2016年03月30日 (水)

ワシの目、タカの目、作家の目

blog_uehashi_saito.jpegこの春からスタートした大河ファンタジードラマ『精霊の守り人』。
原作者の上橋菜穂子さんは、世界的な注目を集める作家です。
「守り人」シリーズは7カ国語に翻訳されて世界で読まれており、
2012年には”児童文学のノーベル賞”とも言われる国際アンデルセン賞を受賞。
去年の本屋大賞を受賞した「鹿の王」は、100万部突破のベストセラーになっています。

上橋さんが「ぜひ会いたい」と指名したのは、
北海道は釧路に本拠地を置く、獣医師の齊藤慶輔さん。
世界でも珍しい野生の猛禽類を専門とする獣医師です。

アニメ化もされた上橋さんの人気シリーズ「獣の奏者」の外伝「刹那」を執筆したさい、
齊藤さんに監修を依頼したというご縁があり、
今回初めてお二人が顔を合わせてのトークとあいなりました。

「野生動物」の世界から人間社会を見つめてきた齊藤さんならではの、
他にはない視座と圧倒的な説得力にあふれたお話は、ぜひ番組でご覧いただくとして・・・。

収録中、齊藤さんが手首につけていた大きなシルバーのバングル。

saito_bangle.png
シマフクロウの羽毛をかたどったオシャレなデザインなので、
どこで手に入れたものなのか、何気なく聞いてみました。
すると実はこれ、ワシやタカにつかまれたとき、手首を保護するためのものなのだとか。
彼らに本気でつかまれると、人間の皮膚など簡単に貫通するほどの力なのだといいます。
せっかくだからいかにもプロテクター然としたものは避けようと、
デザインを自分で考え、知り合いに頼んで作ってもらったそうです。

いっぽうの上橋さんも「寒冷地仕様」の洋服を新調して来てくださったのですが、
身につけていたエンブレム風のペンダントは、
お母様が趣味のメタルビーズで手作りされたものなのだとか。

uehashi_pendant.png
釧路に飛び立つ朝、「ブルーのセーターに似合うから」と手渡されたといいます。
現在闘病中だというお母様。
上橋さんは「母と一緒に出演できるわ」と、大切に身につけておられました。


番組の後半は舞台をスイッチして、上橋さんが最近引っ越したばかりという仕事場へ。
実は上橋さんのお父様は洋画家(上橋薫さん)で、
室内には、上橋さんの著書『明日はいずこの空の下』の表紙になった作品をはじめ、
いくつもの素敵な絵画が飾られています。

そして天井まで届く巨大な書棚を埋め尽くす、
生物学から民族学に歴史学などありとあらゆるジャンルの本。
壮大なファンタジーを生み出す上橋さんの頭の中を、少しだけのぞいたような気持ちになりました。

訪ねてきた齊藤さんのえり元を飾っていたのは、
なんと自ら手作りしたというクマタカの爪のペンダント!

saito_pendant.png
以前、診療のちょっとした隙を狙っていきなり腕を掴み、鋭い爪で尺骨をガリッと引っかいてきたクマタカがいたそうです。
それならばと、その強者の爪を歯科用のパテで型取り、原寸大の精密な銀細工にしてしまったのだとか。
皮膚の細かな模様から浮き出た血管に至るまで、正確に再現されたペンダント。
立体感を出すために燻しを入れるこだわりようで、完成まで2週間を要したといいます。

幼少時代、フランス・パリ郊外の自然豊かなベルサイユ近くで過ごし、
野鳥はもちろんハリネズミなどの野生動物が数多く生息する森で遊んだ記憶が、
野生動物専門の獣医となる原点だったという齊藤さん。
ちょっとした遊び心は、フランス仕込みなのかもしれません。

壮大な異世界を描き出す上橋さんと、野生動物の心を読む齊藤さん。
それぞれの自然観、生命観が激突する「SWITCHインタビュー達人達」ならではの重量級トーク、ぜひご覧下さい!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:14 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2016年03月04日 (金)

