2016年02月05日 (金)

そうだったのか!日本語

「言葉の面白さ、奥深さをあらためて実感した!」と、
大きな反響を頂いた「厚切りジェイソン×金田一秀穂」。

いっぽう、「NHKそれもEテレなら、なぜ日本語に対する疑問を、言われっぱなしのまま放送するのか?」というご意見もいただきました。

言い訳させていただくと・・・
金田一先生も、「国語講座」「日本語講座」番組ではないので、
その場で逐一反論したり、正確な説明のために調べたりはなさらなかったし、
私たちもお二人の会話のテンポや勢いを大切にするために、
あえてひとつひとつ解説を入れたりはしなかったのです・・・

ということで、せっかくなのでこの場を借りていくつか解説させて頂きます!

●漢字の「狩」
ジェイソンさんが「“けものへん”に”守”るで「狩」る。・・・動物、守ってないよね!」とツッコんでいました。
確かに!と思いませんでした?

実はこの「狩」という字、けものへん「犭」は、「犬」の意味。
そして「守」は、「四方を守備する」という意味の「シウ」という音から来ているのだそうです。
つまり、「犬に四方を取り巻かせて猟をする」。
だから、「狩」だったんですねー。

●「かわいそう」
「おもしろい」ことをやっている人を見ると →「おもしろそう」
「おいしい」ものを食べている人を見ると  →「おいしそう」
なのになぜ、「かわいい」人を見たとき   →「かわいそう」 ・・・にならないのか?!

実は「かわいい」は「カワユイ」が転じたもので、
もともとは「いたわしい」「ふびんだ」「かわいそうだ」という意味だったんです。
(「広辞苑」の「かわいい」を見ると、この意味が一番最初に出ています!)
それがやがて、②「愛すべきである。深い愛情を感じる」、③「小さくて美しい」になっていったんですね。
「かわいい」は今や、特に女子の間では、さらに汎用性の高い形容詞となっていますが(笑)。

なので、「かわいい+そう」=「かわいそう」は、本来まったく問題ないんです。

●漢字の「豊」
収録の最後に「いろんな言葉を知れば豊かになる」と語った金田一さん。
ジェイソンさんがすかさず「曲がった豆で“豊”か?・・・ワケあり製品に過ぎないだろうが!」とツッコみます。
金田一先生は、「曲=メロディーかもしれないよ。豆畑のメロディー、すごく豊かじゃない!」と反論。
ジェイソンさんが「ボケ殺し・・・」と絶句して終了しました(笑)。

「豊」という漢字は、実は「豐」の略字。
「豈」は「たかつき(高坏)に食物を盛ってある形」を意味し、
「豐」の上の部分は、音符の「丰(ホウ)」を二つ並べたもので「充満」を意味することから、
「たかつき(高坏)に食物が充満している」=「豊」か、・・・ということだそう!
ワケあり製品じゃなくて、よかったよかった。

 

放送後、「久しぶりに漢和辞典や国語辞典を引っ張り出してきて、家族で盛り上がった」とか、
「漢字を機械的に丸暗記してきたけど、ジェイソンさんのように"何でこうなってんの?”とツッコミを入れながら覚えれば、楽しいし頭にも入りやすいと気づいた」
といった反響をいただき、うれしく思いました
今回の番組が、「あれ、そういえば何でだろう?」「言われてみれば、おかしいな?」と、
言葉に興味と関心を持つきっかけになってくれたとしたら、幸いです!

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投稿者:スタッフ | 投稿時間:10:08 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2016年01月28日 (木)

とにかくただ者ではない!!ふたり

2S_01.jpg“Why Japanese People?”で大ブレイク中のお笑い芸人・厚切りジェイソンさん。
街を歩けば「あ、“Japanese People”だ!」と大騒ぎに。
(ジェイソンさん、すかさず「俺はJapanese Peopleじゃないよ!」と返していましたが(笑)確かに!)

