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生活にすぐ取り入れられる防災情報
「防災インタビュー」では、県内外の専門家を招いて、身近な防災に役立つ情報をお伝えしていきます。
いざという時のために、出来ることから備えを始めましょう。

第28回 昭和南海地震の教訓

1946年12月21日に発生した昭和南海地震

昭和21年、1946年12月21日に発生した昭和南海地震。関東から九州にかけて津波が襲い、死者は1362人。震度5を観測した香川県内でも52人が犠牲となりました。あれから70年。昭和南海から、南海トラフ巨大地震への教訓を考えます。

南海地震その特徴

香川大学工学部の地質工学や地域防災が専門の長谷川修一教授と深川アナウンサー

「昭和南海地震」について香川大学工学部の長谷川修一教授にお話しをお伺いします。

過去約300年の南海地震

まずは、過去300年で起きている南海地震は3つあります。
1707年の宝永、1854年の安政、そして70年前の1946年が昭和南海地震とおおよそ100年に1回発生しています。それぞれどんな地震なのでしょうか?

宝永地震は日本の地震の中で最大級と言われる地震です。
高松では五剣山が崩落した記録が残っている強い地震動と大きな津波が特徴です。

安政南海地震は、安政東海地震の32時間後に発生。宝永のマグニチュードが8.6となると、安政南海地震はマグニチュード8.4で宝永地震と比較すると規模は4分の1程度となります。
昭和南海地震は、マグニチュード8.0ということで、 南海トラフ地震の中では最も規模が小さい地震となります。

それぞれの地震の規模で見ますと宝永が大きめ、安政が中、昭和が小さめ。
ただ、この小さめの昭和南海地震は経験された方がいますね。

昭和南海地震の経験者は非常に貴重な経験なんですけど、歴代の南海トラフ地震の中では小さいクラスですので、それを基準に次の地震を考えるのは危険です。

南海トラフに活かす教訓は

では、その昭和南海地震の被害を南海トラフ巨大地震に活かすその教訓を考えてみましょう。
被害の種類が異なる「沿岸」と「内陸」に分けて考えます。まずは沿岸。こちらはどんな教訓なんでしょうか?

沿岸の被害 地盤が軟らかく揺れが大きくなる 液状化が発生し沈下 津波や浸水の被害も

昭和南海地震では特に沿岸の被害が大きかったという記録が残っています。具体的には、軟弱な地盤の影響で揺れが大きくなり、液状化によって地盤沈下が発生し、護岸や堤防が破壊され、津波によって大きな被害が出ています。特に坂出や屋島の塩田の被害が記録に残っています。

沿岸の被害 特に坂出や屋島の塩田での被害が記録に残る

当時の塩田なども今は埋め立てられて、そこで生活している人もいますよね。
今、その大きな被害のあった沿岸部に町があり、そこに人が多く住んでいます。
そこが今度、大きな被害を受けるエリアであるので、沿岸部は特に県の被害想定やハザードマップで震度、液状化危険度、津波による浸水想定を確認しておくことが大切です。

続いて、内陸部はどうでしょうか?

内陸の被害 沿岸部と比較すると被害は小さいがため池の決壊や落石の可能性がある

内陸部が沿岸部と比べて被害が小さかったと言われています。ただ、ため池が決壊しそうになったとか、山から岩が落ちた音がするだとかそういうことが記録に残っています。
昭和南海地震は12月だったので、池の水位が低かったという条件で決壊しなかったことも考えられます。条件がかわると被害が広がるおそれがあります。

改めてポイントをまとめると、沿岸は被害が大きく、 揺れや倒壊、液状化による沈下や津波、浸水など被害も様々。
内陸は被害は小さいが、ため池の決壊や道路の寸断など。これは聞き慣れない方も多いのではないでしょうか?

昭和南海地震の被害の教訓

特に斜面崩壊や路肩が崩れて通行止めもあります。
主要な道路から復旧されるため、山間部の道路などは復旧が後回しになるため、孤立が長期間に及ぶおそれがあります。

やはり、昭和南海地震から70年を迎えた今、 被害の教訓は改めて考えるべきことですね。

昭和南海地震の教訓 地域によって異なることや車社会など昔と違うことも考える必要がある

地域によって違うこと、当時と社会情勢が違いますね。
今は車社会です。そういう昔と違うことも、様々な被害につながるので、考えておかなくてはなりません。

災害アーカイブス活用を

そうしたそれぞれの地域での過去の被害を知るのに有効なのが「四国災害アーカイブス」というウェブサイト。
長谷川教授も編集に携わったということですが、 こちらはどんなものでしょうか。

四国災害アーカイブス 発生した場所や年代によっても検索可能 住んでいる地域の災害を知るツールとして活用を

平成26年に運用が始まった「四国災害アーカイブス」では、昭和南海地震をはじめ、四国で過去に起きた災害の記録を市町村史などをもとにデータベース化してホームページで公開しています。
地震津波だけでなく渇水や風水害などあらゆる災害を網羅していて、それぞれの地域や年代ごとに仕分けされているので、昭和南海の被害をはじめ、身の回りで起きてきた過去の災害をここで確認してみてください。

四国災害アーカイブスは無料で利用できます。 ぜひご活用ください。

四国災害アーカイブス ※NHKサイトを離れます。
https://www.shikoku-saigai.com/
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