「クッキングパパ」を地で行く男たち

SWITCH.jpg漫画「クッキングパパ」を全巻そろえ、子どもの頃から愛読しているというサンドウィッチマン。
全く売れず2人で共同生活していた貧乏時代を支えたのも、「クッキングパパ」のレシピだったといいます。
それだけに、キッチンスタジオも完備されているという、作者のうえやまとちさんの福岡の仕事場を訪ねるのを、
心から楽しみにしてくださっていたのですが・・・

実は収録当日、伊達さんの奥様が40度の高熱を出してしまったのだとか。
伊達さんは食事を用意してから、奥様と4歳の娘さんを残して家を飛び出し、
福岡に飛んできてくれたのです。

「1本でも早い便で帰れたら・・・」とおっしゃっていたのですが、
不幸にも?トークが大いに盛り上がったため、
結局当初の予定通り、21時の飛行機で帰京していただくことに。

伊達さんは「帰ってから晩飯作らなくちゃ」と、
おみやげ売り場にダッシュして「銘柄鶏の水炊きセット」をゲット。
「奧さんにはお粥も作って、明日は娘のお弁当もいるんだよな・・・」。
段取りを考えながら、おかずになるような食品を手早く買っていきます。
その様子から、普段から立派に「クッキングパパ」であることがうかがえました。

意外なことに、二人ともまったくの下戸だそうで(!)
富澤さんは「仕事のストレスや疲れをリセットしてくれるのは、何より家のご飯を食べることなんですよ。
出張が続くと、早く家に帰りたいな、家のご飯が食べたいなということばかり考えてしまうので、
無理にでも日帰りにしたり、出張の途中でいったん帰ったりするんです」と、
なんとも微笑ましいエピソードを語ってくれました。

うえやまさんは最初にサンドウィッチマンを見た時、
「何だか柄の悪いコンビが出てきたなー」と思ったという、コワモテの二人(笑)。
実はキャラを立てるために、わざとヤクザっぽい服装や表情を作ってきた面もあるらしいのですが、
実際のお二人は家庭的なばかりか、ほんとうーに素直で気さくで、人柄のよさがにじみ出ている人たちでした。

サンドウィッチマンを見送りにわざわざ空港まで奥様と一緒に来て下さったうえやまさん。
陶芸家の奥様は、去年大ブームを巻き起こした「おにぎらず」(ごはんに具をはさんで海苔で巻いただけの簡単料理)の発案者でもあります。
「うえやま先生はプライベートでも料理を作って、漫画のような一家団欒をなさるのですか?」と尋ねると、
「子どもたちが結婚して巣立ったので、今は奥さんといろいろなお店にデートに出掛けているんですよ」と
うらやましいエピソードが返ってきました。

そんな3人の温かな人柄が番組にも溢れています。
幸せを運んでくれる「料理」と「笑い」に満ちた60分を、どうぞご賞味ください。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:54 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2016年02月26日 (金)

七色ボイスと七変化ボディ

suzuki_kamiya.png体重を20kg落として結核を患う役を演じたかと思うと、
直後に30kg増量して男くさい高校生になりきるなど、
ストイックすぎる役づくりで話題の俳優・鈴木亮平さん。

子どもの頃から「人生の教科書」というほどハマった作品が、
ちょっとエッチな二枚目ガンマン・冴羽リョウが主人公の「シティハンター」なのだとか。
声を演じる神谷明さんに憧れ、一時は「声優になりたい!」と思っていたといいます。

神谷さんはキン肉マンや「北斗の拳」のケンシロウ、
「ドカベン」の美少年ピッチャー里中智、
「うる星やつら」の面堂終太郎に「名探偵コナン」の毛利小五郎(初代)などなど、
二枚目から三枚目までありとあらゆる当たり役を持つカリスマ声優。

実は「鶴瓶の家族に乾杯」に出演したときの鈴木さんを見て、
「とても感じがよくて印象に残る俳優さんだな」と気になっていたのだそうで、
37歳年下の鈴木さんからの熱烈ラブコールに、
喜んで応じて下さることになりました。

鈴木さんは番組企画書に「SWITCHインタビュー達人達  鈴木亮平×神谷明」と、
憧れの人と自分の名前が並んでいるのを見て、
信じられないくらい嬉しかったのだとか。