どこに行っても写真を撮られまくり、指さされまくり、
1日100回くらい“Why Japanese People?”と言われる、というジェイソンさんですが、
お笑い芸人とIT企業の役員との二足のわらじを履いているのは有名な話。
昼間は芸能活動、それが終わるとアメリカとの時差を利用して夜通し働くため、
1日の睡眠時間は2~3時間だといいます。

「いや、でもタレントの武井壮さんは、1日45分しか寝ないそうですよ。
番組で脳波を調べたら、それでもちゃんと脳が回復してたんですよ。
僕なんて2~3時間もかかるんですから、まだまだですよ」。

収録の合間に少しでも時間が出来ると、スマホで仕事のメールを確認。
さらにその合間をぬってこまめにツイートするなど、とにかく1秒たりとも無駄にしません。
「仕事中に眠くなっちゃうことはないんですか?」と聞くと、
「コーヒーを1日に2~3リットルは飲んでますから大丈夫です」。
コーヒーを2~3リットル飲んで、睡眠2~3時間・・・やはりただ者ではない・・・(笑)

それにしてもジェイソンさんの日本語能力には脱帽するのみです。
金田一秀穂さんの著書の中から「人間には使えない蟹語辞典」を選び出し、しばし熟読。
「面白い角度で日本語を捉えてますよね」。

「蟹語辞典」って何?と思いますよね。
金田一さんによれば、
「ヒトの身体をもとに言葉ができているとしたら、
この生物的条件を持たないほかの生物はどのような言葉を持つだろうか、
ということから、この本が始まった」。

たとえば「前向きに考える」というけれど、それは人間の目が前に付いているから。
カニの目は横に付いているから、カニ語では「横向きに考える」では?
・・・などなど、動物目線で日本語をとらえなおしているわけです。

「腹八分目」をリス語に直したら、「頬八分目」。
「親の七光り」をタマムシ語に直したら「親も七光り」。
「石の上にも三年」をセミ語に直したら「土の下にも六年」。

実用度はゼロですが、今まで深く考えずに使ってきた言葉が全然違ったふうに見えてきます。
それで辞典まで作ってしまうあたり、さすが国語学の権威・金田一家の3代目。
ただ者ではない!

われわれ日本人が深く考えずに使っている漢字やことわざに、
“Why Japanese People?!”
と容赦なくツッコミを入れるジェイソンさんとのトークは、もちろん大スパーク!
「こういう他の分野の人と交わる仕事、もっといっぱいあった方がいいね!」と、
ジェイソンさんも大満足で帰って行かれました。

ところで。
前半の収録場所となったステージに飾り付けられた「WHY JAPANESE PEOPLE?」のキラキラモール。
ADのK谷ちゃんを中心に、スタッフが徹夜で手作りしたものなんです。
ジェイソンさんも「これ、どうしたんですか?」と大感激、
収録後、記念撮影して帰られました。
スタッフ苦心のデコレーションも、あわせて見ていただければ幸いです!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:11:05 | 固定リンク


  
2016年01月09日 (土)

まさに奇跡!オーバー100歳超人対決

SHINODAHINOHARA.png2013年4月にスタートした「SWITCHインタビュー達人達」もめでたく100回目を迎えることに。
「100回記念だけに、104歳の現役医師・日野原重明さんと103歳の現役美術家・篠田桃紅さんによるオーバー100歳対談はどうだろう?」というアイディアが持ち上がったとき、
とっさに頭をよぎったのは「お二人の体調はいかがだろうか、1時間以上の収録に応じていただけるだろうか」という不安でした。

しかしEテレの編集長が「あのお二人なら、たとえ数分間沈黙が続いたとしてもありがたいよ!」と鶴の一声。
お二方からもご快諾いただき、奇跡の顔合わせが実現に向けて動き出したのです。

それにしても驚いたのは日野原先生のお忙しさ。
講演会やらイベントやら面会やら、毎日スケジュールがびっしり。
月に1~2度は飛行機に乗ったり新幹線に乗ったりして地方出張にも出られるというのですから、さらにびっくりです。
(先日は沖縄に日帰り出張されたと、エッセイに書いておられましたっけ!)

