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読む72時間 「東京湾 海釣り公園」

2018年09月13日

名物TVウォッチャー・吉田潮が読み解く!『ドキュメント72時間』

 スタッフに聞いた3大地獄ロケは「暑い・寒い・人がいない」。今回は暑すぎて昼間は人がいない東京湾沿いの公園。日陰や木陰、逃げ場が一切ない!ただし、24時間入れるから安心。深夜・早朝には釣り人がわらわらと集う。

 釣った魚は自分でさばき、刺身やムニエルに、そうしないと嫁に怒られるという男性。大量の魚を冷蔵庫にそのまま放り込まれたら、そりゃ嫁も激怒するわな。自分の趣味にハメようと息子を連れてきた男性は「家にいるとカミさんがうるさいから」。家庭内での立ち位置が目に浮かぶ。しかも撮影は連休最終日。妻たちの怒号と安堵のため息が聞こえてきたのは空耳かな。

 一方、夜釣りに来た男性は深夜に外出しても家族に何も言われないという。「成熟した家庭とはそういうものです」とのこと。解釈はいろいろ。無関心という名の成熟、お察し致します。

 なぜだろう、釣り人たちの言葉からは、家族が見えてくる。質問をしたからか、それとも釣りと言えば家族なのか...。若くして家計を支える大黒柱男子たちにも遭遇。15歳から土木関係の仕事に就き、母と妹を支えてきた21歳の男性。故郷フィリピンに家族を残し、働きに来ている男性。今は満ち潮を待つ時だと思うよ。

 釣りの効用も明らかに。不器用で照れ屋の男性同士はなかなか会話に繋がらない。父と息子がそうだ。父を釣りに誘った43歳の男性は「コミュニケーションのひとつになった」と話す。多忙でほぼ家にいない53歳父と17歳息子も、釣りで心を通わせる。「こういう時間は貴重ですね」と息子。どの父子も実はそんなに会話をしていない。でも対話にはなっている。

 父子に限らず、「気持ちの切り替え。魚が釣れなくてもいい」「この無駄な時間が大事」と男性陣から悟りの声が多数。面白いのは女性陣との対比。「おかずを釣りに来た」「大きい魚を釣りたい」。女は現実的で、欲望に忠実だなぁ。

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ドキュメント72時間
ドキュメント72時間
人々が行き交う街角に3日間カメラをすえてみる。 同じ時代に、たまたま居あわせた私たち。 みんな、どんな事情を抱え、どこへ行く?
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