ついに対面がかなった瞬間、
「神谷さんと冴羽リョウ、2人に同時に会えた気がする・・・!」と声が上ずっていました(笑)

 

文字通り「7色の声」で演じられる、一世を風靡した名セリフの数々、
神谷さんならではの超絶テクニックの数々に、鈴木さんのみならずスタッフも大興奮!
鈴木さんはのどの状態チェック法やとっておきの声優トレーニング法などを、
熱心に教わっていました。

いっぽう神谷さんも、鈴木さんの人並み外れたまじめさ、真摯さに触れ、感心しきり。
鈴木さんの役作りノート(役や作品の背景などについて徹底的に調べてまとめた準備ノート)を見て、
「こういうものを作りなさいと言われても実際にやる人はほとんどいない。
“俳優かくあるべし”という姿を見せてもらった」とうなっていました。

現在、三島由紀夫の最後の戯曲「ライ王のテラス」の舞台稽古真っ最中の鈴木さん。
5時間ぶっ通しの稽古でも「休憩はなくて大丈夫です」。
トイレに行く時ですら、セリフを朗々と言いながら歩いているのです!
あ然とするスタッフに、マネージャーさんは平然と「あっこれ、いつもの光景です」。

神谷さんの7色ボイスに加え、鈴木さんのまぶしいほど純粋で真っ直ぐな人柄に、あなたも魅了されることうけあいです!

 

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:20:34 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2016年02月19日 (金)

ジャックナイフVS.匕首(あいくち)の、60分1本勝負!!

chihara_sakamoto.jpg千原ジュニアさんがNHKの西口玄関にスッと入ってこられたとき、
「・・・カッコいい!」と驚きました。
針金のように細身で長身、なんかめちゃくちゃオーラがあるんです。

吉本で新人オーディションに立ち会ったという方が、
「何十人もの新人がぞろぞろ出てきてステージに並んだけど、
千原ジュニアは一目見て「この子!」と思った」
・・・と話していたのを思い出しました。

マネージャーさんによれば、
千原さんは驚くべきことにTVに出るときも「ヘアメイクとか、いらんいらん」と、
「すっぴん」ノーメイクが基本なのだとか!
(スタジオ収録の場合は特に、男性でもファンデーションくらいは塗るのが普通です。)
確かに透き通るように色白できめ細かな肌、髪もサラッサラ(笑)。
世にも珍しい「すっぴんで勝負できる」男だったわけです。

そして阪本順治監督。
元ボクサーの赤井英和さんを俳優として開花させたデビュー作「どついたるねん」をはじめ、
「亡国のイージス」「KT」「新・仁義なき戦い」「座頭市」などなど、
男くさく骨太な映画を撮り続けるいっぽう、
藤山直美さん主演の「顔」など”女性映画”の一大傑作も撮っておられます。
吉永小百合さん主演の「北のカナリアたち」は、映画館で大号泣した記憶が・・・。

若い頃の阪本監督も眼光鋭く、
千原さんが「ジャックナイフ」だとしたら「匕首(あいくち)」みたいなイメージがあったのですが、
収録にいらっしゃるなり「いやー僕なんかが”達人”と言えるのか分からないけど」とボヤキの一言。
「監督の作品はほとんど映画館で見ています」とお伝えしたら、
「・・・今日は何にもおみやげ持ってきてないんですけどね」と、
大阪人らしく笑いで返してくれました(笑)。

そして始まった二人の対話。
まず驚いたのは、千原さんがめちゃくちゃまっすぐで真剣なこと。
お笑い芸人だからといって、意味なくボケたり、とりあえず笑いを取って流したり、といったことは一切なし。
監督もまた、「人の”顔”を見るのが商売だから」というだけあって、
静かに、しかしとことんしぶとく、千原さんに食い下がります。
千原さんも「この人相手にウソやごまかしは通用しないな」と思っている様子がありあり。
ある意味「居合い」を見ているような、緊張感のある時間が過ぎていきます。

収録を終えて口々に、
「普段は絶対しない話をいっぱいしてしまって恥ずかしい」(阪本監督)、
「芸人はこんな番組に出るもんじゃない(笑)」(千原さん)、
と語った2人。
「え!?そうだったの?」「へええー、実はそうだったんだ」と思う話が満載!
しかも、伝説のボクサー辰吉丈一郞さんも乱入する(千原さんには全くのサプライズで)という、前代未聞のおまけつき!
辰吉語録がまた、すごいんです。

真っ向勝負の、貴重な本音トーク。絶対に、お見逃しなく!

