| そう、このお菓子は、光琳の雅びで洗練された世界を表現しました。
お菓子の名前に色々な意味が込められるようになったのは江戸時代のこと。
この書物は、当時の男性の作法や嗜みについてかかれたものです。
お菓子についての記述もあります。絵とともにたくさんの名前があげられています。 菓銘を聞いて即座に理解するのが教養の証でした。
立田餅にはこんな絵が添えられています。
立田とは紅葉で有名な奈良の竜田川のこと。その情景は小倉百人一首にも読まれています。
「ちはやぶる神代も聞かず立田川、からくれないに水くくるとは」
当時の人々は、お菓子の名前からそこに広がる世界を楽しんだのです。
和菓子の文化を研究する藪光生さん。菓銘にこだわりを持つお一人です。
藪光生さん 「菓銘というのは多くの場合地域の名所、花鳥風月、和歌、俳句、そうしたものからつけられています。菓銘をきいていただいて、菓銘の奥に潜む物語をその和菓子と一緒に楽しむと和菓子の楽しみが広がるのです。」
和菓子鑑賞の、最初の壺は 「菓銘を知って物語を楽しめ」 |