産地発!たべもの一直線 |
農業・漁業の現場で、「たべもの」作りに真摯に向き合う生産者を紹介し、 |
愛媛県宇和島市発
海に囲まれた、愛媛県宇和島市水ヶ浦地区には、300年の歴史があるという段々畑が広がっています。ここで作られているのが、春掘りの「新じゃがいも」で、4月半ばから収穫が始まります。品種は男爵いも。年間の生産量は50トン前後と決して多くありませんが、根強い人気があります。
水ヶ浦のじゃがいもは、デンプンたっぷりのホクホク感が自慢。それを生み出すのは、「段々畑」ならではの恵みです。じゃがいもは“3つの太陽”に守られ、デンプンをしっかりと蓄えるのです。
ベテラン農家の松田行雄さん・美智子さん夫妻は、仲間とともに、おいしいじゃがいもを育む段々畑を大切に手入れし、耕し続けています。
松田行雄さん(72)
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松田美智子さん(72)
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その1
“3つの太陽”がホクホクの秘密! |
水ヶ浦のじゃがいもの美味しさの秘密は、段々畑ならではの“3つの太陽”にあるといわれます。1つ目の“太陽”は、「豊かな日当たり」。長い日照時間が、光合成を盛んにし、デンプンの蓄積を助けます。さらに、段々畑は、「海からの照り返し」も受けています。そして3つ目の“太陽”は、「石垣の熱」。昼間、太陽の熱を吸収した石垣が、土に熱を伝えて保温し、急な冷え込みからじゃがいもを守るのです。 |
その2
「さらさら」の土で色白のイモを作れ |
じゃがいもが白くきれいな理由は、「土」にあります。松田さんは毎年秋、20アールの畑に1トン以上の「もみ殻」をすき込みます。もみ殻が水分を吸うことで土がさらさらになるため、いもの皮に土がこびりつかなくなり、白っぽく見えるのです。もみ殻は腐るとたい肥になって、一石二鳥。さらに、段々畑の石垣が、水はけをよくしているため、病気にかかりにくいといいます。 |
その3
地域で段々畑を守る |
松田さんをはじめ水ヶ浦の人たちは、一年を通して段々畑の手入れを欠かしません。崩れた石垣があれば積み直し、石垣の奥から草を根こそぎかき出します。先祖代々続く、段々畑での営みを守りたいという思いからです。江戸時代から、半農半漁の暮らしを送ってきた水ヶ浦の人々。段々畑はその歩みの象徴であり、そこで生まれるじゃがいもを、宝物として大切に守り続けています。 |
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ふるさと通信員の山之内泉さんのリポートで、宇和島市三間(みま)町で食べられている「いりこさつま」を紹介しました。山に囲まれた三間町では、乾燥した「いりこ」を使って、ごはんにかけて食べる「さつま」と呼ばれる郷土料理を作っています。 |
今週の一直線じゃがいもの入手について JAえひめ南 生活部 店舗課 段々畑のオーナー制度について 「NPO法人 段畑(だんばた)を守ろう会」 |
産地発!とっておきの味
今回のお問い合わせ情報はありません。レシピは、上の本文を参考にしてください。 |
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春に収穫される“新じゃが”なのに、大きい! 色白で見た目にも美しく、口の中で溶けるような食感! 作られているのは、南国の愛媛県宇和島市海に臨む急斜面の段々畑。不安定なイワシ漁に頼っていた地域にとってかけがえのない存在でした。「苦労して切り開いた先祖に感謝するためにも、命の続く限り段々畑を耕し続けたい」と語るベテラン農家の松田行雄さんと美智子さんご夫婦。ホクホクのじゃがいもには、地域の人々の営みの歴史と、松田さんたち農家の一直線な思いも詰まっていました。 |