2019年02月12日 (火)

ビームフラッシュではなくて・・・

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指、そして手の動きには人の心を動かす不思議な力があるようです。例えば「あなたは!」と指を指されるとドキっとしますよね。指先からビームは出なくても、感情のうねりのようなものが伝わってきます。

そんなことを感じた、今回の大野和士さんと原田マハさんの収録でした。世界的に活躍する指揮者、大野さんはお話しする際、時々手を振って指を動かします。すると周囲で見守っている私たちの視線は、たちまちそこに釘付けになるのです。ひょっとして大野さんに限っては目に見えないビームが出ているのではと思うほど、パワーを秘めていました。指の動きに魅せられている内に、話に引き込まれ、気づいたときにはすっかり“大野ワールド”の中へ。大野さんの「指振りトーク」、随所に出てきますので、お楽しみに! ちなみに誰でも指からビームを出せるのかというと、どうもそうではないようです。知らず知らずの内に、失礼な振る舞いになる恐れもあるので、くれぐれもご注意ください。

 そして原田マハさん。ニューヨーク近代美術館などにお勤めの後、小説家となり、絵画や画家をモチーフにした作品を多数発表されています。収録の中でも話題になったのですが、絵画を言葉で表現するって、難しいと思いません?「黒っぽい服を着て、少し微笑んでいる女性の絵画」と言われても話になりません。原田さんご自身「アートは言葉で表現する必要はないものなんです」とおっしゃられたのには驚きましたが、それをどう小説という表現にしているのか、注目してご覧ください。そして何と、大野さんが原田さんの小説を朗読するという、何とも贅沢な1シーンがあります。このとき、大野さんの口から発せられる原田さんの言葉からは、確実にビームが出ていました。そのビームによる光が集まって、一枚の絵画を再現される、そんなレアな体験をさせていただきました。

 ビームの使い手同士による「SWITCHインタビュー」。ただし、ビームフラッシュのように勝ち負けをつけるものではなく、互いをリスペクトしあう達人達のトークです。その光の魅惑、ご堪能ください。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:08:14 | 固定リンク


  
2019年02月04日 (月)

すぅ~

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ちょっと近寄りがたい、正直そんなイメージがありました。俳優の三上博史さんと漫画家の美内すずえさん。三上さんは人気ドラマから芸術性の高い映画まで、まさに俳優の中の俳優、プロの中のプロですし、美内さんは何といっても「ガラスの仮面」の作者、あの大作を描き続ける大家ですから、ちょっと緊張してしまう・・・そんな風に思っていました。

と書くと、「ああ、逆に気安い感じだったのね」と思われるでしょうが、そうではありません。やっぱりオーラはあるのです。でもそのオーラが人を寄せ付けないものでは決してなく、明るいというか、前向きなエネルギーを与えてくれるようなオーラなのです。

 NHKにやってきた三上さん、周りをスタッフに囲まれて・・・かと思ったら、お一人で館内を軽快に歩き、気がつけば楽屋まで案内するスタッフ(私です)が三上さんの後ろを歩いているという失態。しかし全く気にするそぶりも見せず、立ち止まって待っていてくださいました。ちなみに、三上さんのメイク・スタイリスト担当の方をご案内するときも、スタッフ(やっぱり私です)が部屋を間違えるという失態をおかしたのですが、皆さん笑顔で許してくださいました。皆様に深く感謝するとともに海より深く反省・・・。その後の打ち合わせでも、快活にお話しくださいました。

そして美内さん、事前の打ち合わせをカフェで行ったのですが、こちらの質問にとても丁寧に答えるとともに、時々笑みを浮かべながら、いろいろなエピソードを紹介していただきました。さぞアイディアをひねり出すのに大変なのでは・・・というこちらの想像を「発想はひねり出すものじゃないんです」とあっさり覆した後、創作の姿勢について語っていただきました。

