国宝・松本城。城内で最も重要な二の丸の正門。
石垣には、高さ4メートルの巨石。威風堂々たる様は城を出入りする者たちを圧倒します。
巨石は、権威を誇示するのにふさわしい、目立つ場所に置かれました。
さて、再び小諸城。
大きな石があるのは、門の石垣だけでは、ありません。
城主の住まいとして使われていた二の丸。この入り口の脇にも大きな石があります。
石の表面は、平らに仕上げられています。こうした石は、「鏡石」と呼ばれます。
笹本 「フツーですね、石は平らじゃないですよね。平らだと言う事は外側から見ると鏡のように見えるわけです。鏡のように見えると言う事は、実は中世の人にとっては、鏡はご神体でもあるわけです。
ですから、こういう平らな石を使うことによって、この中に神様に宿っていて欲しい。自分たちを守っていて欲しいという考え方があるかもしれません。」 |