 

 


 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:11:37 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2016年02月05日 (金)

そうだったのか!日本語

「言葉の面白さ、奥深さをあらためて実感した!」と、
大きな反響を頂いた「厚切りジェイソン×金田一秀穂」。

いっぽう、「NHKそれもEテレなら、なぜ日本語に対する疑問を、言われっぱなしのまま放送するのか?」というご意見もいただきました。

言い訳させていただくと・・・
金田一先生も、「国語講座」「日本語講座」番組ではないので、
その場で逐一反論したり、正確な説明のために調べたりはなさらなかったし、
私たちもお二人の会話のテンポや勢いを大切にするために、
あえてひとつひとつ解説を入れたりはしなかったのです・・・

ということで、せっかくなのでこの場を借りていくつか解説させて頂きます!

●漢字の「狩」
ジェイソンさんが「“けものへん”に”守”るで「狩」る。・・・動物、守ってないよね!」とツッコんでいました。
確かに!と思いませんでした?

実はこの「狩」という字、けものへん「犭」は、「犬」の意味。
そして「守」は、「四方を守備する」という意味の「シウ」という音から来ているのだそうです。
つまり、「犬に四方を取り巻かせて猟をする」。
だから、「狩」だったんですねー。

●「かわいそう」
「おもしろい」ことをやっている人を見ると →「おもしろそう」
「おいしい」ものを食べている人を見ると  →「おいしそう」
なのになぜ、「かわいい」人を見たとき   →「かわいそう」 ・・・にならないのか?!

実は「かわいい」は「カワユイ」が転じたもので、
もともとは「いたわしい」「ふびんだ」「かわいそうだ」という意味だったんです。
(「広辞苑」の「かわいい」を見ると、この意味が一番最初に出ています!)
それがやがて、②「愛すべきである。深い愛情を感じる」、③「小さくて美しい」になっていったんですね。
「かわいい」は今や、特に女子の間では、さらに汎用性の高い形容詞となっていますが(笑)。

なので、「かわいい+そう」=「かわいそう」は、本来まったく問題ないんです。

●漢字の「豊」
収録の最後に「いろんな言葉を知れば豊かになる」と語った金田一さん。
ジェイソンさんがすかさず「曲がった豆で“豊”か?・・・ワケあり製品に過ぎないだろうが!」とツッコみます。
金田一先生は、「曲=メロディーかもしれないよ。豆畑のメロディー、すごく豊かじゃない!」と反論。
ジェイソンさんが「ボケ殺し・・・」と絶句して終了しました(笑)。

「豊」という漢字は、実は「豐」の略字。
「豈」は「たかつき(高坏)に食物を盛ってある形」を意味し、
「豐」の上の部分は、音符の「丰(ホウ)」を二つ並べたもので「充満」を意味することから、
「たかつき(高坏)に食物が充満している」=「豊」か、・・・ということだそう!
ワケあり製品じゃなくて、よかったよかった。

 

放送後、「久しぶりに漢和辞典や国語辞典を引っ張り出してきて、家族で盛り上がった」とか、
「漢字を機械的に丸暗記してきたけど、ジェイソンさんのように"何でこうなってんの?”とツッコミを入れながら覚えれば、楽しいし頭にも入りやすいと気づいた」
といった反響をいただき、うれしく思いました
今回の番組が、「あれ、そういえば何でだろう?」「言われてみれば、おかしいな?」と、
言葉に興味と関心を持つきっかけになってくれたとしたら、幸いです!

