2022年02月25日 (金)厄をはじき去る!松阪のさるはじき

こんにちは!キャスターの大橋和綺です(^^)/

先日、松阪に伝わる厄よけの民芸品

「さるはじき」を作っているお店を訪ねました!

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このバネの部分をはじくと、

真っ赤な猿が跳ね上がる仕掛けになっていて

厄を”はじき”  ”去る(猿)”と、

厄よけの意味が込められています。

お店に入ると…

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時計がたくさん!!

実はこちら、時計屋さんなんです。

家族で経営しながら、

3月上旬の初午大祭が近くなるこの時期には、

作業を分担して、さるはじきを作っています。

初午大祭はおととし・去年に続き、

今年も新型コロナの影響で規模を縮小し、

ご祈祷のみの開催と決まりました。

それでも、

毎年のように買い求めたいという人のために

作り続けています!

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こちらは店主の息子、中野良樹さん。

猿を通す棒の部分を作っています。

なたで竹を割り、カッターナイフで

直径5ミリほどに細く、丸く削っていきます。

 

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こちらは店主の良一さん。

さるはじきの1番の肝、バネ作りを担当。

竹を薄く削ってバネを作ります。

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バネを薄くしすぎると、

はじいたときに折れてしまい、

厚くしすぎると、

はじくのに力が要るものになってしまいます。

良一さんは、はじきやすいバネの薄さを

触った感覚や見た目で見極めているそう。

 

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仕上げに、

店主の妻の潮美さんが飾りつけを担当。

この作業で、

さるはじきがぐっと見栄えよくなります。

 

中野さんのところでは、

いろいろな種類のさるはじきを作っています。

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こちらは地元の松阪木綿で作った猿のさるはじき!

 

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なんと!時計修理の器用さを活かして

こんなに小さなものも!

 

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 こんな時期だからこそ、「厄をはじき去る」

さるはじきを届けたいという店主の中野良一さん。

 

ご協力頂き、ありがとうございました!

投稿者:大橋和綺 | 投稿時間:16:15


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