「30分捻出するのが精一杯」という秘書の方に無理にお願いして、
いったん収録日も決まったのですが、
残念ながら当日篠田さんの体調がすぐれず、翌月に延期することに・・・。

「いくらお二人がかくしゃくとされているとはいえ、やはりムチャな企画だったのだろうか」
ーーーそんな不安の中、迎えた翌月の収録でしたが、いざ始まってみると我々の心配は一気に吹き飛ばされることに!

篠田さんのアトリエに車いすで現れた日野原さんは、
篠田さんの顔を見るや立ち上がり、スタスタとお歩きに。
心臓の負担を減らすため、移動には車いすを使うようにしているそうですが、
玄関の段差もひょいと乗り越え、アトリエに入っていかれます。

迎える篠田さんも明朗闊達!
アトリエにずらりと並んだ硯や筆を見ながらの話も止まりません。
10分以上立ったままお話が弾んでいるので、スタッフのほうが不安になってイスをおすすめしたほどでした。

途中日野原先生がうとうとされたり、
20分くらいたったところで「それでは本日はこのへんで」と切り上げようとなさるのを、
あわててディレクターが「もう少しお話を」とお願いしたり(笑)、
思わずなごむ瞬間もありましたが、
とにかくお二人とも、頭脳明晰、意気軒昂、愉快痛快!
人生100年の経験から、こちらがハッとするような発言が次々と飛び出します。

終わってみればたっぷり1時間。
お疲れを心配しつつ、翌日、日野原さんの病院で行われた後半の収録は、それをさらに上回る1時間半!
お二人にしかできない感動的なお話の数々に、スタッフも手を合わせたいような気持ちで収録を終えたのでした。

ところで後半の収録後。
「あら、もう時間なの?」とまだまだ話し足りないご様子の篠田さんを尻目に、
「次の約束がありますので」と急ぎ足で出て行かれた日野原さん。
機材を片付けて、外に出たわれわれスタッフが目にしたのは…。
病院の庭で「植樹祭」に列席されている日野原さん!
せっせと木を植える姿に、全員立ち尽くしました。
「まさに超人・・・」。

人間の偉大さ、すごさを改めて感じる60分。
謹言満載、永久保存版の“オーバー100歳対決!”をどうぞお見逃しなく!

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:15:47 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2015年12月17日 (木)

52歳つながり!?

blog_karasawa.png社会派ドラマから時代劇まで、あらゆる作品の「顔」となってきた名優・唐沢寿明さん。
実は小学生のときにブルース・リーにあこがれて、アクション俳優になりたいと思ったのが最初だったそうです。
16歳で映画会社のアクションクラブに所属し、ブレイクするまでの5年間はスーツアクターをやっていたのだとか。

そんな唐沢さんが「一番会いたい人」として名前を挙げたのが、
敬愛するブルース・リーが編み出した武術「ジークンドー」の正統継承者で、
岡田准一さんや福士蒼汰さんに稽古をつけていることでも知られる、武術家・中村頼永さん。

「武術家」と聞いてさぞかし豪快な方なのかと思ったら、ご本人は「整理整頓が趣味」という整理魔なのだそうで。
ブルース・リーやジークンドーの資料はもちろんのこと、
ご自身の写真も、子ども時代から現在まで年代ごとに整理し、きちんとナンバリングまでされているのでビックリ。
ガレキ処理のアルバイトをしていたときの写真があったのですが、
「いつか有名になったときのために」とわざわざ撮っておいたものなのだとか(笑)。

打ち合わせの最中、肩には黄色いヌンチャクが・・・。
ヌンチャク攻撃されるのかと思いきや、
「これ、つけたままでいいですか?このほうが落ち着くんで」と言われて、
「さすが」と感心しました!

