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生活にすぐ取り入れられる防災情報
「防災インタビュー」では、県内外の専門家を招いて、身近な防災に役立つ情報をお伝えしていきます。
いざという時のために、出来ることから備えを始めましょう。

第5回 突風対策

香川県防災士会会長の久保雅和さんと堀井アナウンサー

近年、集中豪雨とともに、各地に被害をもたらしているのが竜巻などの突風です。 いったん発生すると、人命の危険を初め、建物などに壊滅的な損害を与えることもしばしばです。
突風対策について、香川県防災士会会長の久保雅和さんに伺います。

日本各地で竜巻など突風の被害の実態は?

全国の竜巻月別発生確認数

近年、竜巻や突風に関する観測態勢が整備されてきたので一概に単純な比較は出来ませんが、昔に比べて増えているという皆さんの感覚は決して間違いではありません。
今年は、全国での竜巻発生件数がここまで64件で、これは最近で最も多かった2007年の倍近い数字です。
竜巻まで行かなくても、気温の上昇などで積乱雲が急激に発達するケースが多く、それに伴う突風も多くなっています。

香川県内の竜巻や突風の被害は?

実は、香川県は平野が狭く、土地に起伏が多いため、比較的竜巻は発生しにくい地形です。
とはいえ、全くないわけではありません。

平成22年9月に綾川町で発生した竜巻の被害の様子

これは3年前の9月に、綾川町陶で発生した竜巻の被害です。
手前にある納屋が完全に崩れているほか、後ろの家屋も屋根瓦が吹き飛ばされています。 竜巻の規模を計る藤田スケールでは下から2番目のF1だったが、それでも、最大瞬間風速で40〜50メートルの風が吹いたと思われます。
このときは、およそ10分後に同じ町内の滝宮でも別の竜巻が発生しています。

平成20年9月に丸亀市の金倉川沿いで発生した突風による被害

これは、5年前の9月に丸亀市の金倉川沿いで発生した突風による被害です。
幹の直径がおよそ30センチある大きな木が幹から倒されています。
その後の調査で、竜巻ではなく、突風の一つ、ガストフロントと推測されましたが、それでもこれだけの被害をもたらします。
これらの写真で共通しているのが、ともに9月に発生していることです。

この時期は竜巻発生が多い?

香川県だけでなく、全国的にこの時期は多いです。
夏から秋にかけて多いが、とりわけ、9月・10月が圧倒的に多いです。
主に、秋雨前線や、活発な寒冷前線が通過するときに発生しているケースが多く、 最近では竜巻が発生する可能性があるときは竜巻注意情報などが出るなど、予測のシステムは進化していますが、それでもまだ対応し切れていないのが実情です。

予測のシステムは進化していても対応し切れていないのはなぜ?

竜巻や突風の被害はピンポイントで発生

竜巻や突風の被害はピンポイントで発生します。これは、先ほどの3年前に発生した綾川町の竜巻です。
被害を受けた範囲は、長さでおよそ1キロ、幅でわずか150メートル。
その10分後に発生した別の竜巻の被害範囲も同様に狭いエリアです。
現在の気象観測では、いつ頃、竜巻が起きる可能性があるのかは何とかわかるが、どこで発生するのか、また、どの位の規模になるのかまでは予測できないのが現状です。 竜巻の可能性がある時点で、準備や対策をしておくしかありません。

竜巻や突風の発生する予兆

急に空が暗くなる

一つは、急に空が暗くなります。
夏場の急な雷雨や、秋の寒冷前線にしても、突風の発生には積乱雲の急激な発達が関わります。
最近は、天気予報で「大気の状態が不安定」というコメントが出ますが、こんな時に空が暗くなったら、危険が増していると考えて良いでしょう。

AMラジオに雑音

もう一つは、AMラジオをうまく活用することです。
竜巻や突風を伴う積乱雲は、雷を発生させることが多く、ラジオに雑音が入り出すと、積乱雲が発生していることを疑って良いでしょう。
ガリガリという派手な音に変わったら、かなり近くまで強い積乱雲が接近している可能性が高いです。

もし、竜巻が接近しているのが確認できたら?

頑丈な建物に避難する

屋外にいる場合は、一刻も早く頑丈な建物の中に入りましょう。
ちなみに、車の場合、雷に対しては車内にいるのが有効ですが、竜巻の場合は車ごと吹き飛ばされる可能性があるので、その意味でも建物の中に避難しましょう。


家の中心部へ!

家の中にいた場合、なるべく家の中心部に逃げるのが良いでしょう。
できれば柱や壁が沢山ある部屋で布団などを被ることができたら理想的です。
一番良くないのが窓際、壊れたガラスの破片をもろに受ける可能性があります。
ちなみに、規模の大きな竜巻の場合、雨戸を閉めていても、飛んできたものがそれを突き破って来ることもあるので窓際からは絶対離れましょう。

今年はこれまでに竜巻や突風の被害が相次ぎましたが、まだまだ油断は出来なさそうですね。
台風はこれからの季節徐々に減ってくるが、竜巻などの急な突風は、まだしばらくは発生する可能性が非常に高い時期になります。
それだけに、気象台の発表する竜巻注意情報が出たら身の回りの空や雲の様子には細心の注意を払って早めの対応を心がけましょう。

※番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
※なお掲載している情報は放送当時のものです。
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