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投稿者:スタッフ | 投稿時間:10:08 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2016年01月28日 (木)

とにかくただ者ではない!!ふたり

2S_01.jpg“Why Japanese People?”で大ブレイク中のお笑い芸人・厚切りジェイソンさん。
街を歩けば「あ、“Japanese People”だ!」と大騒ぎに。
(ジェイソンさん、すかさず「俺はJapanese Peopleじゃないよ!」と返していましたが(笑)確かに!)

どこに行っても写真を撮られまくり、指さされまくり、
1日100回くらい“Why Japanese People?”と言われる、というジェイソンさんですが、
お笑い芸人とIT企業の役員との二足のわらじを履いているのは有名な話。
昼間は芸能活動、それが終わるとアメリカとの時差を利用して夜通し働くため、
1日の睡眠時間は2~3時間だといいます。

「いや、でもタレントの武井壮さんは、1日45分しか寝ないそうですよ。
番組で脳波を調べたら、それでもちゃんと脳が回復してたんですよ。
僕なんて2~3時間もかかるんですから、まだまだですよ」。

収録の合間に少しでも時間が出来ると、スマホで仕事のメールを確認。
さらにその合間をぬってこまめにツイートするなど、とにかく1秒たりとも無駄にしません。
「仕事中に眠くなっちゃうことはないんですか?」と聞くと、
「コーヒーを1日に2~3リットルは飲んでますから大丈夫です」。
コーヒーを2~3リットル飲んで、睡眠2~3時間・・・やはりただ者ではない・・・(笑)

それにしてもジェイソンさんの日本語能力には脱帽するのみです。
金田一秀穂さんの著書の中から「人間には使えない蟹語辞典」を選び出し、しばし熟読。
「面白い角度で日本語を捉えてますよね」。

「蟹語辞典」って何?と思いますよね。
金田一さんによれば、
「ヒトの身体をもとに言葉ができているとしたら、
この生物的条件を持たないほかの生物はどのような言葉を持つだろうか、
ということから、この本が始まった」。

たとえば「前向きに考える」というけれど、それは人間の目が前に付いているから。
カニの目は横に付いているから、カニ語では「横向きに考える」では?
・・・などなど、動物目線で日本語をとらえなおしているわけです。

「腹八分目」をリス語に直したら、「頬八分目」。
「親の七光り」をタマムシ語に直したら「親も七光り」。
「石の上にも三年」をセミ語に直したら「土の下にも六年」。

実用度はゼロですが、今まで深く考えずに使ってきた言葉が全然違ったふうに見えてきます。
それで辞典まで作ってしまうあたり、さすが国語学の権威・金田一家の3代目。
ただ者ではない!

われわれ日本人が深く考えずに使っている漢字やことわざに、
“Why Japanese People?!”
と容赦なくツッコミを入れるジェイソンさんとのトークは、もちろん大スパーク!
「こういう他の分野の人と交わる仕事、もっといっぱいあった方がいいね!」と、
ジェイソンさんも大満足で帰って行かれました。

ところで。
前半の収録場所となったステージに飾り付けられた「WHY JAPANESE PEOPLE?」のキラキラモール。
ADのK谷ちゃんを中心に、スタッフが徹夜で手作りしたものなんです。
ジェイソンさんも「これ、どうしたんですか?」と大感激、
収録後、記念撮影して帰られました。
スタッフ苦心のデコレーションも、あわせて見ていただければ幸いです!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:11:05 | 固定リンク


  
2016年01月09日 (土)

まさに奇跡!オーバー100歳超人対決

SHINODAHINOHARA.png2013年4月にスタートした「SWITCHインタビュー達人達」もめでたく100回目を迎えることに。
「100回記念だけに、104歳の現役医師・日野原重明さんと103歳の現役美術家・篠田桃紅さんによるオーバー100歳対談はどうだろう?」というアイディアが持ち上がったとき、
とっさに頭をよぎったのは「お二人の体調はいかがだろうか、1時間以上の収録に応じていただけるだろうか」という不安でした。

しかしEテレの編集長が「あのお二人なら、たとえ数分間沈黙が続いたとしてもありがたいよ!」と鶴の一声。
お二方からもご快諾いただき、奇跡の顔合わせが実現に向けて動き出したのです。

それにしても驚いたのは日野原先生のお忙しさ。
講演会やらイベントやら面会やら、毎日スケジュールがびっしり。
月に1~2度は飛行機に乗ったり新幹線に乗ったりして地方出張にも出られるというのですから、さらにびっくりです。
(先日は沖縄に日帰り出張されたと、エッセイに書いておられましたっけ!)