ところで唐沢さん。
初めて大きな役を射止めたのがNHKドラマ「とっておきの青春」(1988)だったこと、
同じ年に朝ドラ「純ちゃんの応援歌」(1988)で妻・山口智子さんと運命的な出会いを果たしたこと、
大河ドラマ「利家とまつ-加賀百万石物語」(2002)では松嶋菜々子さんとともに主演を務めたことなどから、 「僕の体の半分はNHKでできている」。

そこで我々は、「とっておきの青春」で唐沢さんを抜擢したというドラマディレクターを探し出しました。
現在は「青春アドベンチャー」や「FMシアター」などオーディオドラマの演出をしている佐々木正之氏(59歳)。

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ドラマを制作するにあたり、主演の斉藤由貴さんの相手役のひとりをオーディションで選ぶことになり、
いくつかの芸能事務所から7~8人に集まってもらったのだそうです。
(ちなみに佐々木氏が立っているのが、オーディション会場となったNHK702リハーサル室)

一目見て、明らかに輝いている若者が2人。「こいつは売れるな」。
それがいずれも駆け出しの頃の唐沢さんと、伊原剛志さんだったそうです!

そのときは役柄のイメージにより合っているということで唐沢さんが選ばれたそうですが、
「現在のお2人の活躍を見るにつけ、あの時の輝きを思い出します」と、嬉しそうに語ってくれました。

唐沢さんも中村さんも同い年の52歳。
とても52歳とは思えない身体能力、同い年ならではの「昭和あるある」や「夫婦あるある」が炸裂します。お楽しみに!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:01:00 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2015年12月04日 (金)

破天荒なマエストロと、神の手を持つ外科医の直滑降トーク!?

2s004.png井上道義さんといえば、スキンヘッドにド派手ファッション(上下とも迷彩柄のスーツとか、裏地が金色のタキシードとか!)の強烈なキャラクター。
時に物議をかもすほど斬新な企画や演出に挑むことでも知られる、「クラシック界の異端児」です。
去年咽頭癌がみつかり、半年間の過酷な闘病生活をへて、今年にカムバックを果たしたばかり。
演劇界の鬼才・野田秀樹さんとタッグを組み、発病以前から5年がかりで作り上げたという異色のオペラ「フィガロの結婚~庭師は見た!新演出」も話題です。
「じっくり話してみたい」1人として名前が挙がったのが、「神の手を持つ心臓外科医」須磨久善さんでした。

実は須磨さんには、「SWITCHインタビュー達人達」の記念すべき第1回「アントニオ猪木×天野篤(心臓外科医)」で、
インタビュー出演をお願いしたことがありました。
天皇陛下の心臓バイパス手術を執刀した天野篤さんの、お師匠さんにあたるのが須磨さんなのです。
「世界初」「日本初」の手術を次々に手がけ、心臓外科の世界をリードしてきた須磨さん。
海堂尊さんのベストセラー「チーム・バチスタの栄光」のモデルになったともいわれ、
ご本人の半生が水谷豊さん主演でドラマ化されたこともあるという、
まさに日本が誇るスーパードクター。
とても60代とは思えない、はつらつとしたオーラ、
お話も実にテンポよく面白く、その魅力的な人柄は強く印象に残っていました。

実は2人は20年来の友人。
数年前にも、「学生時代スキー部の部長だった」という須磨さんに井上さんが挑戦状をたたきつけ、
直滑降で競争したこともあるのだとか(笑)。
「いい年して骨折なんかしないでくださいよ!」とハラハラする周囲をよそに、
見事勝利した井上さんは得意満面だったそうです。

気心しれた2人のトークは最初から直滑降!
いったい何だって掟破りの新企画や新演出に挑むのか。
クラシック音楽って、何がおもしろいの?
マエストロと平凡な指揮者では何が違うの?

「指揮者に最も必要なのは、音楽センスでもカリスマ性でもなく”言葉”だ」という井上さん。
「破天荒」「型破り」「天衣無縫」と言ったイメージとは裏腹に、
オーケストラの団員ひとりひとりの性格や年齢やコンディションにあわせ、
細心の注意で言葉を選んでいるという、意外な一面が明らかになります。
「リーダーシップ」について、深く考えさせられることうけあい!
そして、「クラシックは敷居が高くて」「特にオペラは」なんて思っているあなたにこそ見てほしい!
「へえええーそうだったんだ!」「なーるほど!」と思うことの連続です。

そしてそして、「心臓外科手術」という想像を絶する世界のすごさ!
髪の毛より細い糸を使って、ティッシュペーパーのようにもろい血管を縫うような作業を、
ずっと立ちっぱなし、中腰の姿勢で、これまで何万時間も続けてきたというのですから。。。
しかも心臓という、患者の命に直結する手術なわけです。
集中力を保ち、プレッシャーをはねのけるにはどうしたらいいのか?
チーム・バチスタを率いる上で必要なこととは?

