2018年11月 6日

2018年11月06日 (火)

ピタッとくる場所

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今回は台湾のオペラハウスの建築などで知られる世界的建築家・伊東豊雄さんと、世界各地で人が暮らす「家」を撮り続けている写真家の小松義夫さんが人と建築、特に家との関係について語り合います。そして今回、いわば「もう1人の主人公」となっているのが、お2人がトークする「場所」です。愛媛県・大三島。今、伊東さんはこの島に足しげく通い、島に昔からある建物を生かしながらホテルやカフェを作り、ここを日本一魅力のある島にして外から人を呼び込もうという試みを続けられているのです。

 トーク収録のため大三島を訪れてみると、迎えてくれたのは穏やかな青い海と空。そして豊かな緑。前半のトークの舞台となった「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」は海辺に建っていることもあり、トークの最中ときおり涼しい風が吹き抜けます。前日から島を訪れさまざまな建物を写真におさめたという小松さんに、伊東さんが島の印象を尋ねると「来た途端に、非常に心が安らぎます」とのお答え。さらに小松さんは「いるだけで何かがピタッとくる・・・伊東さんにとってそういう場所だったと思うんですけど」と言葉を続け、伊東さんも「なるほど」と納得された様子でした。

 そしてトークは、大三島での活動を続ける伊東さんの建築への思いから、「そもそも建築は誰のためのものなのか?」という問題、さらには現代の都市の景観についてまで、島の風景のように穏やかなトーンで、でも深く深く掘り下げられていきます。後半は伊東さんが古い小学校だった建物を元に作ったホテルに場所を移し、小松さんが撮った世界各地のさまざまな家についての対話が繰り広げられます。小松さんはなぜ「家」を撮り続けるのか?そのきっかけとなった若き日の小松さんの体験とは?

 小松さんの「ピタッとくる場所」という言葉に象徴されるように、人にとって居心地のいい建築や場所とは何か?を探る対話となった今回の番組。お2人の味わい深いお話とともに、その居心地のいい場所を体現する島の穏やかな風景がとても印象に残った収録でした。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:24 | カテゴリ: | 固定リンク


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