2017年5月

2017年05月22日 (月)

音楽と生物学の共通点とは?

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今週の舞台はニューヨーク!8年ぶりに出したオリジナルアルバムで新たな音楽に挑戦した「世界のサカモト」「教授」こと坂本龍一さんの登場です!お相手は「動的平衡」の概念で生物の謎を読み解こうと研究を続ける生物学者の「ハカセ」こと福岡伸一さん!

 番組前半の舞台は、収録前日に坂本さんがコンサートを行ったばかりの小さなホールでした。客席に囲まれたホール中央にピアノが置かれ、その周りに見慣れない楽器…というよりは「音を出す道具」が並んでいます。今、坂本さんは秩序だった従来の音楽よりも、これまで「ノイズ」と見なされてきた音を音楽として提示する方法に強く興味を惹かれるのだとか。現在の坂本さんの曲はピアノなどの楽器を従来の奏法でない方法で弾いてみる(ピアノの弦をこすったりします!)、録音した街の雑踏を音楽に取り入れる、など実験精神にあふれたものになっており、会場にある楽器を実際に弾きながら解き明かされる坂本さんの現在の音楽観を、福岡さんも大きな興味を持って聞いていました。トークはほかにも音楽の起源、さらには秩序や論理で世界をとらえることの限界とありのままのものごとを大切にする意義にまで話が及び、福岡さんの次々繰り出す質問に「世界のサカモト」も「鋭いですねぇ」「う~ん、面白い!」など盛んに感心されたご様子。このあたりはぜひ番組をご覧いただき、お2人の丁々発止のやりとりを楽しんでいただければ、と思います。

 番組後半の舞台は、福岡さんが研究を続けるロックフェラー大学でした。創立からまだ100年少しと歴史は浅いですが、25人のノーベル賞受賞者を輩出し、生命科学の分野で大きな足跡を残す大学です。ニューヨーク生活の長い坂本さんも構内に入ったのは初めてだとか。後半のトークは、福岡さんとこのロックフェラー大学との関わりから始まります。京都大学大学院で5年を過ごした後、福岡さんの言葉を借りれば「柳行李ひとつで(坂本さん曰く「スーツケース2つぐらいで」)」ここにたどり着き、「まだまだ食えない」暮らしの中で研究生活に明け暮れた苦しくも楽しい修業時代の思い出、福岡さん懐かしそうに語っていらっしゃいました。さらに話題は福岡さんが研究を続ける「動的平衡」の概念へ。かつてマウスの遺伝子を1つ削除し、マウスにどんな異常を引き起こすのか実験した時、何も異常が起こらなかった経験に端を発した福岡さん生涯のテーマ、「動的平衡」とは?番組をご覧いただければ、生物学の魅力へ扉が開かれるかも!?そしてお2人の対話は…。

 「教授」と「ハカセ」の対話から、音楽と生物学の思わぬ共通点が見出される『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』、放送は6月3日(土)22:00、Eテレです。チェックしてみて下さい!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:14:57 | カテゴリ: | 固定リンク


2017年05月09日 (火)

「人間を描く」創作の秘密

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今週は、演劇ユニット『阿佐ヶ谷スパイダース』で人気を集め、舞台演出からテレビドラマ出演まで幅広く活躍する劇作家・演出家・俳優の長塚圭史さんが登場!トークのお相手は静謐なイメージの木彫上半身像で世界的に有名な彫刻家の舟越桂さんです!

 トークの前半は都内にある舟越さんのアトリエで収録されました。長塚さんはご自身が熱望された舟越さんと初対面ということでワクワクが止まらないご様子。早速、アトリエにある舟越さんの数々の作品に目をとめ、あれこれと質問を繰り出します。なぜ全身彫刻ではなく上半身像なのか?人間以外の題材に興味はないのか?作品を生み出す方法は?長塚さんの質問によって、世界的彫刻家の創作の秘密が明らかになっていく様子は見物です!「醜かったっり愚かだったりひどかったり」する人間だが、それでも「肯定的に人間の存在を彫刻にしたい」という舟越さん。そして「人間一人一人は人類始まって初めての存在」なのだから「その人だけのものを作れれば、必ず新しいものはできるはずだ。それが今の(創作の)原動力になってるんじゃないか」という舟越さんの前向きな言葉は、「もう新しいことなんて世の中にはない」と考えがちな私たちへの痛烈な反論とも感じられ、長塚さんも「それは聞いてる僕がやる気がわきます」と深く納得されていました。