軽快なかけあいの中にも、さまざまな仕事へのヒントや示唆に富んだ「達人達」をどうぞお見逃しなく!

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:21 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2015年11月21日 (土)

やたらと絵になる男と、とにかく作ってしまう男!?

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芸能界屈指のファッショニスタとして知られる、オダギリジョーさん。
NHKドラマ「経世済民の男  高橋是清」の撮影現場にも、
派手な黄色フレームのメガネに、超オシャレな短パンにサンダル・・・てな、
エッジのきいた服装で現れ、毎日スタッフの度肝を抜いていたとのこと。
今回はどんないでたちでお越しになるのか、とても楽しみにしていました。

そして表参道に現れたオダギリさんは・・・全身黒で超スタイリッシュ!
胸元にドレープが寄った、一見するとワンピースのような服。
上に羽織った薄手のパーカーの袖と裾には黒いレースがあしらわれ、
袖は一部を指に引っかけるようなデザインになっています。
オダギリさん以外の男性にはまず着こなせなさそうな、超個性的なデザイン。

道行く誰もが振り返り、「わぁ・・・」というハートマークつきのため息や、
「オダギリ、フツーにカッコイイ」といった羨望のささやきが、方々から聞こえてきました。

いっぽうの舘鼻則孝さんも、もともとファッションデザイナー志望で、
高校生の頃から自分でジャケットやパンツ、ブーツやバッグまで手作りしていたというほどの人です。
この日は舘鼻さんも全身黒ずくめの装いで、マオカラーのジャケットは総レース使いのもの。
何だか出会う前から、通じ合っている!予感がしました。

アトリエで舘鼻さんの代表作「ヒールレスシューズ」を試着したオダギリさん。
これがまた、オダギリさんの雰囲気やこの日のコーディネイトに、まるであつらえたかのようにピッタリ!なんです。
俳優とアーティスト、全く違う職種の二人が静かに響き合っていくさまを見ていると、
何だか、あらかじめ出会うことが運命づけられていたように思えました。

ところで、舘鼻さんのアトリエにかけられていたカーテン。
うさぎが織り込まれた珍しい生地で、生地を気に入った舘鼻さんが自分で縫ったものなのだとか。

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実は舘鼻さん、うさぎが大好きで、アトリエでも1匹飼っています。
スタッフさんいわく「うさぎの顔がどんどん舘鼻に似てきている!」のだとか。

舘鼻さん自身は、うさぎというよりは、象さんみたいな・・・
30歳とは思えないほどゆったり落ち着いた、包み込むように優しく穏やかなお人柄。
舘鼻さんが一点一点手作りする作品には、きっとその優しい魂がこもっていそうです。

日仏合作の映画「FOUJITA」で、日本人として初めて西洋画壇に認められた超個性的な画家・藤田嗣治を演じた
オダギリさん。
番組では、2人で藤田嗣治の作品展を訪ね、本人を演じた男と、藤田と同じ東京藝大で学んだアーティストとが、
一緒に作品を見て歩く貴重な場面もあります。
収録後、「このままで大丈夫だ、と背中を押してもらえた気がした」(オダギリさん)、
「いつかきっと二人で仕事をしたい」(舘鼻さん)と、感動をかみしめていた二人。
響き合う時間を、ぜひ共有してください!

 

 

 

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:23:00 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2015年11月19日 (木)

総集編放送決定!リクエスト大募集!

