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読む72時間  「ニュータウンのホームセンター DIYな人々」

2018年12月28日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 Do it yourself、略してDIY。日本語では「日曜大工」と呼ぶしかない。東京ドーム3.6個分の広さを誇るホームセンターで、DIYな人々に話を聞いたら、想像以上のドラマがあった。

 タイルを吟味する男性。母の施設入居を機に、DIYに挑戦。聞けば、元刑事。仕事一辺倒だった自分を省みる。昨年他界した妻がDIY好きだった、と話すうちに思いがこみ上げる。妻に対しぞんざいな息子に、「お前にとってはお母さんだけど、俺は好きな女なんだ!」と逆ギレしたエピソードも。全国の夫たちの耳かっぽじって聞かせたい言葉。妻や母である前に、ひとりの女であることを忘れがちだから。深い愛と敬意。でもその妻はもう隣にいない。痺れた。泣けた。2018年の名言大賞を授けたい(涙声)。

 子供が生まれたことでDIYを始めた男性は、鶏小屋も作り、朝は鶏に起こされる日々。来年のタマネギの収穫に思いを寄せる生活に「生きているなぁと。未来を見ているのは楽しい」と話す。逆に、子供の巣立ちを機にDIYを思い立った夫婦も。子育てを終え、心がぽっかりしていたときに子猫を保護。「20年ぶりの授乳って感じ」という溺愛ぶり。子供部屋を改造してキャットウォークに。家族の単位や生活の変化のお供にDIYだね。脱サラした息子にウッドデッキを作らされる男性は「親はつまんないねぇ」と笑っていたけれど。ちょっと嬉しそう

 で、家族礼賛だけに走らないのが72時間の良心。理学療法士の女性は、担当している障がいのある子供のために補助器具の作製を急ぐ。「既製品は高くて、お金のことを考えてると成長しちゃうから」。34歳公務員の女性は撮影陣に警戒しつつも、結婚する意義がわからない、家や家族に執着がないと話す。やろうと思えば何でも自分でできる。「自分に可能性を感じる」というDIYの新解釈に拍手。あ、そういえば、屋根から3回落ちた男性にも労いの言葉を!

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ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
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