江戸時代、意匠を競い合うといえば、印籠。そのほとんどは、精緻な蒔絵で模様がほどこされています。
こちらの印籠に描かれているのは装束を身に着けた猿。でも、猿回しの猿ではありません。
その正体は、印籠をかえすとわかります。裏側には馬がえがかれてますね。
馬を引く猿は、駒引き猿と呼ばれています。
猿は古くから馬の守り神とされてきました。そのため馬を大事にした武士たちが特に好んだモチーフなのです。
安藤さん 「絵の後ろ側にある真意 あるいは本質というか いわれを知って絵をみていくと、ものすごく自分自身の絵をうけとる世界が広がってくると思うんです。」 |