 トーク収録は、そんなお二人のエネルギーとエネルギーが融合を起こして、すさまじいパワーとなりました。おそらくお話しになった内容を文字に起こすと、過去屈指の量になると思います。そんなお二人ですが、共通していたのは「自分をからにする」ということ。

前向きのエネルギーと矛盾するようですが、自分をからにすることで、いろいろなものを取り入れて、充填する。だから常にチャレンジを続けるエネルギーが生まれるということなのだと思います。息を大きく吸うためには、まずしっかり吐き出さないといけないように、自分をからにすることがエネルギーの源になることをお二人から学びました。他にも常に前向きでいられる秘けつを語っているので、ぜひご参考に。

では我々もまず出来ることからマネしましょう。「すぅ~~」。

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:08:25 | 固定リンク


  
2019年01月28日 (月)

ことばが生まれる

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「おれは(わたしは)もう子どもじゃないんだ!(ないの!)」っていう場面、最近あまり見なくなりましたよね。でも私たちが今回最初にぶつかった壁はこの問題でした。

14歳は子どもでしょうか、大人でしょうか? 未成年なので大人ではないだろうけど、たいていの場合小児料金は適用されないし、子どもとも断言できない。

では、芦田愛菜さん(14歳)は子どもでしょうか、大人でしょうか、これはさらに難問です。どちらの顔も併せ持ち、ドラマや映画の役柄によって演じ分ける芦田さん。今回の相手、糸井重里さんとの年齢差は「56」で、それがキーになると思ったのですが、これは「大人と子ども」の組み合わせなのか「大人と大人」の組み合わせなのか、答えが見えないままに収録の日を迎えた訳です。

結果から言うと、私たちはいろいろ間違っていました。文字通り初対面のお二人、糸井さんのオフィスを案内するところから始まり、インタビュー場所へ。そこまではある種「ほほえましい」風景だったのですが、対話が始まると変わりました。

まず糸井さん、もちろん大人であることに違いないのですが、決して“年長者が年の離れた人に話しかける感じ”になりません。あくまで“糸井重里が芦田愛菜と話す”以外の何物でもない。そして芦田さん、もちろん年上の糸井さんへの礼節は守っているのですが、決して“自分を演じて年上の人と話す感じ”になりません。やはり“芦田愛菜が糸井重里と話す”なのです。

 こんなお二人が語りあったのは「ことば」のことでした。自分の中に「気持ち」はあるのに、それをどんな言葉にしても100%伝えることができない、という体験、皆さんもお持ちでしょうし、芦田愛菜さんも持っていて、それを糸井さんに伝えました。そこで糸井さんが語ったのは、「言いたいのに言えない、そんなときに言葉は生まれる」ということ、そして「言いたいのに言えない、その思いを忘れないこと」ということでした。なんと力強いメッセージでしょうか。「言いたいのに言えない」体験は、悩ましいだけではなく、いつか自分の心と身体を温めてくれる体験なんだと、私は解釈しました。たぶん聞く人によって、それぞれの解釈が出てくると思います。

 今回の放送が「糸井重里×芦田愛菜」以外の何物でもないものになったのは、「言葉で発していない言葉」で、お二人が通じ合っていたからもしれません。59分間ぶんの言葉に加え、そんな言葉も味わいながらご覧ください。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:27 | 固定リンク


  
2019年01月15日 (火)

自分の声で語ってみたら

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映画監督の周防正行さんと浪曲師の玉川奈々福さん、という今回。周防監督最新作「カツベン!」の撮影現場と、奈々福さんの生の舞台が見られるという、とてもとても貴重な体験をすることが出来ました。周防監督、奈々福さん、本当に感謝です!

