2018年12月10日 (月)

駆け抜ける情念

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何度も胸が熱くなりました。周りを見ると、他のスタッフも同じ表情をしています。「いいなあ」と無言で共感しあいました。

 渋谷のライブハウスと、事務所の打合せ室で行われた、カラテカの矢部太郎さんと、銀杏BOYZの峯田和伸さんの「SWITCHインタビュー達人達」。ともに41歳、静と動、一見正反対のキャラクターながら、20年も前から互いのことを認め、リスペクトしていたという間柄です。ちなみに峯田さんのこの番組での肩書きは「歌手」。ご本人の申し出によるものです。アーティスト、ミュージシャン、バンドマン・・・いろいろある中で、峯田さんの指定は「歌手」でした。

収録は終始打ち解けた雰囲気の中で進み、峯田さんはバンドのこと、故郷である山形県のこと、女の子のことを語り、矢部さんは相方の入江さんのこと、今年大ヒットした漫画「大家さんと僕」のこと、そしてこれから漫画を描くことについて・・・。

お二人の話の中には10代、20代、30代、それぞれの時の心がまだしっかり生きていて、だからその場にいた歳がバラバラのスタッフ全員の胸が熱くなったのかもしれません。

もちろん、それは峯田さん、銀杏BOYZ(そしてゴイステ)のファンや、矢部さん、カラテカのファンの皆さんの“熱さ”と比較できるものではないのですが、テレビをご覧になる皆さん、誰の胸にも届く普遍的なものがあったように感じます。

 ところで、収録が終わると、我々はそれを文字に起こして編集作業を進めていきます。その文字になった紙を見たときに、「あれっ?」と思いました。もちろん毎回文字にすれば感じ方は変わるのですが、それにしても違うのです。「ひょっとして錯覚だったのかも・・・」と、恐る恐る編集された映像を見たのですが、映像と音声に接すれば、瞬時にあの時の熱さがよみがえってきました。歌手である峯田さんは当然のことですが、矢部さんもひょうひょうとなさっているようで、その語り口に思い、感情、情念が詰まっていて、言葉では伝えきれないものも伝えているのです。「大家さんと僕」について語るところ、峯田さんが矢部さんに贈ったことばも含めて今回の見どころです。

 とてもエモーショナルな、情念に満ちた「SWITCHインタビュー達人達」、ぜひご覧ください。

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:14 | 固定リンク


  
2018年12月04日 (火)

"美"の達人

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都内某所の和室。鯉が泳ぐ池を見ながら和服姿でたたずむ女性。まさに「凛(りん)とした」という言葉がぴったり。その女性がこちらに振り返り静かに微笑む姿に、カメラが回っているにも関わらず、思わず漏れる感嘆の声・・・。女優・岩下志麻さんであります。

 巨匠・小津安二郎監督の遺作『秋刀魚の味』。映画賞を総なめにした篠田正浩監督の『心中天網島』、検事役を熱演し容疑者役・桃井かおりとの丁々発止のやりとりが話題となった『疑惑』・・・映画史に名を刻む数々の作品に出演されてきた一方、その私生活は神秘のヴェールに包まれている岩下さん。今回、是非話したい人がいるということで番組出演を引き受けて下さいました。

 岩下さんが「是非に」と指名したのは下村一喜さん。黒木瞳、浜崎あゆみ、ビヨンセ・・・世界中の女性から撮影のオファーが絶えない写真家です。下村さんの写真で、一層輝く女性たちの“美”。自らも撮影をお願いして以来、下村さんの写真の魅力にほれこんだという岩下さんは、その秘密を知りたい!とトーク熱望されました。一方、下村さんは大の映画ファン。恐ろしい数の映画をご覧になり、特に岩下さんをリスペクトしておられるとのこと。憧れの女優からのオファーに、こちらも「是非!」ということで今回のトークが成立しました。