「30分捻出するのが精一杯」という秘書の方に無理にお願いして、
いったん収録日も決まったのですが、
残念ながら当日篠田さんの体調がすぐれず、翌月に延期することに・・・。

「いくらお二人がかくしゃくとされているとはいえ、やはりムチャな企画だったのだろうか」
ーーーそんな不安の中、迎えた翌月の収録でしたが、いざ始まってみると我々の心配は一気に吹き飛ばされることに!

篠田さんのアトリエに車いすで現れた日野原さんは、
篠田さんの顔を見るや立ち上がり、スタスタとお歩きに。
心臓の負担を減らすため、移動には車いすを使うようにしているそうですが、
玄関の段差もひょいと乗り越え、アトリエに入っていかれます。

迎える篠田さんも明朗闊達!
アトリエにずらりと並んだ硯や筆を見ながらの話も止まりません。
10分以上立ったままお話が弾んでいるので、スタッフのほうが不安になってイスをおすすめしたほどでした。

途中日野原先生がうとうとされたり、
20分くらいたったところで「それでは本日はこのへんで」と切り上げようとなさるのを、
あわててディレクターが「もう少しお話を」とお願いしたり(笑)、
思わずなごむ瞬間もありましたが、
とにかくお二人とも、頭脳明晰、意気軒昂、愉快痛快!
人生100年の経験から、こちらがハッとするような発言が次々と飛び出します。

終わってみればたっぷり1時間。
お疲れを心配しつつ、翌日、日野原さんの病院で行われた後半の収録は、それをさらに上回る1時間半!
お二人にしかできない感動的なお話の数々に、スタッフも手を合わせたいような気持ちで収録を終えたのでした。

ところで後半の収録後。
「あら、もう時間なの?」とまだまだ話し足りないご様子の篠田さんを尻目に、
「次の約束がありますので」と急ぎ足で出て行かれた日野原さん。
機材を片付けて、外に出たわれわれスタッフが目にしたのは…。
病院の庭で「植樹祭」に列席されている日野原さん!
せっせと木を植える姿に、全員立ち尽くしました。
「まさに超人・・・」。

人間の偉大さ、すごさを改めて感じる60分。
謹言満載、永久保存版の“オーバー100歳対決!”をどうぞお見逃しなく!

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:15:47 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2015年12月17日 (木)

52歳つながり!?

blog_karasawa.png社会派ドラマから時代劇まで、あらゆる作品の「顔」となってきた名優・唐沢寿明さん。
実は小学生のときにブルース・リーにあこがれて、アクション俳優になりたいと思ったのが最初だったそうです。
16歳で映画会社のアクションクラブに所属し、ブレイクするまでの5年間はスーツアクターをやっていたのだとか。

そんな唐沢さんが「一番会いたい人」として名前を挙げたのが、
敬愛するブルース・リーが編み出した武術「ジークンドー」の正統継承者で、
岡田准一さんや福士蒼汰さんに稽古をつけていることでも知られる、武術家・中村頼永さん。

「武術家」と聞いてさぞかし豪快な方なのかと思ったら、ご本人は「整理整頓が趣味」という整理魔なのだそうで。
ブルース・リーやジークンドーの資料はもちろんのこと、
ご自身の写真も、子ども時代から現在まで年代ごとに整理し、きちんとナンバリングまでされているのでビックリ。
ガレキ処理のアルバイトをしていたときの写真があったのですが、
「いつか有名になったときのために」とわざわざ撮っておいたものなのだとか(笑)。

打ち合わせの最中、肩には黄色いヌンチャクが・・・。
ヌンチャク攻撃されるのかと思いきや、
「これ、つけたままでいいですか?このほうが落ち着くんで」と言われて、
「さすが」と感心しました!