 まずは周防監督の撮影現場を玉川奈々福さんが見るというシーン。初めて見る現場に興味津々の奈々福さんが指摘したのは、映画スタッフの方々の動きです。誰に指示されるともなく、演出、照明、音声、美術、大勢の人たちが手際よく動いてムダがありません。大声で怒鳴る人もおらず、よく映画の宣伝で見かける「撮影快調!」という言葉がまさにピッタリ。そしてお昼になると、豚汁つきのお弁当で、皆さん仲良く食事。こんな撮影現場になるのは、言うまでもなくその中心に監督の存在があるからなのでしょうが、その点について奈々福さんが鋭く追求しています。周防監督の「よーい。ハイ!」のかけ声の背景にある監督術、実は私たちテレビ番組の制作にも、ものすごくためになる話で、きっと皆さんも「なるほど!」連発になると思います。

 一方、周防監督が浅草に奈々福さんを訪ねるシーン。周防監督が劇場内に入ると幕が上がり、奈々福さんの浪曲が始まるという設定です。我々番組スタッフはカメラに映らないように、廊下や別室に待機したのですが、突然始まった奈々福さんの声のすごいこと!今回はマイクを使わず「ナマ声」で披露していただいたのですが、客席の外にいる我々の内蔵までグングン響いてくるような感じ、客席で聞けばどんな迫力になることか・・・。

 ところで周防監督の新作映画の主人公は、映画の活動弁士。そのため日本の語り芸について調べる過程で、浪曲師・玉川奈々福さんに出会ったそうです。そんな訳で、今回は声、語りの魅力についても存分に感じられる回になっています。考えてみれば浪曲や活動弁士の他にも歌、落語、講釈・・・など、声・語りによる芸事は何と多いことでしょうか。最近は介護においても「声」の重要性がわかってきているようですが、本来、人間にとって人の声は何より心地良いものなのでしょうね。

では私もメールや文書を止めて、仕事の連絡は全部「地声」で伝えれば上手くいくのか!?

結果は言うまでもないですが・・・。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:08:08 | 固定リンク


  
2018年12月28日 (金)

家族写真

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もちろん相手があの和田アキ子さんですから、緊張は当然です。しかし収録に向かう写真家・平間至さんの緊張ぶりは、ちょっと心配になるぐらいでした。平間さんといえば、日本を代表する多くのミュージシャンたちから絶大な信用を集める大物写真家、和田さんとも長年お仕事を一緒になさっているので、「なぜ?」という感じはありました。しかし、収録が始まると、その訳がわかりました。平間さんは、和田さんの内面の奥深くまで、礼儀正しく迫っていきます。相手に立ち入ったことを聞く以上、生半可な気持ちでは出来ない。そのような思いの表れだったのだと思います。

 和田さんは、どのような質問も遮ることなく、時にユーモアを交えて、時に心をこめて答えていらっしゃいました。本当はいろいろとお話しして頂いたので全部ご紹介したいのですが、今回は「歌手・和田アキ子」としての思いを中心に構成させていただきました。言うまでもありませんが、そのプロフェショナルとしての意識の高さには圧倒されます。和田さんと言えば、日曜のお昼などなど、いつも側にいたと感じるぐらい身近な存在でもありますが、まだまだ知らない和田さんの顔が、たくさんあるんだなと感じました。

 そして後半は平間さんの写真館で収録。この写真館に行ってみてまず驚かされるのは、壁一面に貼られた「家族写真」です。ミュージシャンの躍動的な写真の数々で知られる平間さんのイメージとは、一見かけ離れたような和やかな家族写真。実はそこには一篇のストーリーがあり、大変に感動的なものでした。(上手く説明できないので映画化希望!)詳しくは番組をご覧になって頂きたいのですが、そこには「写真」というものが人々の記憶を残すことの意義、重みがありました。

 映画で家族が写真を撮るシーンが出てきたら、それはその後の別れを暗示するシーンだという話を聞いたことがあります。普段いっしょにいるけど、いつまでも一緒にいることは出来ない家族。けれども、その時間を1枚の写真の中に固定することで、記憶は永遠のものになる・・・。

みなさんは家族写真、撮っていますか?

