ヒロイン

小橋家の長女。11歳のときに父を病気で亡くし、母と妹二人を背負って立つ“父親代わりの”「とと姉ちゃん」。生涯、小橋家の家長として、家族を養うために奮闘。 猪突猛進、スポーツ万能、好奇心旺盛&物おじしない性格で、誰とでもすぐ仲良くなる。戦前、母や祖母、同級生など、女であるがゆえに自由に生きられないさまざまな女性たちに接するうちに、「女性たちの生活に寄り添う仕事がしたい」と考えるようになり、終戦直後、焼け野が原の東京で、二人の妹、そして志を同じくする天才編集者・花山伊佐次とともに、“女性のための実用雑誌”「あなたの暮し」を創刊。復興ままならぬ人々に生活の知恵を与え、高度経済成長期に一世をふうびする雑誌に成長させていく。自分のことより家族、家族のことより他人の、愛情あふれる女性。

小橋家

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常子たち三姉妹の父。浜松の染物工場の営業部長。仕事熱心であるが、同時に家庭を深く愛し、眠る時間を削ってでも家族との時間を大切にする良き父。性格は物静かで、他人ともめるのが嫌い。そのため営業先にも好かれている。常子が11歳のときに、結核で死去。死の間際、長女・常子に「ありきたりの毎日を大切にし、家族のことを頼む」と言い残し、この世を去る。その言葉を常子は終生まで胸に刻むことになる。

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三姉妹の母。東京深川の製材問屋のひとり娘として生まれる。性格はおっとりしていてのんきだが、その昔、竹蔵との結婚をめぐって実母・滝子と対立するという激しい面も。あくまで影ながら家族を支える存在として、後々まで女四人の家族の精神的なよりどころであり続ける。娘たちに、当たり前の暮らしの大切さを生涯をかけて伝え続ける。

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豪快な姉とは対照的に、勉強はできるがスポーツは苦手な真面目な性格。
年の近い姉の引きとめ役でもあり、相談相手でもある。女学校時代に平塚らいてうに傾倒し、かねてから興味のあった文学を志すようになる。後に姉を手伝って「あなたの暮し」の創刊メインスタッフとして活躍する。

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年の離れた小橋家の末っ子。二人の姉がけんかばかりしている中で、要領よくたちふるまう器用な性格。常子にとっては娘のような存在で、それがわざわいして、激しく衝突することも。おしゃれが好きで洋裁が得意。後に「あなたの暮し」の衣服分野を担当する。

叔父

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竹蔵の弟・三姉妹の叔父。
幼い頃両親を亡くして以来、兄・竹蔵とともに二人だけで生きてきた。性格は兄と真逆できわめていい加減。定職にもつかず、うまい儲け話を求めて全国を渡り歩く風来坊。普段は、頼りにならない存在だが、男子のいない小橋家のピンチには神出鬼没に現れ、度々その危機を救う、なくてはならない存在。戦後まで小橋家の四人を支え続ける。

製材問屋 青柳商店

祖母

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君子の母で常子たちの祖母。きっぷのいい江戸っ子。深川で江戸時代から続く老舗の製材問屋「青柳商店」の女将。暮らしを支える木材の仕事に誇りを持っている。店を守ることが一番大切という考え方から、若き君子とけんか別れになり、現在に至る。
浜松でたち行かなくなった常子たち一家を一旦は受け入れるものの、君子との考え方の違いで再び縁を切る。それが原因で君子たちは近所の仕出し屋「森田屋」に仮住まいすることになる。常子・鞠子・美子の三人の孫娘には愛情をもって接する。

筆頭番頭

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先代のころから「青柳商店」を支える筆頭番頭。普段は優しいが、生粋の江戸っ子で、非常時には気は荒くなることも。君子が子どものころから青柳にいて、滝子と君子の対立に心の底から胸を痛めている。常子たち一家が上京後も陰になりひなたになり、小橋家の四人をかばう。お酒がとにかく好きで、酔うと人が変わる一面も。

若旦那

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子ども時代、滝子に養子としてもらわれた「青柳商店」の跡取り。
きざでタメ息をつきながら自慢してくるちょっと変わった性格だが仕事はできる。滝子と血のつながった孫・常子たち三姉妹の突然の出現に心を揺らす。

仕出し屋 森田屋

大女将

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深川の仕出し屋「森田屋」の大女将。宗吉の母。浅草で代々続く仕出し屋だったが、震災で家屋が被害を受けたことを機に、同じ下町の深川に転居。息子の宗吉に代を譲り、現在は店のバックアップ役にまわる。滝子と同じく歯に衣きせぬ性格で、「森田屋」を守ってきた女傑。君子たち一家を住み込み女中として雇い、厳しくも温かく接する。

森田屋の主人兼板前

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仕出し屋「森田屋」の主人兼板前。怒りっぽくて単細胞だが情に厚い江戸っ子。
外見に似合わずまじめな男で仕事は決して手を抜かない。店で働いていた照代をみそめ結婚したため、今でも照代には口が悪い。母まつが苦手。常子に「食」の大切さを教える。

宗吉の妻

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もともとは地方の寒村出身で、上京した「森田屋」で宗吉に惚れられ結婚。宗吉は照代に言葉強く当たるが、裏では宗吉に愛されている。
普段、あまりしゃべらないが、仕事は極めて早く、君子がやる仕事を短時間ですべてできてしまう。

宗吉と照代の娘

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宗吉と照代のひとり娘で、「森田屋」の跡取り。母に似て実直でクールな性格。
子どものころから店を継ぐものと思っており、小学校卒業後、店に入る。
「森田屋」の重要な戦力。同世代の常子たちが家に来たことを、心の底では喜んでいる。

板前

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仕出し屋「森田屋」の雇われ板前。森田屋には通いで仕事に来ている。仕事の上では宗吉のサポート的役割だが、性格が軽いため常に宗吉にいじられる存在。パクった「金言」を言うのが得意。

常子が出会う人々

帝大生

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青春時代の常子を支える青年。帝大の植物学研究室で学ぶ大学生で、植物学者を目指し、日々、新種探しに没頭している。植物の話になると我を忘れる程の学者肌だが朴念仁で、恋愛下手(というより気付かない)。互いに鈍感な常子と、とんちんかんな話になることも。故郷の両親の期待を一身に背負っている。

常子の親友

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東京の女学校で常子が出会う親友。名家の出で、卒業と同時に結婚することを何の疑いもなく受け入れている。戦後再会し、常子の作り始める雑誌「あなたの暮し」を手伝い始める。

常子・鞠子の恩師

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常子の女学校時代の恩師。女性でも、最初からあきらめず挑戦すれば道が開けることもある、と常子に教え、後の人生に影響を与える。同時に鞠子も影響を受け、それがきっかけで進学を志すようになる。