産地発!たべもの一直線 |
農業・漁業の現場で、「たべもの」作りに真摯に向き合う生産者を紹介し、 |
京都 伊根町発
ぐじの産地・伊根町は、5人に一人が漁師という日本有数の漁師町。現在でも23人の漁師が、年間18トンのぐじを水揚げしています。漁は、海底へと仕掛けを落とす底延縄(はえなわ)と呼ばれる仕掛けで行われています。ぐじは、500本の針を落としても10匹釣れるかどうか分からない貴重な魚。石野さんは、数多くのぐじを釣ろうと40年間日記にポイントなどを記録しています。石野さんは釣った後も、手で直接ぐじに触らないなどして大切にぐじを扱い、鮮度のよいぐじを港に届けることに一直線です。
石野勇さん(68)
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その1
「泥」の中に潜むぐじ |
ぐじは釣るのが、非常に難しい魚です。理由の一つは、ぐじの特殊な生態にあります。ぐじは大きな群れを作らず、海底の泥の中に潜んでいるため、魚群探知機にも映りません。泥に潜むぐじの居場所をつかむのが長年の経験です。石野さんは、季節によって漁場を変え、ぐじを追います。 |
その2
鮮度を長く保つ「4度」 |
京都府のぐじは、近年関東への出荷が増えています。地元では、遠方の消費者にも新鮮な「ぐじ」を届けようと、鮮度管理の研究をしています。その中で注目したのが、釣ったぐじを保管する水温「4度」。一番長く鮮度を保てる「4度」を目指そうと、独自のクーラーボックスを作り出すなど鮮度管理を徹底しています。 |
その3
魚を育てる魚礁「間伐材」 |
伊根町のぐじ漁師は、地元の山から出た「間伐材」などの木を海に沈めて魚礁にしています。木を沈めるとぐじなどの稚魚の隠れ場になります。また木が腐ると、プランクトンが発生し小魚が集まってきます。泥地で小魚の留まる条件に乏しかった伊根町の海でどうすれば魚が取れるか、40年以上前から漁師たちが続けてきた伝統的な資源保護です。 |
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京都市北区の上賀茂。古くからこの場所では、大きくて丸々とした賀茂なすを栽培してきました。賀茂なすの田楽は、切って焼くだけで出来るため各家庭で楽しまれてきました。種の部分が特においしいと言う「賀茂なす」は京都の夏に欠かせない味です。 |
今週の一直線番組で紹介した「ぐじ」について
「ぐじの塩焼き」について 今回取材したのは、京都市のお店です |
産地発!とっておきの味
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取材では、伊根町のぐじ漁師、石野勇(いさむ)さんの漁船に乗せてもらった。取材の当日は風が強く、伊根町の漁師たちもなかなか沖に出なかった。風が一段落し、石野さんが船を出すと、我先にと他の船も出港し、競っていい漁場をとりに行く。石野さんの表情も陸の時の穏やかなものから一変、船上では一気に厳しくなった。「船に乗ったら親子でもライバル。誰であろうと負けたくない」という言葉に、一人で海に生きる漁師たちの凄みを感じた。68歳の石野さん。年齢を重ねても、美しくて大きい「ぐじ」を獲ろうというあくなき向上心に伝統の京料理は支えられてきたのだと感じた。石野さんはじめ、伊根町の漁師のみなさん、本当にお世話になりました。 |