 番組後半の舞台は、長塚さんが現在取り組んでいる舞台『王将』の稽古場。見学する舟越さんの目の前で、長塚さんは出演者たちの芝居を見ながらてきぱきと“ダメ出し”をしてゆきます。わずか数秒、何も言わずに俳優が舞台上を走るシーンでも「(その走り方ではシーンが)理由のない時間になってしまう」と指摘する長塚さん。創造することの厳しさと楽しさが浮き彫りになってゆきます。トークで特に興味深かったのは、長塚さんが自作ではない戯曲で自分が演出しようと思う作品を選ぶ基準。なんと「どうやってやったらいいかわからないやつ」をあえて選ぶのだそうです!このお答えには「えーっ…」と舟越さんも一瞬絶句。でも答えを聞くと「なるほど」と納得。どんなお答えだったかは、ぜひぜひ番組をご覧下さい!そして稽古を見学している時、舟越さんが手帳に何かかきこんでいらっしゃいました。どんなメモか?はたまた…。こちらも最後に明かされます!

 人間を描き続けるアーティスト2人が、そのとっておきの創作術を明かし合う『SWITCHインタビュー』、放送は5月13日(土)22:00、Eテレです。チェックしてみて下さい!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:41 | カテゴリ: | 固定リンク


2017年05月02日 (火)

痛み 悲しみと向き合い、表現する

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今週はデビューから16年、常に第一線で活躍し、人の悲しみに寄り添って歌い続ける歌手・中島美嘉さんが登場!お相手はフランス革命期を舞台にした『イノサン』をはじめ、登山を主題にした『孤高の人』などの漫画作品が高い評価を受け、圧倒的な画力と常識を覆す描写で熱心なファンを持つ漫画家の坂本眞一さんです!

 『イノサン』の大ファンだという中島さん。今回のトーク収録にはなんと、登場人物の髪型と同じように自分の髪を編み上げてのぞむほどの気合いの入れよう。そして収録現場である坂本さんの仕事場に入った途端、壁に掛けられた坂本作品の数々の絵を目にして「あ~~~!」とか「ええーー!!」など興奮の声を上げてしまいます。こんなテンションMAXの中島さん、なかなか見られません!トークでは「自分の作品は読む人によっては苦しみがダイレクトに感じられると思うが、それが今を生きている証と感じてもらえたらいい」と語り、苦しみや痛みを描くことにこだわっているという坂本さんの作品づくりの姿勢に、中島さんも深く共感していらっしゃいました。なぜ、坂本さんはあえて苦しみ・痛みを描こうとするのか?その興味深いお話の内容はぜひ、番組をご覧いただければと思います!

 番組後半は坂本さんが中島さんのレコーディング・スタジオを訪問、中島さんの曲作りの秘密に迫っていきます。「私は歌手ではなく代弁者と名乗っている」と語り、人の悲しみに寄り添って歌ってきたという中島さん。歌を録音する時には集中のためブースからほかの人を出しカーテンを閉めて歌うなど、仕事をしていく上での独特のこだわりから、「最初は歌手になるつもりはなかった」というデビュー当時の話、そして歌うことを本気でやめたいと考えたという出来事まで、率直に語って下さいました。坂本さんもまた、中島さんの話に非常に共感されたようで、「漫画家と音楽って全然違うものだと思ってたんですが、共通するようなことがたくさんある」と感想を漏らされていたのが印象的でした。そして後半の対談中、坂本さんが意外な告白をし、中島さんが仰天する場面が出てきます!坂本さんの告白とは?そして中島さんの驚きぶりは?このあたりも、ぜひ楽しみにしていただければ、と思います。

痛み、悲しみを表現に変えて、第一線で活躍を続けるお2人のお話から、きっと生きるパワーをもらうことが出来るはず。『SWITCHインタビュー 達人達』、放送は5月6日(土)22:00、Eテレです。ぜひチェックしてみて下さい!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:43 | カテゴリ: | 固定リンク


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