「SWITCHインタビュー達人達」12月26日(土)は総集編を放送します!
今年度上半期に放送した番組の中から、見逃した回、もう一度見たい回、皆様のリクエストを募集します!
リクエストはこちらから→ https://cgi2.nhk.or.jp/prog/form.cgi?p=P2525&tb=f1&f=P2525

<2015年度>
●吉永小百合(女優)×藤原道山(尺八演奏家)
●吉田鋼太郎(俳優)×宮川彬良(作曲家・舞台音楽家)
●水谷豊(俳優)×小曽根真(ジャズピアニスト)
○松井優征(漫画家「暗殺教室」)×佐藤オオキ(デザイナー)
●大泉洋(俳優)×日野晃博(ゲームクリエーター「妖怪ウォッチ」)
●一青窈(歌手)×やなぎみわ(現代美術家)
●鈴木京香(女優)×小山登美夫(ギャラリスト)
○辰巳芳子(料理家)×川瀬敏郎(花道家)
●桂由美(ブライダルファッションデザイナー)×IKKO(美容家)
●松岡修造(プロテニスプレーヤー)×茂木健一郎(脳科学者)
○井村雅代(シンクロ日本代表コーチ)×広上淳一(指揮者)
●久本雅美(タレント)×JUJU(シンガー)
●森本千絵(アートディレクター)×吉本ばなな(作家)
●園子温(映画監督)×永井豪(漫画家)
●さかなクン(東京海洋大学 客員准教授)×磯田道史(歴史学者)
○角幡唯介(探検家)×塩沼亮潤(僧侶・千日回峰行者)
●山極壽一(霊長類学者・京都大学総長)×関野吉晴(探検家・医師)
●二階堂ふみ(女優)×菅井円加(バレエダンサー)
○中井貴一(俳優)×糸井重里(コピーライター)
●宮沢りえ(女優)×リリー・フランキー(イラストレーター・作家・俳優)
●田中泯(ダンサー)×挾土秀平(左官)
●田口トモロヲ(俳優・映画監督・ナレーター)×松尾スズキ(作家・演出家・俳優)
●本木雅弘(俳優)×真鍋大度(メディア・アーティスト)

ちなみに、2013年度の放送については2014年4月7日付けのブログをご覧下さい。
URL:http://www.nhk.or.jp/switch-int-blog/2014/04/07/
2014年度の放送については2014年12月29日付けのブログをご覧下さい。
URL:http://www.nhk.or.jp/switch-int-blog/2014/12/29/

投稿者:スタッフ | 投稿時間:00:59 | 固定リンク


  
2015年11月12日 (木)

高倉健さんみたいな男と3人の妖精!?

08.png 昨年から放送がスタートした「となりのシムラ」。
志村けんさんが、初めてかつらやメイクなど一切の扮装を封印して、素顔で演じる新感覚のコント番組です。
ふつうの中年男の、いかにもありそうなシチュエーションで笑わせるのですが、
そこはかとなく漂う哀愁が何ともいえない、
いわば「俳優・志村けん」を味わえる番組なんです。

 その「となりのシムラ」プロデューサーさんに、「会って話してみたい人はいますか?」と聞いてもらったところ、
挙がった名前が「・・・Perfume。」だった、・・・という情報が。
「ええー何で!?」「大・大・大ファンらしいですよ」「ええー!?」

 それからほぼ1年。満を持して迎えた収録は、驚きの連続でした。
 

まず、現場に現れた志村さんが、テレビで見せる顔とはまるで別人!とっても寡黙なのです。
われわれスタッフの説明にも無言で耳を傾けるのみ。

ディレクターが「こんなことも話してほしい」とお願いしたら、
鋭い眼光で「その質問、どんな意味がある?」。
説明に納得したら、「ああ、なるほど」。
番組づくりに対して真剣で、めちゃくちゃカッコいい。
なんか、高倉健さんみたいなんです・・・!