 前半の収録は下村さんが普段仕事で使うスタジオで、後半は岩下さんの藤色の着物が映える都内の料亭の和室にて行われました。前半のトークでは、岩下さんは赤いドレス姿。撮影が始まり岩下さんが現場に入られると、現場がひときわ明るくなりました!そんな岩下さんを前に、緊張気味ながらも自らの仕事術について丁寧に答えていく下村さん。そして後半では、冒頭にも書いた通り、着物姿の岩下さんの「これぞ女優!」というお姿が見られます。しかし下村さんも負けてはいません。好きな映画は何度も何度も見て、シーンをすっかり覚えてしまうといい、なんと岩下さんの目の前で岩下さん主演の映画のシーンを、ものまねを含めて再現して下さいます!何の映画のどんなシーンか?是非番組でお確かめ下さい。

 美を体現する女優と、美を創造する写真家。いわば“美”の達人お2人による今回のトーク。「美しくあること」「美しく生きること」・・・単に外見のことだけではない、より深い“美”のありようについて、「なるほど!」と深く納得させられる数々の言葉が交わされました。土曜の夜、番組をご覧いただきながら、少しだけ日常を離れて、“美”について考えてみませんか?

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:28 | 固定リンク


  
2018年11月26日 (月)

2018年、記憶に残る朝

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建設が進む新国立競技場を見ながら立ち話をする2人、横尾忠則さんと瀬古利彦さん。すごい組み合わせだと思いませんか?実はふだんあまりテレビをご覧にならないという横尾さんがお好きなのがスポーツ番組で、特にマラソンが大好きということから、今回の企画が実現しました。あの横尾さんがマラソン好き、というのも少し意外な気がしましたが、収録でのお話を聞いて深く納得。いずれにせよ、ご本人にお話を伺わない限り、決して思いつくことのない組み合わせでした。

そして瀬古利彦さん。現役時代は無類の強さを誇り、その後も大学や実業団などで指導の手腕を振るっている、まさに日本マラソン界のレジェンド。全くの分野違いの横尾さんに、どう切り込んでいくのか、こちらも全く想像はつきませんでした。

互いにリスペクトは表しながら、重い雰囲気になるのでは・・・という心配は、いい意味で、そして思い切り覆されることになります。とにかく瀬古さん、すごいです。ストレートな質問をズバズバと連発。それがとても自然体なので、横尾さんもリラックスしてお答えになっているように見えました。朝の太陽が差し込むカフェで、水を飲みながら談笑するお二人の姿は、とてもとても貴重なものでした。

 そんな雰囲気の中、お二人から印象的な言葉が次々に飛び出したのですが、その中から二つ。

「努力すると結果しか考えない、それはつらい」

これ、瀬古さんの発言ではなく、横尾さんの発言です。ご自身のことを「努力は嫌い」「怠けるのが専門」と言う横尾さんの奥底にある考えが、ほんの少し見えた気がしました。

 「ランニングハイというのは5分10分しかないが、本当に調子がいいとずっと続く」

これはもちろん瀬古さんの発言。これぞ超一流の人の口からしか出てこない言葉だと思います。何せあの42.195キロをランニングハイで走り続けるって?想像も妄想も出来ないぐらい次元の違う話です。

 収録の最後、冒頭でもご紹介した、神宮外苑を散策するシーンがあるのですが、気持ち良い秋の午前中の収録だったこともあり、お二人ともリラックスされて、いつまでも立ったままでお話を続けていました。その脇を走り抜けていく、たくさんの市民ランナー。2020年の2年前にそんな光景があったのだと、記憶にとどめたい朝でした。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:14:44 | 固定リンク


  
2018年11月12日 (月)

2分15秒と400km

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ミュージシャンの矢野顕子さんと宇宙飛行士の油井亀美也さんの「SWITCHインタビュー達人達」。宇宙をこよなく愛するようになった矢野さんが、あこがれの宇宙飛行士である油井さんと念願の対面を果たす・・・という回なのですが、その今回、「2分15秒」という恐るべき記録が達成されました。

「宇宙の感動が伝えられるように表現力を学びたい」という油井さんに、矢野さんが作曲の簡単なレクチャーをする、というシーンでの出来事。矢野さんは「油井さんは自分のお名前をどう呼びますか?」というちょっと不思議な質問をします。その質問から曲が生まれるまでの時間が「2分15秒」。その間、ノーカット放送!テレビ番組としてノーカットで扱うには異例の長さですが、音楽が生まれるまでの時間としては驚きの短さです。もちろん矢野さんが生み出す音楽ですから、そんな時間で作られたとはとても思えないもの。スリリングで、誇張抜きに「目が離せない」シーンなのでお楽しみに。

