ズームレンズヒラマキカズヒコ
技法 / 撮影機材
古屋遙コメント
音を残した点が、「手法」にフォーカスした事を強調していて良い。ズームはカメラの基礎であり、逆に誰でも知ってる・使える技術だからこそちょっとしたアイデアで新しい手法として見せるところに驚きがあった。今でこそ「ズーム」「パン」「ストップモーション」と当たり前のように手法を名前で呼ぶけれど、その手法もそもそも誰かのアイデアから生まれて、真似されてくうちに、名前が開発されていったもの。そういった「手法開発の原点」を想像させる映像だと思う。見た人がすぐに真似できそうで、真似する人によって用途が開けている感じが、「手法」としての可能性を感じる。また、平面的で卓上スケールの作品が多いのとくらべて、奥行きのある映像が目を引いた。単純に見ていて楽しく、映像作りに長けたものでも、初心に帰れるようなそんな映像なんじゃないだろうか。