「となりのシムラ」のプロデューサーさんによると、
「志村さんと台本の打合せ、4時間5時間は当たり前」なんだとか。
それもダラダラ雑談するような打ち合わせではなく、
まさに脳みそからアイディアを絞り出すような、真剣勝負そのものだといいます。
“何が面白いか?””どうすれば面白くなるか?”を徹底的に追求する姿勢は、
芸能界においても抜きん出ているのだといいます。

当番組のナレーター六角精児さんも、
「以前、放送作家さんたちが精魂尽き果てて放心状態になっている横で、
志村けんさんと柄本明さんが黙って向き合って座っている、という撮影現場を目撃したことがある。
あんなに笑いについて突き詰めて考える人は他にはいないんじゃないかなあ」とのこと。

 対するPerfumeは、もうまるで妖精のよう!3人が車から降り立つなり、なんだか辺りがキラキラと眩・し・い!
楽しそうなおしゃべり、脚線美、軽やかな動き、・・・よく「花が咲いたよう」と形容しますが、まさにそんな感じ。
志村さんのみならず、現場にいた全員が、思わず鼻の下をのばしていました(笑)。

志村さんがPerfumeを見初めた意外なきっかけとは?
志村さんが結婚しない理由とは?
あーちゃんの大粒の涙のわけとは?

Perfumeも志村さんも、実に聞き上手で話し上手。
ネタ作りの秘密から人知れぬ葛藤まで、最強のエンターテイナーたちの意外な一面が次々と明らかに・・・!
3対1の異色トーク、どうぞお楽しみに!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:00:00 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2015年11月07日 (土)

番組未公開トーク!芥川賞作家・羽田圭介とオードリー若林のおすすめ本

blog.png30歳になったばかりの芥川賞作家・羽田圭介さんと、
筋金入りの読書家・文学青年として知られるオードリー若林さん。
番組では泣く泣くカットしてしまったのですが、
収録時、お二人には「イチ押し本」を持ってきてください、とお願いしてありました。

若林さんが取り出したのは、なんと岩波文庫の「ラ・ロシュフコー箴言集」。
さまざまな戦いや権力闘争を経験した17世紀フランスの貴族ロシュフコー公爵が、
辛辣な人間観察に基づいて生み出した格言・箴言集です。

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「人はふつう誉められるためにしか誉めない」とか、
「恋はその作用の大部分から判断すると、友情よりも憎悪に似ている」とか、
ドキリとするようなフレーズが満載。

コンビ結成まもないころは、「3分間1点を見つめているだけ」とか「アメフトの格好でぶつかりあっているだけ」といった
「アバンギャルド」な漫才を披露して、
「売れなくてもいい、俺たちはロックな人間なんだ!」といきがっていた、という若林さん。
家で一人、お酒を飲みながらこの箴言集をめくり、
「断じて媚(こび)は売らないと標榜するのも一種の媚である」といった言葉に出会っては、
「それ言っちゃう~?」と悶絶したりしているのだとか。

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文庫本には折り目がいっぱい。
「凡人は概して自分の能力を超えることを全て断罪する」という言葉に赤丸がついていたりします。
今から350年も前に書かれた言葉でありながら、
「褒める非難があり、くさす賛辞があるところが新しい」と、繰り返し手に取っているそうです。

いっぽう、羽田さんが取り出したのは村上龍の「イン・ザ・ミソスープ」。

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歓楽街で風俗ガイドをする青年ケンジが、フランクというアメリカ人の客と出会い、事件に巻き込まれていくストーリー。
数年前に初めて読み、「酒鬼薔薇事件など、その後に起きた現実の事件を予見しているかのようだ」と震撼したのだとか。
「小説がときに現実を超える力を持つ」ことを実感した作品だといいます。

若林さんも大学の卒論で論じたほどの村上龍ファン。
ラジオ番組でのトークで「イン・ザ・ミソスープかっつーの!」というツッコミをしていたことを羽田さんに指摘され、
「ふつう分からないよね、そのツッコミ」と爆笑していました。

続いて羽田さんが恨めしそうに取り出したのは藤沢周の「オレンジ・アンド・タール」。

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同級生の飛び降り自殺を目の当たりにし、情緒不安定になった高校生が、
江ノ島の弁天橋下でダンボール生活を送る伝説のスケートボーダーを精神的に頼りはじめるが、
そこでも事件の目撃者となってしまう・・・というストーリー。

