農業・漁業の現場で、「たべもの」作りに真摯に向き合う生産者を紹介し、
そのこだわりを通して「食」のいまを見つめ直す番組です。

6月10日(日)過去の一直線

愛知 武豊町発

豆みそ

港が近く、海運が盛んな愛知県武豊町。大豆などを入手しやすいため、明治時代から豆みそ作りが盛んに行われてきました。愛知県の豆みそは、大豆だけを素材に、長い時間かけて作られます。濃い赤色の、うまみが強いみそで、豆そのものの風味も感じられます。中川安憲さんは、明治12年の創業のみそ蔵の6代目。自然の力を生かし、2年かけて熟成させる昔ながらのみそ作りを守っています。当主になって4年目の中川さんは、若い人たちにも親しんでもらえる豆みそ作りを目指して研究を続けています。

中川安憲さん(41)

豆みそ作りに取り組んで8年。みそ蔵の娘・やよいさんとの結婚をきっかけに、この世界に飛び込みました。4年前に当主を継ぎ、伝統の味を守りながら、自らの工夫も加えています。

 

中川隆文さん(65)

豆みそ作り歴40年以上のみそ職人。息子・安憲さんに伝統のみそ作りの技を伝えています。

食材のポイント

その1

ポイントその1

適温を保つ「積みかえ」

豆みそ作りで最も重要なのが、「こうじ作り」。こうじとは、大豆にこうじ菌を繁殖させたものです。よいこうじを作るために大切なのが、きめ細かな温度管理。中川さんは、こうじぶたという昔ながらの道具を使い、3日間たびたび積みかえを行いながら、こうじ菌が繁殖しやすい温度を保っています。

その2

ポイントその2

熟成のための入念な「踏み込み」

木桶に仕込む際、大事なのが踏み込む作業。空気をぬくことで、雑菌からこうじを守ります。中川さんは、外側から内側へ、内側から外側へ、回転しながら踏み込む作業を1時間半かけて行います。このとき、中川さんの頭の中で流れているのが、大好きなビートルズの音楽。足で感触を確かめながら、ムラなく仕上がるように踏み込みます。

その3

ポイントその3

味を変えるきっかけの「台帳」

中川さんが蔵を継いでから変えたのが、みその塩分濃度です。「経験の浅い自分が、100年以上の伝統ある蔵の味を変えてもいいのか」悩みました。その時、後押ししたのが、明治時代から残る「仕込み台帳」。時代によって塩分濃度を変えていると知った中川さんは、塩分濃度を0.5%下げる決断に踏み切りました。

もろこずし

 

愛知県の西部、木曽川周辺の地域で昔から食べられているのが「もろこずし」。川魚「もろこ」を佃煮にして、押しずしにしたものです。お祭りや法事など、人が集まるときに食べる、この地域ならではのとっておきの味です。

【材料】
もろこ :1kg
たまりじょうゆ :300g
みりん :300ml
砂糖 :300g
しょうが :50g
すし飯


【作り方】
(1) たまりじょうゆ、みりん、砂糖、しょうがを鍋に入れ、泡立つまで待つ。
(2) そこへもろこを100gづついれていく。全部入れたら、泡立つ程度に中火にして落しぶたをする。
(3) 泡立たなくなって、タレがとろりとしてきたら、火を止める。
(4) 冷めてから冷蔵庫に一日置くと、もろこの佃煮の出来上がり。
(5) もろこの佃煮をすし飯の上にのせて押し、半日ねかせて完成です。

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お問い合わせ

今週の一直線

番組で紹介した豆みそについて

今回取材したのは、愛知 武豊町のみそ蔵、中定商店(なかさだしょうてん)です。

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詳しくは 視聴者コールセンターまで
電話:0570−066−066

産地発!とっておきの味


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今回のお問い合わせ情報はありません。

放送内容のポイント

今週のレポーター

名古屋放送局
糸井羊司(いとい ようじ)
アナウンサー

濃厚なうまみのある愛知の「豆みそ」。今回訪ねたのは、明治12年創業、伝統製法を守るみそ蔵です。仕込み作業は、ほとんどが手作業。4日間五感をとぎすまして1つ1つ丹念に作業を積み重ねた後、2年かけて熟成させて作られる豆みそ。「みそを作り上げるのは、結局は自然の力。それをいかに助けるかが自分の仕事」。6代目当主・中川さんの言葉から、自然の力に対する謙虚さ、畏敬の念を感じました。

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