農業・漁業の現場で、「たべもの」作りに真摯に向き合う生産者を紹介し、
そのこだわりを通して「食」のいまを見つめ直す番組です。

1月18日(日)過去の一直線

新潟 村上市発

酒米

酒どころ新潟県で約7割の酒蔵が使用している新たな酒米、越淡麗。最高級と言われる大吟醸酒を造るのに適していて、豊かなふくらみとキレの良さを持つ酒を醸す原料として今、注目されています。しかし、越淡麗は栽培が難しい品種。背丈が大きいため倒れやすく、倒れると品質が一気に悪化する性質を持っています。そこで、自ら酒造りもする農家の田澤勝さんは、稲を倒さないために、強くて健全な根を育てる栽培をしています。そして、冬。丁寧に育てた越淡麗が、精密な酒造りによって、極上な味わいの酒に生まれ変わります。

田澤 勝さん(57)

冬は杜氏(とうじ)として地元の蔵で酒造りを指揮し、春から秋は7ヘクタールの田んぼで米を生産するベテラン農家。理想の酒を造るため、手間を惜しまない米作りをしています。

 

食材のポイント

その1

ポイントその1

強い根を育てる
徹底した水管理

倒れやすい稲を倒さないよう、田澤さんは根が育ちやすい環境を作る手間をかけています。真夏の夜には、日中温まった水を冷たい水に入れ替えたり、雨の日には、田んぼの水の量が多くなりすぎないよう、あぜ道に溝を掘って、排水しています。

その2

ポイントその2

雑味成分を
削り落としやすい性質

米の外側には、酒の雑味になる成分が多くあるため、周りを削るほど良質な原料になります。しかし、酒米の中心部分には心白(しんぱく)と言う壊れやすいデンプン層があり、削り過ぎると割れてしまいます。越淡麗はこの心白が線状で細く、たくさん削っても割れにくい特徴を持っています。

その3

ポイントその3

秒単位の厳密な吸水作業

酒造りの中で重要なのが、米を蒸す前の、水を吸わせる工程です。田澤さんはストップウォッチを使い、吸水時間を秒単位で調整しています。その日の水温や湿度によって、時間を変え、最終的に32%の水分を含んだ状態に米を仕上げます。

サケの酒浸し

 

サケがさかのぼってくる来る川として有名な村上市の三面川。地元に100種以上あると言われるサケ料理の中で、酒のさかなとして人気なのがサケの酒浸しです。塩引きサケを半年以上干して醸し出される、熟成したサケのうまみに、酒の甘みが加わった独特な風味が楽しめます。

【材料】(4人前)
サケ:適量
酒:適量

【作り方】
(1)塩引きしたサケを半年以上、干します。
(2)干したサケを火であぶって皮を剥がし、骨を取り除きます。
(3)幅2ミリくらいの間隔で、身をスライスします。
(4)皿に盛りつけ、サケが浸る程度に酒を注ぎます。
(5)お好みの柔らかさになったら完成です。

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今週の一直線

番組で紹介した「越淡麗」の大吟醸酒について



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番組で取材した「越淡麗」の酒を取り扱う店

今回取材したのは、新潟市西区のお店です。

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産地発!とっておきの味

番組で紹介した「サケの酒浸し」について



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放送内容のポイント

今週のレポーター

新潟放送局
中尾 晃一郎(なかお こういちろう)
アナウンサー

実は私、酒が弱く日本酒はあまり飲みませんでした。ところが、杜氏の田澤さんのお宅で越淡麗で造った大吟醸酒をいただいたとき、大げさでなく衝撃を受けました。口に含んだ瞬間、柔らかな甘い香りが口いっぱいに広がり、スーッと喉の奥に落ちていく心地よさ。はじめて日本酒を“うまい”と感じました。越淡麗の稲が酒になるまで見守り育ててきた田澤さんの思いがこもった酒でした。新潟で生まれた米を新潟の杜氏が仕込んだ越淡麗のお酒、ぜひ新潟にお越しになって味わってください。

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