投稿者:スタッフ | 投稿時間:07:45 | 固定リンク


  
2018年12月25日 (火)

いのしし年にSWITCH!

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本年も「SWITCHインタビュー達人達」をご覧いただき、有り難うございました。

来年の最初の放送は1月5日、歌手の和田アキ子さんと写真家の平間至さんの回となります。シンガーとしての和田さんの魅力、平間さんの写真館への思いが詰まった放送になっています。

 

今年放送された「SWITCHインタビュー達人達」は・・・

「水原希子×長島有里枝」 「マツコ・デラックス×つんく♂」

「松本幸四郎×草間彌生」 「出口治明×美村里江」

「緒方恵美×西野亮廣」  「佐藤二朗×メイガス」

「布袋寅泰×木田真理子」 「藤井隆×髙橋勝大」

「ナイツ×ハンバート ハンバート」 「山田洋次×蒼井優」

「竹本織太夫×中川家 礼二」「早霧せいな×増田明美」

「蝶野正洋×大西順子」  「フジコ・ヘミング×田川啓二」

「宇多丸×畑中章宏」   「市川猿之助×青栁貴史」

「フランソワ・オゾン×池松壮亮」 「百田夏菜子×原ゆたか」

「二宮和也×落合陽一」  「林家たい平×丹道夫」

「井浦新×服部文祥」   「奈良岡朋子×勅使河原茜」

「堤幸彦×川鰭市郎」   「大竹しのぶ×太田光」

「伊東豊雄×小松義夫」  「矢野顕子×油井亀美也」

「横尾忠則×瀬古利彦」  「岩下志麻×下村一喜」

「矢部太郎×峯田和伸」  「柳楽優弥×藤田貴大」   

 

60人の達人達に心から感謝です。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:08:49 | 固定リンク


  
2018年12月17日 (月)

クールにキメて

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「僕の舞台は世界なので」。都内のカフェでの打合せ、柳楽優弥さんの口からごく自然に、クールに発せられたこの言葉から、番組は立ち上がりました。それはまるで「明日は木曜日なので」などと言うのと同じような、サラリとした言葉でした。14歳にしてカンヌ映画祭で受賞され、世界の映画人と交わってきた柳楽さん。それゆえの苦労もあったとのことですが、世界中の観客、映画人にアピールしたいという思いは、常に胸の内にあるそうです。しかしそれを声を大きくすることなく、変にテレもせず、“平熱”で話す姿、これこそ「クール」(カッコいいという意味も含めて)。

 そしてもう一人の藤田貴大さん。もう「クール」という言葉を立体化したら藤田さんになるのではないかと言うほど、まずカッコいい、そしてキレキレ、さらに物静か。そんな藤田さんの演劇の話、これがまた・・・。「CDアルバムみたいな演劇になればいいんじゃないかな」「演劇は面白いものだけが残っていけばいい」とまあ、It’s so cool! そんな藤田さんに「自分ではクールだと思いますか?熱いと思いますか?」と、ド直球の質問を投げていますので、その答えもご期待ください。

 さて、今回の収録は埼玉県にある「彩の国さいたま芸術劇場」で行われました。こちらは大小のホールや稽古場がいくつも整備され、とても広々としており、建築を見るだけでも楽しい施設になっています。2006年からはあの蜷川幸雄さんが芸術監督をつとめ、世界に向けて作品を発信していました。

実は今回ご出演の柳楽優弥さん、藤田貴大さん、ともに蜷川さんとゆかりの深い方です。どのようなゆかりがあるかは番組をご覧になっていただきたいと思いますが、あの「熱い」蜷川さんの魂を、とても間近で感じてきた2人なのです。若く才能にあふれたお二人が偉大な先人について語る姿は、へりくだるのでもなく、いきりたつのでもなく、とても誠実な姿だったと思います。どこまでもカッコ良く、クールにキメていただいたお二人でした。

