクターの福島左門(さもん)さん。何よりも、歯車の動きに魅了されるといいます。
福島「そのカチカチという音を聞く、そうすると機械の健康状態、機械の調子、そういうのが全部分かるんです。ああこれは今日も元気に動いてくれているなとか。そういうところに時計の愛着というか、いとおしさを感じます。」
均斉の取れた機械は、正確な動きの中で美しさを増します。
掛け時計鑑賞、弐のツボ。「時を刻む歯車に 命あり」
明治時代に作られた国産のムーブメントです。
最初は外国のコピーから始めた機械職人たちは、やがてそれらに負けない精密な機械を作り上げていきました。
しかし、こうした機械式「掛け時計」は日本では、もう製造されていません。
大手時計メーカーでは、その技術が途絶えないようにと、次の世代を育成しています。 |