ところで唐沢さん。
初めて大きな役を射止めたのがNHKドラマ「とっておきの青春」(1988)だったこと、
同じ年に朝ドラ「純ちゃんの応援歌」(1988)で妻・山口智子さんと運命的な出会いを果たしたこと、
大河ドラマ「利家とまつ-加賀百万石物語」(2002)では松嶋菜々子さんとともに主演を務めたことなどから、 「僕の体の半分はNHKでできている」。

そこで我々は、「とっておきの青春」で唐沢さんを抜擢したというドラマディレクターを探し出しました。
現在は「青春アドベンチャー」や「FMシアター」などオーディオドラマの演出をしている佐々木正之氏(59歳)。

blog_sasaki_702rihashitu_e.jpg

ドラマを制作するにあたり、主演の斉藤由貴さんの相手役のひとりをオーディションで選ぶことになり、
いくつかの芸能事務所から7~8人に集まってもらったのだそうです。
(ちなみに佐々木氏が立っているのが、オーディション会場となったNHK702リハーサル室)

一目見て、明らかに輝いている若者が2人。「こいつは売れるな」。
それがいずれも駆け出しの頃の唐沢さんと、伊原剛志さんだったそうです!

そのときは役柄のイメージにより合っているということで唐沢さんが選ばれたそうですが、
「現在のお2人の活躍を見るにつけ、あの時の輝きを思い出します」と、嬉しそうに語ってくれました。

唐沢さんも中村さんも同い年の52歳。
とても52歳とは思えない身体能力、同い年ならではの「昭和あるある」や「夫婦あるある」が炸裂します。お楽しみに!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:01:00 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2015年12月04日 (金)

破天荒なマエストロと、神の手を持つ外科医の直滑降トーク!?

2s004.png井上道義さんといえば、スキンヘッドにド派手ファッション(上下とも迷彩柄のスーツとか、裏地が金色のタキシードとか!)の強烈なキャラクター。
時に物議をかもすほど斬新な企画や演出に挑むことでも知られる、「クラシック界の異端児」です。
去年咽頭癌がみつかり、半年間の過酷な闘病生活をへて、今年にカムバックを果たしたばかり。
演劇界の鬼才・野田秀樹さんとタッグを組み、発病以前から5年がかりで作り上げたという異色のオペラ「フィガロの結婚~庭師は見た!新演出」も話題です。
「じっくり話してみたい」1人として名前が挙がったのが、「神の手を持つ心臓外科医」須磨久善さんでした。

実は須磨さんには、「SWITCHインタビュー達人達」の記念すべき第1回「アントニオ猪木×天野篤(心臓外科医)」で、
インタビュー出演をお願いしたことがありました。
天皇陛下の心臓バイパス手術を執刀した天野篤さんの、お師匠さんにあたるのが須磨さんなのです。
「世界初」「日本初」の手術を次々に手がけ、心臓外科の世界をリードしてきた須磨さん。
海堂尊さんのベストセラー「チーム・バチスタの栄光」のモデルになったともいわれ、
ご本人の半生が水谷豊さん主演でドラマ化されたこともあるという、
まさに日本が誇るスーパードクター。
とても60代とは思えない、はつらつとしたオーラ、
お話も実にテンポよく面白く、その魅力的な人柄は強く印象に残っていました。

実は2人は20年来の友人。
数年前にも、「学生時代スキー部の部長だった」という須磨さんに井上さんが挑戦状をたたきつけ、
直滑降で競争したこともあるのだとか(笑)。
「いい年して骨折なんかしないでくださいよ!」とハラハラする周囲をよそに、
見事勝利した井上さんは得意満面だったそうです。

気心しれた2人のトークは最初から直滑降!
いったい何だって掟破りの新企画や新演出に挑むのか。
クラシック音楽って、何がおもしろいの?
マエストロと平凡な指揮者では何が違うの?

