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生活にすぐ取り入れられる防災情報
「防災インタビュー」では、県内外の専門家を招いて、身近な防災に役立つ情報をお伝えしていきます。
いざという時のために、出来ることから備えを始めましょう。

第12回 地域防災担う大学生

南海トラフの巨大地震などに備え、各地で自主防災組織が立ちあがっていますが、7月、香川大学にも防災活動を行う新たな学生団体が誕生しました。
その狙いと今後について、プロジェクトを率いる香川大学工学部の長谷川修一教授に聞きました。

香川大学防災プロジェクトチーム

香川大学工学部の長谷川教授

長谷川教授をリーダーとする学生団体「香川大学防災サポートチーム」が先月結成しました。どんなチームなのでしょうか?
香川大学は平成20年に高松市と避難所の開設に関する協定を締結し、大規模災害の際は避難所の受け入れや運営、備蓄物資や救援物資の管理や配布、さらには負傷者の応急処置などをサポートする消防団の機能をもったチーム「 香川大学防災サポートチーム」を結成しました。
もちろん有事の際だけではなく、日頃から防災の啓発活動や訓練、勉強を行っています。

香川大学防災サポートチーム

こちらは、結成式の写真です。
チームのメンバーは55人。学部生のほか院生も在籍しています。
学部は法学部や経済学部などの文系から、農学部、工学部など理系まで幅広く、ただの学生のボランティア集団ではなく、防災士を取得した学生や香川大学の防災士養成講座を受講した学生受講中の学生たちで構成しています。

香川大学防災士養成プログラムは平成21年から開講し、社会人向けの公開講座も開講しています。

香川大学では5年前から 大学の教員や行政機関、民間の専門家などを招いて防災士の養成講座を開講し、社会人向けの公開講座も開講しています。
これまでに学生167人、社会人389人の 合わせて556人が防災士の資格を取得しています。 防災サポートチームは、資格を取得して終わりではなく、 この講座を受けた学生たちが中心となって結成し、大規模災害時の避難者の受入の支援と、有事の際の訓練を 高松市消防局の機能別分団として活動していく予定です。

学生の意識変化 求められる若い力

東日本大震災以降学生の防災意識高まる

今の学生たちの多くは東日本大震災以降に入学しています。 学生たちの防災意識も以前よりも高まっています。
講座を受講する学生が増え、資格取得だけではなく、 先を見据えて防災に積極的に臨んでいこうという学生は多いです。
防災の基本的な知識や技術を学んだ上で、 それぞれの専門性も活かしつつ、 活躍してもらうことをめざしています。

有事の際に求められる学生の力

東日本大震災のときもそうでしたが、有事の際に不足がちになるのは若い力です。 特に若い大学生が正しい知識を持って地域の防災活動に参加することが重要だと考えています。

防災は大学の使命

防災の人材育成が大学の使命

防災・危機管理に関する研究と教育は地方大学の使命です。
自助、共助、公助の中に大学は成り立っています。防災、減災は大学が人材育成を積極的に担っていかなくてはいけません。防災教育を進めていく中で、大切なのはその地域に合った防災に関する理解を深めること。災害と一口に言っても、地震・津波・台風・土砂災害など災害の種類は多く、その地域ごとに災害があります。地域の持つ課題や問題点、その改善策を学生に教え、学んだ学生が実践を積み、地域に出ていくことが重要です。

学内を飛び出しての活動を

学内を出て地域で活動を

今後、防災サポートチームは学内だけの活動にとどまらず、高松市消防局とも連携して、 様々な訓練や研修を行っていきます。
他にも大学を飛び出して、地域の訓練にも大学生が積極的に参加していきます。 日頃から地元住民と一緒に訓練をしていくことで、それが有事の際への大きな備えにもなるし、実際に地域に出ることで、地域の持つ課題などを理解する場になると思います。

※番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
※なお掲載している情報は放送当時のものです。
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