2022年11月25日 (金)まるみえLIVE「名張で伝統の火縄づくり」
こんにちは♪キャスターの高橋美帆です。
名張市で江戸時代から作られてきたとされる
伝統工芸品「火縄」。
その火縄づくりが11月から始まったということで、
作業の様子を中継でお伝えしました。
火縄は、縄の先端に火をつけて、火種として使うもので、
冬の農閑期に作られてきました。
もとは、火縄銃や日常の煮炊き用の火種として使われていましたが、
明治以降はその需要が減り、
今は主に神社などでの伝統行事のために作られています。
また、名張市にある地元の神社では、火よけのお守りも火縄で作っています。
火縄の材料に使われているのは、真竹。
毎年秋に市内の竹林から切ってくるそうです。
この竹を薄く削ります。
作業をされていたのは、上小波田火縄保存会
会長の岩嵜義孝さんと、堀川正彦さん。
削る作業に使うなたは、特徴的な形をしています。
端に突起があることで、左手を添えることができ、
力が入れやすくなるそうです。
竹を一定の薄さで削ることがとても難しいそうです。
削った竹は2本ずつ合わせて、手のひらで編みます。
作業されていたのは、勝島政信さん。
太さが一定になるよう気を配りながら竹を継ぎ足し、
1本3メートル30センチの長さに仕上げます。
このあとは、専用の道具で火縄をさらに強く引き締め、
3日ほど乾燥させて形を整えれば完成です。
縄の形を整えていたのは、岩嵜義隆さん。
この火縄づくり、2013年には後継者が1人に減ってしまいました。
そこで岩嵜義孝さんが6年前に保存会を結成し、
今ではメンバーも40代から70代までの6人にまで増え、
仕事の合間などに作業をして、伝統を守っています。
会長の岩嵜さんは、江戸時代から続く名張の火縄を
今後も残していきたいと話していました。
実は私、今回が初の中継で、とても緊張していました・・・
ですが、心温かいみなさまのおかげで無事放送できました。
ご協力いただいた上小波田火縄保存会のみなさん、
本当にありがとうございました!
投稿者:高橋美帆 | 投稿時間:13:42