農業・漁業の現場で、「たべもの」作りに真摯に向き合う生産者を紹介し、
そのこだわりを通して「食」のいまを見つめ直す番組です。

11月9日(日)過去の一直線

北海道 津別町発

有機の牛乳

北海道東部の津別町には、全国でもきわめて希少な、農林水産省の「有機JAS」農産物と認められた牛乳があります。町内の5軒の農家が有機の牛乳を生産しています。その一人、酪農家の山田照夫さんは、化学肥料や農薬を使わない有機栽培のエサや、一日6回以上の掃除、除菌作用のある石灰を塗り込んだ牛舎などの徹底した衛生管理、その他にも数多くの厳しい有機の基準を守って牛乳を作っています。かつては、牛に沢山食べさせ、沢山搾るという酪農をしてきた山田さんが、有機に目覚めたきっかけは、「自然の力」に魅せられたことでした。自然を生かして作った牛乳。今、人気が高まっています。

山田 照夫さん(61)

9年前から化学肥料や農薬を使わない有機栽培のエサで牛を育てています。「健康でおいしいものを食べる牛がおいしい牛乳を出す」をモットーに、牛乳を搾り続けています。

 

食材のポイント

その1

ポイントその1

有機農法の可能性に気づく

有機の酪農に目覚めたきっかけは家庭菜園で作った有機栽培の野菜の味でした。そのみずみずしさや、甘さに気づいた山田さんは、安全でおいしいものを牛に食べさせれば、おいしい牛乳を出してくれると考えました。そのため年間1000トンものたい肥を畑にまいて、おいしいエサ作りに努めています。

その2

ポイントその2

周りの協力が欠かせない

2年前取得した「酪農」での有機JAS認証。それはエサに化学肥料などを使わないだけでなく、牛舎の面積など快適な環境作りも大切です。さらに周囲の協力も欠かせません。近隣農家は山田牧場に農薬を飛び散らせないよう散布車にシートをかけてくれます。周りの協力があってこその有機農法なのです。

その3

ポイントその3

牛のエサをすべて自給

有機の酪農を始めて山田さんは仲間とエサの自給率を高めてきました。今、取り組んでいるのが、栄養価の高い「濃厚飼料」の自給です。現在は、アメリカからの輸入に頼っているこのエサ。価格の高騰と共に、山田さんには、全て自分たちで育てることで消費者に自信を持って牛乳を提供できると考えています。

ゴボウの甘辛揚げ〜北海道美幌町〜

 

北海道美幌町の特産品であるゴボウを使った「ゴボウの甘辛揚げ」。10年前に町の女性たちが作り出した新しい郷土料理です。外はとろみのある甘いタレ、中はカリッとした食感で地域のイベントや家庭で町の味として浸透しています。

【材料】(約4人前)
ゴボウ:1キロ
片栗粉:適量
醤油:大さじ3杯
砂糖:100グラム
みりん:大さじ1杯

【作り方】
(1)ゴボウの皮をむいて、5センチほどの長さに切り、あく抜きをします。
(2)水気を切り片栗粉をまぶし、15分ほどなじませて180℃の油で揚げていきます。
(3)醤油、砂糖、みりんを一煮立ちさせます(少しとろみがつく程度がオススメです)。
(4)香ばしく揚がったゴボウに甘辛いタレをからめ、その上から白ごまをまぶせて完成です。

このページのTOPへ

お問い合わせ

今週の一直線

番組で紹介した「有機の牛乳」について



【お問い合わせ】

詳しくは、視聴者コールセンターまで
電話:0570−066−066

産地発!とっておきの味

番組で紹介した「ゴボウの甘辛揚げ」について



【お問い合わせ】

詳しくは、視聴者コールセンターまで
電話:0570−066−066

放送内容のポイント

今週のレポーター

北見放送局
原 大策(はら だいさく)
アナウンサー

ひょいとショベルカーに飛び乗り、牛たちにエサをやる山田さん。かと思ったら今度はトラックを走らせ、仲間と育てる牧草地へ。山田さんの一日に密着させてもらったのですが、ついて回る私がへとへとになってしまうほど元気でパワフルな方です。そんな山田さんは作業の中で、有機の牛乳を実現させるために手探りの努力をしてきたことを、ぽつり、ぽつりと話してくれました。今回取材させていただいたのは、まさに、困難を乗り越えてきた山田さんの「勇気の牛乳」だと思います。

このページのTOPへ