 では、番組を見る側も、寒くなってきたこのごろですから、ホットワインに苦みのあるチーズでクールにキメてご覧ください・・・・ってなことはありません。緑茶にようかん、ビールに煮込み、何でも結構です。楽しくご覧ください!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:08:54 | 固定リンク


  
2018年12月10日 (月)

駆け抜ける情念

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何度も胸が熱くなりました。周りを見ると、他のスタッフも同じ表情をしています。「いいなあ」と無言で共感しあいました。

 渋谷のライブハウスと、事務所の打合せ室で行われた、カラテカの矢部太郎さんと、銀杏BOYZの峯田和伸さんの「SWITCHインタビュー達人達」。ともに41歳、静と動、一見正反対のキャラクターながら、20年も前から互いのことを認め、リスペクトしていたという間柄です。ちなみに峯田さんのこの番組での肩書きは「歌手」。ご本人の申し出によるものです。アーティスト、ミュージシャン、バンドマン・・・いろいろある中で、峯田さんの指定は「歌手」でした。

収録は終始打ち解けた雰囲気の中で進み、峯田さんはバンドのこと、故郷である山形県のこと、女の子のことを語り、矢部さんは相方の入江さんのこと、今年大ヒットした漫画「大家さんと僕」のこと、そしてこれから漫画を描くことについて・・・。

お二人の話の中には10代、20代、30代、それぞれの時の心がまだしっかり生きていて、だからその場にいた歳がバラバラのスタッフ全員の胸が熱くなったのかもしれません。

もちろん、それは峯田さん、銀杏BOYZ(そしてゴイステ)のファンや、矢部さん、カラテカのファンの皆さんの“熱さ”と比較できるものではないのですが、テレビをご覧になる皆さん、誰の胸にも届く普遍的なものがあったように感じます。

 ところで、収録が終わると、我々はそれを文字に起こして編集作業を進めていきます。その文字になった紙を見たときに、「あれっ?」と思いました。もちろん毎回文字にすれば感じ方は変わるのですが、それにしても違うのです。「ひょっとして錯覚だったのかも・・・」と、恐る恐る編集された映像を見たのですが、映像と音声に接すれば、瞬時にあの時の熱さがよみがえってきました。歌手である峯田さんは当然のことですが、矢部さんもひょうひょうとなさっているようで、その語り口に思い、感情、情念が詰まっていて、言葉では伝えきれないものも伝えているのです。「大家さんと僕」について語るところ、峯田さんが矢部さんに贈ったことばも含めて今回の見どころです。

 とてもエモーショナルな、情念に満ちた「SWITCHインタビュー達人達」、ぜひご覧ください。

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:14 | 固定リンク


  
2018年12月04日 (火)

"美"の達人

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都内某所の和室。鯉が泳ぐ池を見ながら和服姿でたたずむ女性。まさに「凛(りん)とした」という言葉がぴったり。その女性がこちらに振り返り静かに微笑む姿に、カメラが回っているにも関わらず、思わず漏れる感嘆の声・・・。女優・岩下志麻さんであります。

 巨匠・小津安二郎監督の遺作『秋刀魚の味』。映画賞を総なめにした篠田正浩監督の『心中天網島』、検事役を熱演し容疑者役・桃井かおりとの丁々発止のやりとりが話題となった『疑惑』・・・映画史に名を刻む数々の作品に出演されてきた一方、その私生活は神秘のヴェールに包まれている岩下さん。今回、是非話したい人がいるということで番組出演を引き受けて下さいました。

 岩下さんが「是非に」と指名したのは下村一喜さん。黒木瞳、浜崎あゆみ、ビヨンセ・・・世界中の女性から撮影のオファーが絶えない写真家です。下村さんの写真で、一層輝く女性たちの“美”。自らも撮影をお願いして以来、下村さんの写真の魅力にほれこんだという岩下さんは、その秘密を知りたい!とトーク熱望されました。一方、下村さんは大の映画ファン。恐ろしい数の映画をご覧になり、特に岩下さんをリスペクトしておられるとのこと。憧れの女優からのオファーに、こちらも「是非!」ということで今回のトークが成立しました。

