2016年3月

2016年03月30日 (水)

ワシの目、タカの目、作家の目

blog_uehashi_saito.jpegこの春からスタートした大河ファンタジードラマ『精霊の守り人』。
原作者の上橋菜穂子さんは、世界的な注目を集める作家です。
「守り人」シリーズは7カ国語に翻訳されて世界で読まれており、
2012年には”児童文学のノーベル賞”とも言われる国際アンデルセン賞を受賞。
去年の本屋大賞を受賞した「鹿の王」は、100万部突破のベストセラーになっています。

上橋さんが「ぜひ会いたい」と指名したのは、
北海道は釧路に本拠地を置く、獣医師の齊藤慶輔さん。
世界でも珍しい野生の猛禽類を専門とする獣医師です。

アニメ化もされた上橋さんの人気シリーズ「獣の奏者」の外伝「刹那」を執筆したさい、
齊藤さんに監修を依頼したというご縁があり、
今回初めてお二人が顔を合わせてのトークとあいなりました。

「野生動物」の世界から人間社会を見つめてきた齊藤さんならではの、
他にはない視座と圧倒的な説得力にあふれたお話は、ぜひ番組でご覧いただくとして・・・。

収録中、齊藤さんが手首につけていた大きなシルバーのバングル。

saito_bangle.png
シマフクロウの羽毛をかたどったオシャレなデザインなので、
どこで手に入れたものなのか、何気なく聞いてみました。
すると実はこれ、ワシやタカにつかまれたとき、手首を保護するためのものなのだとか。
彼らに本気でつかまれると、人間の皮膚など簡単に貫通するほどの力なのだといいます。
せっかくだからいかにもプロテクター然としたものは避けようと、
デザインを自分で考え、知り合いに頼んで作ってもらったそうです。

いっぽうの上橋さんも「寒冷地仕様」の洋服を新調して来てくださったのですが、
身につけていたエンブレム風のペンダントは、
お母様が趣味のメタルビーズで手作りされたものなのだとか。

uehashi_pendant.png
釧路に飛び立つ朝、「ブルーのセーターに似合うから」と手渡されたといいます。
現在闘病中だというお母様。
上橋さんは「母と一緒に出演できるわ」と、大切に身につけておられました。


番組の後半は舞台をスイッチして、上橋さんが最近引っ越したばかりという仕事場へ。
実は上橋さんのお父様は洋画家(上橋薫さん)で、
室内には、上橋さんの著書『明日はいずこの空の下』の表紙になった作品をはじめ、
いくつもの素敵な絵画が飾られています。

そして天井まで届く巨大な書棚を埋め尽くす、
生物学から民族学に歴史学などありとあらゆるジャンルの本。
壮大なファンタジーを生み出す上橋さんの頭の中を、少しだけのぞいたような気持ちになりました。

訪ねてきた齊藤さんのえり元を飾っていたのは、
なんと自ら手作りしたというクマタカの爪のペンダント!

saito_pendant.png
以前、診療のちょっとした隙を狙っていきなり腕を掴み、鋭い爪で尺骨をガリッと引っかいてきたクマタカがいたそうです。
それならばと、その強者の爪を歯科用のパテで型取り、原寸大の精密な銀細工にしてしまったのだとか。
皮膚の細かな模様から浮き出た血管に至るまで、正確に再現されたペンダント。
立体感を出すために燻しを入れるこだわりようで、完成まで2週間を要したといいます。

幼少時代、フランス・パリ郊外の自然豊かなベルサイユ近くで過ごし、
野鳥はもちろんハリネズミなどの野生動物が数多く生息する森で遊んだ記憶が、
野生動物専門の獣医となる原点だったという齊藤さん。
ちょっとした遊び心は、フランス仕込みなのかもしれません。

壮大な異世界を描き出す上橋さんと、野生動物の心を読む齊藤さん。
それぞれの自然観、生命観が激突する「SWITCHインタビュー達人達」ならではの重量級トーク、ぜひご覧下さい!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:14 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


2016年03月04日 (金)

「クッキングパパ」を地で行く男たち

SWITCH.jpg漫画「クッキングパパ」を全巻そろえ、子どもの頃から愛読しているというサンドウィッチマン。
全く売れず2人で共同生活していた貧乏時代を支えたのも、「クッキングパパ」のレシピだったといいます。
それだけに、キッチンスタジオも完備されているという、作者のうえやまとちさんの福岡の仕事場を訪ねるのを、
心から楽しみにしてくださっていたのですが・・・

実は収録当日、伊達さんの奥様が40度の高熱を出してしまったのだとか。
伊達さんは食事を用意してから、奥様と4歳の娘さんを残して家を飛び出し、
福岡に飛んできてくれたのです。

「1本でも早い便で帰れたら・・・」とおっしゃっていたのですが、
不幸にも?トークが大いに盛り上がったため、
結局当初の予定通り、21時の飛行機で帰京していただくことに。

伊達さんは「帰ってから晩飯作らなくちゃ」と、
おみやげ売り場にダッシュして「銘柄鶏の水炊きセット」をゲット。
「奧さんにはお粥も作って、明日は娘のお弁当もいるんだよな・・・」。
段取りを考えながら、おかずになるような食品を手早く買っていきます。
その様子から、普段から立派に「クッキングパパ」であることがうかがえました。

意外なことに、二人ともまったくの下戸だそうで(!)
富澤さんは「仕事のストレスや疲れをリセットしてくれるのは、何より家のご飯を食べることなんですよ。
出張が続くと、早く家に帰りたいな、家のご飯が食べたいなということばかり考えてしまうので、
無理にでも日帰りにしたり、出張の途中でいったん帰ったりするんです」と、
なんとも微笑ましいエピソードを語ってくれました。

うえやまさんは最初にサンドウィッチマンを見た時、
「何だか柄の悪いコンビが出てきたなー」と思ったという、コワモテの二人(笑)。
実はキャラを立てるために、わざとヤクザっぽい服装や表情を作ってきた面もあるらしいのですが、
実際のお二人は家庭的なばかりか、ほんとうーに素直で気さくで、人柄のよさがにじみ出ている人たちでした。

サンドウィッチマンを見送りにわざわざ空港まで奥様と一緒に来て下さったうえやまさん。
陶芸家の奥様は、去年大ブームを巻き起こした「おにぎらず」(ごはんに具をはさんで海苔で巻いただけの簡単料理)の発案者でもあります。
「うえやま先生はプライベートでも料理を作って、漫画のような一家団欒をなさるのですか?」と尋ねると、
「子どもたちが結婚して巣立ったので、今は奥さんといろいろなお店にデートに出掛けているんですよ」と
うらやましいエピソードが返ってきました。

そんな3人の温かな人柄が番組にも溢れています。
幸せを運んでくれる「料理」と「笑い」に満ちた60分を、どうぞご賞味ください。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:19:54 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


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