羽田さんが「男の自意識や行動原理って、くだらない牽制や意地の張り合いがほとんど。その空回り感が見事に描かれているところが好き」といいます。
実はこの小説の文庫版の解説を書いているのは若林さん。
羽田さんはそれを知った時、「キィーッ!僕が書きたかったのに!なんで若林さんが!」と本当に悔しかったのだとか。

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そんなこんなで、好きな作家や作品もよく似ていた二人。
一度だけ作家が大勢集まる飲み会で顔を合わせたことがあったものの、
1対1でまともに話すのは初めて、といいながら、
互いの率直な本音がさく裂する見応え十分のトークとなりました!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:17:41 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


  
2015年10月17日 (土)

「人間そっくり」のロボットを作る男VS.「誰かそっくり」になりきる女

2S.JPG石黒先生を、偶然山手線の中でお見かけしたことがあります。
全身黒ずくめの服に、薄い色つきレンズのメガネ、特徴のある髪型。
「あ、阪大の石黒先生だ!」と気づくのと同時に「アンドロイドじゃないよね?」と思ってしまった時点で、
すでに先生の術中にはまっているのかもしれません。

自分そっくりのリアルなアンドロイドを作って世界の度肝を抜いた石黒浩さん。
アンドロイドに浴衣を販売させたり、
平田オリザさんとのコラボレーションでアンドロイドが生身の俳優と舞台に立つ「アンドロイド演劇」を手がけたり、
「マツコロイド」でバラエティに進出したりと、常に話題を提供し続けています。
CNNによる「世界を変える8人の天才」や、イギリスのコンサルティング会社による「世界の100人の生きている天才」に選ばれるなど、
独自のロボット研究で国内外の注目を集める石黒さん。

お相手に「ものまねの女王・清水ミチコさんはどうだろう」というアイディアを聞いた瞬間、ピンと来ました。
「人間そっくり」のロボットを作る男VS「誰かにそっくり」になりきる女。
・・・絶対、面白そう!!

ということで、清水さんを「スタジオパークからこんにちは」の生放送後に訪ねたのですが、
終わって5分もしないうちに楽屋はもぬけの殻。
清水さん、とにかくせっかちなことで有名で、毎回放送が終わるや否や、はやてのように帰っていくのだとか(笑)。

いっぽうの石黒先生。
何しろ頭の回転の速さ、飲み込みの早さが尋常ではない。
撮影の流れをご説明するわずか5分ほどの間に「次はどうすの?」「で次は?」と10回ぐらい聞かれました(笑)
歩くのも速い速い。「じゃあ実験室に行きましょう」と言い終わるより先にもう歩き出し、
ものすごい勢いで建物を出て階段をダダダダダ(エレベーターなんて使わない)!
必死で追いすがるも、何度も見失いそうになりました。

せっかちな人はせっかちな人が分かるのか。
清水さんは石黒先生に会うなり「石黒さんはせっかちなんですか?」と質問。
答えは「たぶんせっかちでしょうね」。
清水さんが「せっかちな人って料理上手な人が多いですけど、料理は好きですか?」と尋ねると、
なんと石黒先生、学生時代にレストランでアルバイトしていたため、プロ並みに料理上手なことが発覚したのです。

納得顔の清水さん。
「じゃあ、他人の動作が遅いと感じるでしょ?」
「メチャクチャ遅く感じます」
「あーやっぱり」。

せっかちどうし、大スパークした2人なのに、

後半パート収録の日、石黒先生は機体トラブルのせいで大阪・伊丹空港で2時間足止め。
ぐったり肩を落としつつ到着した石黒先生に清水さん、
「私もせっかちだから分かるんですけど、せっかちな人ってこういう時、すごくしょげるんですよね」
「そうですね・・・」
「元気出して下さい」。

聞いているこちらも大爆笑でした。

石黒先生、一見とっつきにくそうなのですが、実はとても繊細でチャーミングな方なんです。
せっかちな2人の、抱腹絶倒の超高速トーク。しかしいつのまにか、「人間とは何か」について深~く考えさせられます。

 

 

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:17:54 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


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