産地発!たべもの一直線 |
農業・漁業の現場で、「たべもの」作りに真摯に向き合う生産者を紹介し、 |
鳥取市発
鳥取の名産品「ジャンボしいたけ」は、重さが標準的なしいたけの3倍以上。かむほどにうまみと甘みが口の中いっぱいに広がります。その元となる品種は、鳥取市にあるきのこの研究機関で27年前に開発されました。しかし、大きくなる可能性をもった品種でも、ジャンボに育つのは半分程度。ほんとうに大きくおいしいものにするためには、原木とハウスを利用した細かな環境整備が必要です。「ジャンボしいたけ」作りの名人森さんが、鳥取の豊かな自然の恵みと時間と手間をかけて生み出した貴重なしいたけです。
森 栄伸さん(71)
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その1
ほだ木の環境管理で |
森さんがしいたけ栽培で一番大切だというのが、原木の中で菌を育てる「ほだ木作り」です。毎年1月から3ヶ月かけて原木にしいたけの菌を植え付けます。さらに冬までの半年間、農業用ハウスにほだ木を入れて、ネットやフィルムを使って温度や湿度の管理をこまめに行い、最適な環境を作り出します。 |
その2
毎年、切り出したばかりの |
通常の栽培ではほだ木を4,5年続けて使いますが、ジャンボしいたけは、切り出して1年目の新しいほだ木でしか生えにくいといいます。より多くの養分を必要とするためと考えられています。そこで森さんは毎年地域の里山に入って、およそ300本の木を伐採しています。これはクヌギやコナラが新しい芽をふくきっかけにもなり、里山の保全にもつながっているといいます。 |
その3
鳥取の研究機関で行われる新品種の開発 |
鳥取市にある「日本きのこセンター菌蕈(きんじん)研究所」は、これまでに33種類のしいたけの新品種を開発しました。開発には、毎年5000とおりの交配を行って1つの新品種が生まれるほどの難しさがあります。「ジャンボしいたけ」の品種「菌興(きんこう)115号」もそうした新品種の1つで、偶然の野生種発見と研究者の努力で生まれました。 |
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倉吉市に伝わる郷土料理。自家製の豆腐に味をしみこませた具材を入れ、わらを編んだ「こも」で巻いて作ることからそう呼ばれています。祭りや法事などで欠かせない料理でした。しかし最近では作る人も減り、地元の婦人グループの皆さんが、伝承活動に努めています。 |
今週の一直線「ジャンボしいたけ(生)」「鳥取茸王(たけおう)(生)」の販売について JA鳥取いなば 農営部 果実園芸課 「菌蕈(きんじん)研究所」について (財)日本きのこセンター 菌蕈研究所 「しいたけステーキ」について 今回取材したのは、鳥取市のレストランです。 |
産地発!とっておきの味
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「偉い人とは、毎日一つひとつ自分のすべきことをする人。日々の生活に刺激はなくとも、毎日、毎年同じように仕事をする人のことだ。」ある作家の言葉です。今回の主人公、しいたけ農家の森さんを取材していて、偉い人とはこういう人のことをいうのだろうと、強く感じました。他のしいたけ農家の方がハウス栽培から手を引く中、続けた森さん。300本ほどの木を切り出す大変さを「まぁこんなもんです」とひょうひょうと語るその語り口。プロとは、失敗を積み重ねて学んだ経験に裏付けられた「技」だとおっしゃる森さんの「美しく、おいしい」ジャンボしいたけ。しゃぶしゃぶにステーキ、たまりません! |