最近、日本各地で大雨の被害が相次いでいます。
風水害では毎年全国で100人前後の方が亡くなっています。
香川でも、平成16年の台風23号では、11人が亡くなられました。
万が一の大雨や土砂災害に対して、地震と同じように備えをしましょう。
まず、大切なのが「情報収集」。
最近は住宅の気密性が高かったり、雨の音が大きかったりして、広報車の呼びかけなどが聞こえないこともあるので、自分でテレビ・ラジオで情報収集をしましょう。
大雨など災害時の参考になるのが、注意報や警報。
まず、大雨に注意が必要なときは「大雨注意報」、
警戒レベルになると「大雨警報」が発表されます。
土砂災害の危険性がさらに高まると「土砂災害警戒情報」も発表されます。
こうした情報は、警報の時点で、早めの避難を検討してください。
特に、お年寄りや体が不自由な方、山沿いに住んでいる方は避難をすぐ始めましょう。
さらに8月30日からは、新たな警報も加わりました。
「大雨特別警報」
「数十年に1度大きな災害が起こる可能性がある」という警報で、重大な災害が起こる危険性が非常に高まったとき出されます。
大雨特別警報が出た時には、直ちに身を守る行動をとってください。
実際に大雨が降りだしたら何に気をつけるべきなのでしょうか。
まず、「不用意に外出しない」ことが大事です。
台風が来ると作物や用水路などが気になり亡くなる人がいますが、危険な所には近づかないのが大事です。
いつでも避難できる準備をし、家族や周囲の人も目を配って行かないように止めてください。
2つめは、「土砂災害に注意」。
四国の中では山が少ない香川ですが、香川は土壌の性質上、雨が多く降ると表面だけが流れやすくなっています。
特に乾燥したところに雨が降ると流れやすいので気をつけてください。
土砂災害の危険な地域には、行政がこうした看板を立てています。
近くに住んでいる方は、警報の時点で早めに避難の準備をしましょう。
3つめは、「川の水位に注意」。
川の水位はテレビで確認することができます。
テレビのデータ放送の「くらし安全」という項目を選ぶと、河川の水位がリアルタイムでわかります。
川ごとの観測所データが示されており、危険水位、氾濫危険水位などがわかります。氾濫危険水位に達したら、近くの地域の方は直ちに避難しましょう。
では、実際に避難しなければならないときは、 どうすればいいのでしょうか。
1つめ、避難所への移動は「シューズをはく」。
長靴は水が入って重くなります。サンダルは何かが突き刺さったりしてけがにつながる恐れもあります。泥水などで足元が見えづらくなるので、杖などで足元を確認しながら安全に避難しましょう。
2つめ、「避難グッズは3日分」。
中身は地震と同じで大丈夫です。
3つめ、「リーダーが率先して避難する」
地震と違って、雨に対しては意識の差が出てしまいます。近所の人は危険と思いながら様子を伺っているため、誰かが率先して、近所にも声をかけて逃げないと、地域のみんなが逃げ遅れることになります。リーダーの行動が鍵を握ります。
速やかな避難のためには、避難所がどこにあるのか知っておくことが大切です。
避難所が安全な場所にあるのか、地域で再度確認しておくことも大切です。