NHK1.5ch(NHK1.5チャンネル) NHKのオイシイところを、オイシイかたちで。

読む72時間  「広島 作業服店 そこに現場があるから」

2019年01月11日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 「ワシは半世紀以上やっとるのにね、今だら働いとんよ。どう思うあんた?」。凄みのある広島弁と力強いドラム音で煽るように始まった今回。働く意義とは。答えを求めて作業服店へ。

 早朝も土曜も関係なく、体が資本の職場で働く人が次々と訪れる。社員の作業服を買いにきた内装会社社長。若い頃は自分の名を社名に入れたかったが、今はどうでもいいという。作業服に社名と名前を入れるのは、「コンビニに行ってもきちっとしなきゃいけないから」。仕事に誇りをもつよう、若手を育成中のようだ。

 型枠大工の67歳男性は久々に現場復帰。「仕事が趣味」と恥ずかしそうに語るも、上着ポケットからはみ出たお札に、高揚感とやる気が漲る。金属の熱処理加工をする72歳の女性は30年選手のベテラン。自分が働いていると機嫌がいいので、定年した夫も快く送り出してくれるのだとか。働いている自分が好きなのだ。

 21歳男性は元・解体工。「壊す」ではなく「作る」仕事をしたいと考え、義父が経営する会社へ。幼さが残る表情には職人の自負が芽生えていた。ダクト職人の男性はこの道54年、高所作業も厭わず、一度もケガをしたことがないと豪語。死者も出る危険な建設現場では、プロ意識の高さが命を守る。プライドも必須だね。

 ただし、働く現場は強気一辺倒では括れない。ボーリング調査をする男性の妻は「夫は毎日(体が)痛いと言う。もう少し彼に向いた仕事があればいいかな」と心配そう。夫は「キツイけどそれが仕事だと思うんで」とつぶやく。また、世界各国を渡り歩いた48歳のボイラー技師は管理職に昇進、デスクワークと会議に辟易中。「楽しんではいないが、自分に言い聞かせてやってる」。ある種の諦観も、成長の証かと。

 壮絶な体験とともに離婚した女性は、子供3人を育てる責任感で、がむしゃらに働いたという。手が離れたら自分の時間を楽しんでね。

見たい動画をリクエストする
ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
番組ホームページはこちら
トップページへ戻る