世界のドキュメンタリー、第一線級の監督が「現代ニッポン人」を見つめるシリーズ。イギリス人監督の「ナオキ」は2009年、山形国際ドキュメンタリー映画祭で市民賞、審査員特別賞をダブル受賞、海外の映画祭でも高い評価を得た。2010年放送のフランス人とモンゴル人監督チームによる「辛抱」も、ロシアやフランスの映画祭で受賞し、注目を集めている。各監督が年月を費やし彼ら独自の「ニッポンの姿」をユニークな映像表現で伝える。

「東京モダン」はNHKが2005年アムステルダムの国際会議で発表した企画で、国際共同制作に英国BBC、フィンランド放送協会など海外テレビ局も参加。外国人が「日本」に抱く「不思議さ」を描くため、各国の力量ある監督たちが、衛星放送ならでは可能な「109分の時間」を自由闊達に使い、新たな映像世界を創り上げる。

「新たな不思議ニッポン解剖」、日本の視聴者には普段当たり前と見過ごしていた自分たちの感性を異文化の視線で再発見する旅となる。

放送予定

「ナオキ」 ショーン・マカリスター監督(イギリス)

再放送:BShi 2010年12月30日(木) 午前10:35〜12:24
初回放送:ハイビジョン特集 BShi 2009年1月6日

山形国際ドキュメンタリー映画祭(2009年) 特別賞(インターナショナル・コンペティション部門)、市民賞をダブル受賞!

ショーン・マカリスター監督
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ショーン・マカリスター監督は「戦火のバクダットのホテルで外国人客にピアノを聴かせる音楽家の日々」を追った作品で注目を集めたベテラン。マカリスター監督は日本人の滅私奉公ぶりの謎に迫るべく東京で心を開いてくれる人物を探し始めたが…。ついに出会った人物は山形で暮らす中年男性だった。40年前、東京で学生運動に身を投じ、のち事業で成功、バブル崩壊で転落、今は郵便局でアルバイト、20代の恋人とアパートで暮らす。歳の離れた二人は何にひかれて共に暮らしているのか?男性が人生の中で大切にしてきたものは何なのか?監督もアパートに半ば住み込み同棲生活に密着した。

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「辛抱」 ジル・クロン監督(フランス)&サヒヤ・ビャンバ監督(モンゴル)

再放送:BShi 2010年12月30日(木) 午後12:25〜14:14
初回放送:ハイビジョン特集 BShi 2010年1月27日

フラハティアナ国際ドキュメンタリー映画祭(2010年)審査員特別賞(国際コンペティション部門) 受賞 フランス教育映画祭(2010年)審査員特別賞 受賞

ジル・クロン監督&サヒヤ・ビャンバ監督
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フランスの女性監督ジル・クロン監督とモンゴル人のサヒヤ・ビャンバ撮影監督が相撲部屋に住み込むようにして撮影した、ある若者と伝統世界の出会いの記録。
北海道から東京の相撲部屋に入門した平成生まれの新弟子。地元の高校では柔道のエースだった。雪降る中、父が「共に食べる最後の昼だ」とつぶやくが、若者はぴんと来ない。相撲界を揺るがす一連の出来事も他人事のよう。上京し入門しても「けい古や雑用で初の東京見物の時間もない」とぼやく。先輩力士に、体のぎこちない動きを冷やかされながら、けい古が始まるが、師匠の親方はほとんど言葉を発しない。その様子が淡々とカメラに収められる。若者は次第に体格が力士らしくなり、土俵の度胸もついてくるが、同時に自分が間違った場所にいるのでは、と違和感を覚え始める。その変化を、静かにただただ見つめ、こらえて待つ親方たち。伝統世界が何十年も継承してきた育成法は、この「現代っ子」に通じるのか?若者は果たして「まげを結う」のか?若者の「辛抱」親方の「辛抱」そして撮影の「辛抱」をひたひた感じさせる109分。

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「萌えの心臓」 バラットゥ・ムルティ監督(インド)


初回放送:ハイビジョン特集 BShi 2010年1月26日

バラットゥ・ムルティ監督
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インドの若手監督、バラットゥ・ムルティ監督が、漫画同人雑誌の世界に「萌え」の秘密を探る。
毎年3日で数十万の若者を集める漫画同人誌イベントに、出品し続ける女性作家たちがいる。敦子さん、結婚十年の専業主婦。若いころ投稿作を「自己中心的」と批判され、作品や自身の性格に悩み、でも今もマンガを描き続ける。えり子さん、パソコン・オタクっぽい夫との暮らしをネタに創作、若者のカリスマに。作者、読者が共に夢中になるのは「男の子どうしの恋愛」を描くジャンル「BL(ボーイズラブ)」。その読み手、書き手は女性が多く「腐女子」と呼ばれる。なぜBLに夢中に?なぜ数十万の若者が集まる?マイナーに思えることが、メジャーになる仕組みは何?イベント関係者は「インターネット時代なのに、イベント会場に物理的に人が集まるところに秘密がある」と言う。インド人監督は秘密の答えを求め、自宅でペンを握る作家へ、同人誌の印刷に腕を見せる街角の印刷技師へ、大新聞の記者へ、路上を歩く少女たちへ、そして恋愛漫画の大家、萩尾望都へ問いかけ続ける。「萌(も)え」って何?と。

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「糸 〜道を求める者の日記〜」 ピルヨ・ホンカサロ監督(フィンランド)


初回放送: ハイビジョン特集 BShi 2009年1月6日

ピルヨ・ホンカサロ監督
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ピルヨ・ホンカサロ監督はフィンランドの巨匠で、ドキュメンタリーと劇映画の両方で数々の力作を制作してきた。ホンカサロ監督は、東京・新宿でアパート暮らしの若い僧侶を追う。寺に帰属せず都心でバーを開き、飲み客に仏の教えを解く独特のスタイルを貫こうとしている。この若者と老若男女様々な人々との対話が次々に綴られる。仏教に興味を示す若い女性、古い料亭を閉鎖し心を痛める熟年の御主人、人々は東京で何に悩み、何を失い、何を求めているのか?そして僧侶自身は、なぜ都会をさまよい続けているのか?

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「縁」 ファイト・ヘルマー監督(ドイツ)


初回放送: ハイビジョン特集 BShi 2009年1月8日

ファイト・ヘルマー監督
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ファイト・ヘルマー監督はドイツの新進気鋭の監督で、劇映画「ツバル」などで日本にもファンが多い。ヘルマー監督は東京に暮らす6組の外国からやってきた人たちを追いかける。来日直後のウクライナ人モデルからフィンランド出身の国会議員ツルネン・マルテイ氏に至る在日年数の異なる6組の人たち。なぜこの街に住み続けるのか問うと、ニッポンとの「縁」の深さで異なる答えが返ってくる。あるビジネスマンは日本人女性との結婚式を控え、こっけいな悩み事を抱える。イギリス人建築家は「建物が百年以上も使われるイギリスより次々と家を建て替える日本こそ仕事の場」と笑顔を見せる。彼らを東京に結びつけた「縁」とは何か?それぞれ6組と監督自身の目に映る、さりげない、でもちょっと不思議な東京の姿。

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陳為軍(チャン・ウェイジュン) 監督 (中国) 編

陳為軍(チャン・ウェイジュン) 監督

そして・・・中国の実力派監督、陳為軍監督の新作も現在、制作中。
陳監督はNHKで放送した33か国共同制作「民主主義」シリーズの1本「こども民主主義・中国」を手がけ、各国で高い評価を得た監督。
「東京モダン」では、中国人の目線で「渋谷の若者たち」を見つめる。
(放送日未定)

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