 前半の収録は下村さんが普段仕事で使うスタジオで、後半は岩下さんの藤色の着物が映える都内の料亭の和室にて行われました。前半のトークでは、岩下さんは赤いドレス姿。撮影が始まり岩下さんが現場に入られると、現場がひときわ明るくなりました!そんな岩下さんを前に、緊張気味ながらも自らの仕事術について丁寧に答えていく下村さん。そして後半では、冒頭にも書いた通り、着物姿の岩下さんの「これぞ女優!」というお姿が見られます。しかし下村さんも負けてはいません。好きな映画は何度も何度も見て、シーンをすっかり覚えてしまうといい、なんと岩下さんの目の前で岩下さん主演の映画のシーンを、ものまねを含めて再現して下さいます!何の映画のどんなシーンか?是非番組でお確かめ下さい。

 美を体現する女優と、美を創造する写真家。いわば“美”の達人お2人による今回のトーク。「美しくあること」「美しく生きること」・・・単に外見のことだけではない、より深い“美”のありようについて、「なるほど!」と深く納得させられる数々の言葉が交わされました。土曜の夜、番組をご覧いただきながら、少しだけ日常を離れて、“美”について考えてみませんか?

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:28 | 固定リンク


  
2018年11月26日 (月)

2018年、記憶に残る朝

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建設が進む新国立競技場を見ながら立ち話をする2人、横尾忠則さんと瀬古利彦さん。すごい組み合わせだと思いませんか?実はふだんあまりテレビをご覧にならないという横尾さんがお好きなのがスポーツ番組で、特にマラソンが大好きということから、今回の企画が実現しました。あの横尾さんがマラソン好き、というのも少し意外な気がしましたが、収録でのお話を聞いて深く納得。いずれにせよ、ご本人にお話を伺わない限り、決して思いつくことのない組み合わせでした。

そして瀬古利彦さん。現役時代は無類の強さを誇り、その後も大学や実業団などで指導の手腕を振るっている、まさに日本マラソン界のレジェンド。全くの分野違いの横尾さんに、どう切り込んでいくのか、こちらも全く想像はつきませんでした。

互いにリスペクトは表しながら、重い雰囲気になるのでは・・・という心配は、いい意味で、そして思い切り覆されることになります。とにかく瀬古さん、すごいです。ストレートな質問をズバズバと連発。それがとても自然体なので、横尾さんもリラックスしてお答えになっているように見えました。朝の太陽が差し込むカフェで、水を飲みながら談笑するお二人の姿は、とてもとても貴重なものでした。

 そんな雰囲気の中、お二人から印象的な言葉が次々に飛び出したのですが、その中から二つ。

「努力すると結果しか考えない、それはつらい」

これ、瀬古さんの発言ではなく、横尾さんの発言です。ご自身のことを「努力は嫌い」「怠けるのが専門」と言う横尾さんの奥底にある考えが、ほんの少し見えた気がしました。

 「ランニングハイというのは5分10分しかないが、本当に調子がいいとずっと続く」

これはもちろん瀬古さんの発言。これぞ超一流の人の口からしか出てこない言葉だと思います。何せあの42.195キロをランニングハイで走り続けるって?想像も妄想も出来ないぐらい次元の違う話です。

 収録の最後、冒頭でもご紹介した、神宮外苑を散策するシーンがあるのですが、気持ち良い秋の午前中の収録だったこともあり、お二人ともリラックスされて、いつまでも立ったままでお話を続けていました。その脇を走り抜けていく、たくさんの市民ランナー。2020年の2年前にそんな光景があったのだと、記憶にとどめたい朝でした。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:14:44 | 固定リンク


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