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生活にすぐ取り入れられる防災情報
「防災インタビュー」では、県内外の専門家を招いて、身近な防災に役立つ情報をお伝えしていきます。
いざという時のために、出来ることから備えを始めましょう。

第24回 香川県の防災士

県防災士会の会長・久保雅和さんと深川アナウンサー

防災インタビュー今回のテーマは「防災士」についてです。
県防災士会の会長・久保雅和さんにお話しをお伺いします。

防災士概要 香川は四国で最少人数

まずは今回のテーマ「防災士」ですけども、これはどういう資格なんでしょうか。

防災士資格の経緯 阪神淡路大震災で救助された人の8割が家族や近隣住民に助け出される 防災士資格の経緯 知識と技術があればより多くの人を救える。当時の貝原兵庫県知事が制度設ける
「阪神淡路大震災のときに助かった人の8割は地域の方が助けたんですね、それで兵庫県知事の貝原さんが防災についての知識とか技術を持っている人が近くにもっといれば、もっと多くの人を助けることができただろうということを考えられて、防災士制度を作ったわけです。」

実際にどういったことが、求められる役割としてありますか。

防災士の役割 防災・減災の知識と技術を備え地域のリーダーとして活動

「減災についての知識とか、技術ですね。それから地域の中でのリーダーをできるような技術を持った人を育てるために防災士制度ができたわけですね。」

防災士資格 NPO日本防災士機構認定の民間資格 平成15年に第1回の試験実施

「防災士の資格は、NPOの日本防災士機構が認定する民間の資格です。平成15年に第一回の試験が始まって、去年で10万人を突破しましたが、これからもっともっと増えると思います。」

では、その防災士の数ですけど、香川県にはどれくらいの方がいるんですか?

香川県の防災士の人数

「香川県では認定者は1325人、防災士会の会員になっていただいている方は254人います。」

実際に防災士として活動されている方は254人ほど。この数は多いんでしょうか少ないんでしょうか?

四国の防災士 愛媛県は7,400人と最も多い

「全国的には10万人を超えましたから、1000人に一人、香川県ではだいたい900人に一人ですから、全国平均よりはレベルはちょっと高いです。」

四国の中で見ると香川県はどうでしょうか。

香川県の防災士 県防災士会として支部ごとに組織化 大学や行政とも連携し広範囲で活動

「四国の中で見ると、愛媛県が一番多くて、7400人ぐらいいます。 ただ、香川県は支部ができ防災士が集まり、香川大学とか、行政機関で、県、国、市町に対して、一緒に共同になって連携して活動しているので、割合、活動の範囲としては広いですね。」

香川県は防災士会という組織として活動しているから強いというわけですね。

活動紹介 柱は地区防災計画

久保さんが会長を務める香川県防災士会の活動。その活動をこちらにまとめました。
まずは「防災訓練」、「啓発活動」、このあたりは想像できますね。そして、「学校防災アドバイザー」 学校でも活動をされている。そして一番下「地区防災計画策定支援」これは、どんな活動ですか?

香川県防災士会の主な活動

「国、県、市町村、行政には防災活動の計画がちゃんと策定されています。地域についてはこういう事はできていなかったんです。国のほうが平成26年4月1日に、地域でも防災活動の計画を作ってください、自助共助をもとにした、防災活動の計画がないと、大災害が起きたときに、何もできない、ということで、自助共助をしっかりするために、防災活動計画を作ってくださいというお願いがあるわけですね。 」

防災士会としてはそのお手伝いをしているのですね。

地区防災計画 地域コミュニティにおける共助による自発的な防災活動の計画

「地域と一緒になって、 地区防災計画を作っていくようなことについて、 防災士がいなくても、 支援できるような体制を作っていこうと思っています。」

なかなかノウハウがない地域にも お手伝いしていくという形なんですね。

講座受講で誰でも防災士

地域の中で非常に防災士が求められる時代だと思いますが、これから防災士になりたいと考えている方はどうすれば良いですか?

防災士になるには高松市など県内の8市町では資格取得で助成金交付

「毎年9月に香川大学で防災士養成講座という講座が開催されます。
その時に申し込んでいただき認定者に合格すると、市町村のほうからお金が返ってくるという制度があります。」

自治体のそうした制度もあり、香川大学でも受けられるということで、香川大学で行っている講座の主なものをまとめました。
「地震津波の仕組み被害」や「避難と避難行動」「防災気象情報」、「災害医療」、「緊急救助技術」など、こうして見てみましても非常に専門的だなという印象を受けるんですけど。

防災士養成講座主なカリキュラム

「私も講師をやっていて、実は講座は5カ月間あり、カリキュラムの内容が幅広いです。ですから、こういう技術を身につけて、ぜひ合格していただいて、認定をもらう。 認定をもらったら、そこからがスタートですね。」

実際にこの講座はどんな方が受けているんですか。

防災士養成講座には小学6年生から84歳まで幅広い世代が受講

「私の記憶で一番小さい年少は小学6年生で、それから高齢は84歳の方までいらっしゃいます。 」

そこまで幅広い方が受けているということなんですね。

久保さんの期待 資格取得はスタート

香川県防災士会を結成して今年で9年。
これから防災士になるという方、防災に興味がある方、どんな方に防災士になってもらいたいですか。

「防災士の認定を受けて、地域で頑張ってもらえる、リーダーとなれるような方に受けて頂いて、 地域、地区で自主防災会とかコミュニティとかで地域の人と一緒になって減災につとめていける方になっていただきたいですね。」

災害が起きるのは、時を選べません。様々な立場、職業、年齢の方が防災士になった方が、いざという時にたくさんの人が助かる可能性が高くなるということです。
そして香川大学の防災士養成講座は、例年9月に募集が始まり、10月から2月にかけて5日間の講座が開かれるということです。

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※なお掲載している情報は放送当時のものです。
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