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今回のテーマ「2つの塔の謎」

鳥羽市の海の玄関、鳥羽港を見渡せる小高い山の中腹に2つの謎の塔。1つは灯台のようにも見えますが、
どうして海岸ではなく山の中にあるのでしょうか。
山の中にある2つの塔の謎に迫ります。(山本 調査員)

調査のあしあと

鳥羽港を一望できる日和山で白いコンクリートの塔を発見。灯台のように見えますが、どうして海岸ではなく山の中にあるのでしょうか。地元の人たちに聞いてもわかりません。そこで白い塔を管理する鳥羽海上保安部を訪ねました。すると、海上保安部の前田雄司次長がこれは導灯というものだと教えてくれました。

導灯はおよそ200メートル離れた鉄塔とコンクリートの塔で、2つで1つの航路標識だといいます。鳥羽港に入る船は、この2つの塔が上下に一直線に見えるように進入すると、周りの暗礁に座礁することなく安全に入港できる仕組みになっていました。では、実際に毎日鳥羽港に入る大型フェリーでどのように導灯を使っているのか調査を続けました。

調査結果

導灯は全国に50か所ありますが、三重県内には鳥羽にあるだけで、しかもこの鳥羽導灯は全国で2番目に古い明治45年に造られたことがわかりました。古くから天然の良港といわれる鳥羽港ですが、東から来た船が入港するには菅島と答志島に挟まれた菅島水道を通らなければなりません。狭い菅島水道は岩礁、暗礁が多く江戸時代の船乗りたちから「鬼ケ先」と呼ばれ恐れられた航海の難所でした。その難所で事故にあわないように明治時代に造られたのが鳥羽導灯だったのです。
伊勢湾フェリーの船長の阪井辰行さんはレーダーやGPSなど最新機器で安全をチェックしながらも自分の目で導灯の位置を確認し、フェリーを鳥羽港に導いていました。「今も昔も導灯は大切な航路標識に変わりない」と話す阪井さん。間もなく建設から100年になる鳥羽導灯は海の安全を見守り続けています。