「指揮者に最も必要なのは、音楽センスでもカリスマ性でもなく”言葉”だ」という井上さん。
「破天荒」「型破り」「天衣無縫」と言ったイメージとは裏腹に、
オーケストラの団員ひとりひとりの性格や年齢やコンディションにあわせ、
細心の注意で言葉を選んでいるという、意外な一面が明らかになります。
「リーダーシップ」について、深く考えさせられることうけあい!
そして、「クラシックは敷居が高くて」「特にオペラは」なんて思っているあなたにこそ見てほしい!
「へえええーそうだったんだ!」「なーるほど!」と思うことの連続です。

そしてそして、「心臓外科手術」という想像を絶する世界のすごさ!
髪の毛より細い糸を使って、ティッシュペーパーのようにもろい血管を縫うような作業を、
ずっと立ちっぱなし、中腰の姿勢で、これまで何万時間も続けてきたというのですから。。。
しかも心臓という、患者の命に直結する手術なわけです。
集中力を保ち、プレッシャーをはねのけるにはどうしたらいいのか?
チーム・バチスタを率いる上で必要なこととは?

軽快なかけあいの中にも、さまざまな仕事へのヒントや示唆に富んだ「達人達」をどうぞお見逃しなく!

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:21 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2015年11月21日 (土)

やたらと絵になる男と、とにかく作ってしまう男!?

blog_odagiri1.jpg

芸能界屈指のファッショニスタとして知られる、オダギリジョーさん。
NHKドラマ「経世済民の男  高橋是清」の撮影現場にも、
派手な黄色フレームのメガネに、超オシャレな短パンにサンダル・・・てな、
エッジのきいた服装で現れ、毎日スタッフの度肝を抜いていたとのこと。
今回はどんないでたちでお越しになるのか、とても楽しみにしていました。

そして表参道に現れたオダギリさんは・・・全身黒で超スタイリッシュ!
胸元にドレープが寄った、一見するとワンピースのような服。
上に羽織った薄手のパーカーの袖と裾には黒いレースがあしらわれ、
袖は一部を指に引っかけるようなデザインになっています。
オダギリさん以外の男性にはまず着こなせなさそうな、超個性的なデザイン。

道行く誰もが振り返り、「わぁ・・・」というハートマークつきのため息や、
「オダギリ、フツーにカッコイイ」といった羨望のささやきが、方々から聞こえてきました。

いっぽうの舘鼻則孝さんも、もともとファッションデザイナー志望で、
高校生の頃から自分でジャケットやパンツ、ブーツやバッグまで手作りしていたというほどの人です。
この日は舘鼻さんも全身黒ずくめの装いで、マオカラーのジャケットは総レース使いのもの。
何だか出会う前から、通じ合っている!予感がしました。

アトリエで舘鼻さんの代表作「ヒールレスシューズ」を試着したオダギリさん。
これがまた、オダギリさんの雰囲気やこの日のコーディネイトに、まるであつらえたかのようにピッタリ!なんです。
俳優とアーティスト、全く違う職種の二人が静かに響き合っていくさまを見ていると、
何だか、あらかじめ出会うことが運命づけられていたように思えました。

ところで、舘鼻さんのアトリエにかけられていたカーテン。
うさぎが織り込まれた珍しい生地で、生地を気に入った舘鼻さんが自分で縫ったものなのだとか。

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実は舘鼻さん、うさぎが大好きで、アトリエでも1匹飼っています。
スタッフさんいわく「うさぎの顔がどんどん舘鼻に似てきている!」のだとか。

舘鼻さん自身は、うさぎというよりは、象さんみたいな・・・
30歳とは思えないほどゆったり落ち着いた、包み込むように優しく穏やかなお人柄。
舘鼻さんが一点一点手作りする作品には、きっとその優しい魂がこもっていそうです。

日仏合作の映画「FOUJITA」で、日本人として初めて西洋画壇に認められた超個性的な画家・藤田嗣治を演じた
オダギリさん。
番組では、2人で藤田嗣治の作品展を訪ね、本人を演じた男と、藤田と同じ東京藝大で学んだアーティストとが、
一緒に作品を見て歩く貴重な場面もあります。
収録後、「このままで大丈夫だ、と背中を押してもらえた気がした」(オダギリさん)、
「いつかきっと二人で仕事をしたい」(舘鼻さん)と、感動をかみしめていた二人。
響き合う時間を、ぜひ共有してください!

 

 

 

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:23:00 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


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