2016年2月 5日

2016年02月05日 (金)

そうだったのか!日本語

「言葉の面白さ、奥深さをあらためて実感した!」と、
大きな反響を頂いた「厚切りジェイソン×金田一秀穂」。

いっぽう、「NHKそれもEテレなら、なぜ日本語に対する疑問を、言われっぱなしのまま放送するのか?」というご意見もいただきました。

言い訳させていただくと・・・
金田一先生も、「国語講座」「日本語講座」番組ではないので、
その場で逐一反論したり、正確な説明のために調べたりはなさらなかったし、
私たちもお二人の会話のテンポや勢いを大切にするために、
あえてひとつひとつ解説を入れたりはしなかったのです・・・

ということで、せっかくなのでこの場を借りていくつか解説させて頂きます!

●漢字の「狩」
ジェイソンさんが「“けものへん”に”守”るで「狩」る。・・・動物、守ってないよね!」とツッコんでいました。
確かに!と思いませんでした?

実はこの「狩」という字、けものへん「犭」は、「犬」の意味。
そして「守」は、「四方を守備する」という意味の「シウ」という音から来ているのだそうです。
つまり、「犬に四方を取り巻かせて猟をする」。
だから、「狩」だったんですねー。

●「かわいそう」
「おもしろい」ことをやっている人を見ると →「おもしろそう」
「おいしい」ものを食べている人を見ると  →「おいしそう」
なのになぜ、「かわいい」人を見たとき   →「かわいそう」 ・・・にならないのか?!

実は「かわいい」は「カワユイ」が転じたもので、
もともとは「いたわしい」「ふびんだ」「かわいそうだ」という意味だったんです。
(「広辞苑」の「かわいい」を見ると、この意味が一番最初に出ています!)
それがやがて、②「愛すべきである。深い愛情を感じる」、③「小さくて美しい」になっていったんですね。
「かわいい」は今や、特に女子の間では、さらに汎用性の高い形容詞となっていますが(笑)。

なので、「かわいい+そう」=「かわいそう」は、本来まったく問題ないんです。

●漢字の「豊」
収録の最後に「いろんな言葉を知れば豊かになる」と語った金田一さん。
ジェイソンさんがすかさず「曲がった豆で“豊”か?・・・ワケあり製品に過ぎないだろうが!」とツッコみます。
金田一先生は、「曲=メロディーかもしれないよ。豆畑のメロディー、すごく豊かじゃない!」と反論。
ジェイソンさんが「ボケ殺し・・・」と絶句して終了しました(笑)。

「豊」という漢字は、実は「豐」の略字。
「豈」は「たかつき(高坏)に食物を盛ってある形」を意味し、
「豐」の上の部分は、音符の「丰(ホウ)」を二つ並べたもので「充満」を意味することから、
「たかつき(高坏)に食物が充満している」=「豊」か、・・・ということだそう!
ワケあり製品じゃなくて、よかったよかった。

 

放送後、「久しぶりに漢和辞典や国語辞典を引っ張り出してきて、家族で盛り上がった」とか、
「漢字を機械的に丸暗記してきたけど、ジェイソンさんのように"何でこうなってんの?”とツッコミを入れながら覚えれば、楽しいし頭にも入りやすいと気づいた」
といった反響をいただき、うれしく思いました
今回の番組が、「あれ、そういえば何でだろう?」「言われてみれば、おかしいな?」と、
言葉に興味と関心を持つきっかけになってくれたとしたら、幸いです!

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投稿者:スタッフ | 投稿時間:10:08 | カテゴリ:ここだけの話 | 固定リンク


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