ただ矢野さんご自身がおっしゃっていたのですが、2分15秒で音楽を生み出せるようになるまでには、膨大な音楽の蓄積が必要であることは言うまでもありません。矢野さんの耳に吸い込まれていった名曲の数々、その一曲一曲が生まれるまでには、また膨大な蓄積がある訳ですから、よく考えてみれば気の遠くなるような話なのです。

 気の遠くなるような話といえば、宇宙ですよね~(ちょっと強引!)。でも今回、油井さんはその宇宙がとても身近に感じられるような話をしていただけました。無重力、宇宙食、知っているようで実は全然知らなかったんだ!と驚きの連続です。油井さんが作業をしていた国際宇宙ステーション(ISS)は高度およそ400キロで地球を周回しているそうです。400キロ、これ実は東京と大阪の直線で結んだ距離に近いのです。そう言われると割と近い気がしますが、油井さんが語る話は、そこにいるだけで人生観がガラっと変わってしまいそうなお話ばかりでした。地上から400キロの所に行くと、文字通り人は生まれ変わるのです。

 短いようで長い、近いようで遠い。今夜は音楽を聴きながら宇宙を眺めてみませんか?

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:33 | 固定リンク


  
2018年11月06日 (火)

ピタッとくる場所

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今回は台湾のオペラハウスの建築などで知られる世界的建築家・伊東豊雄さんと、世界各地で人が暮らす「家」を撮り続けている写真家の小松義夫さんが人と建築、特に家との関係について語り合います。そして今回、いわば「もう1人の主人公」となっているのが、お2人がトークする「場所」です。愛媛県・大三島。今、伊東さんはこの島に足しげく通い、島に昔からある建物を生かしながらホテルやカフェを作り、ここを日本一魅力のある島にして外から人を呼び込もうという試みを続けられているのです。

 トーク収録のため大三島を訪れてみると、迎えてくれたのは穏やかな青い海と空。そして豊かな緑。前半のトークの舞台となった「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」は海辺に建っていることもあり、トークの最中ときおり涼しい風が吹き抜けます。前日から島を訪れさまざまな建物を写真におさめたという小松さんに、伊東さんが島の印象を尋ねると「来た途端に、非常に心が安らぎます」とのお答え。さらに小松さんは「いるだけで何かがピタッとくる・・・伊東さんにとってそういう場所だったと思うんですけど」と言葉を続け、伊東さんも「なるほど」と納得された様子でした。

 そしてトークは、大三島での活動を続ける伊東さんの建築への思いから、「そもそも建築は誰のためのものなのか?」という問題、さらには現代の都市の景観についてまで、島の風景のように穏やかなトーンで、でも深く深く掘り下げられていきます。後半は伊東さんが古い小学校だった建物を元に作ったホテルに場所を移し、小松さんが撮った世界各地のさまざまな家についての対話が繰り広げられます。小松さんはなぜ「家」を撮り続けるのか?そのきっかけとなった若き日の小松さんの体験とは?

 小松さんの「ピタッとくる場所」という言葉に象徴されるように、人にとって居心地のいい建築や場所とは何か?を探る対話となった今回の番組。お2人の味わい深いお話とともに、その居心地のいい場所を体現する島の穏やかな風景がとても印象に残った収録でした。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:13:24 | 固定リンク


  
2018年10月29日 (月)

終わらない話

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「はい、OKでーす。お疲れ様でした」と何度声をかけたことでしょう。大竹しのぶさんと太田光さんの収録での出来事です。我々スタッフが「OKですよ、終わりですよ」と合図を出すと、「今日はどうも・・・」とシメに入るのですが、どちらからともなく「ところであれは・・・」と話が始まると大盛り上がり。お二人とも大変にお忙しい方ですから、こちらは再度「本当にOKです、有り難うございました」と声をかけるのですが、また会話が始まり・・・という感じで、本当に心から会話をするのを楽しんでいらっしゃる様子でした。

そんな大竹さんと太田さんの言葉のキャッチボール、我々が準備した台本は開始早々に“無きに等しい存在”となり、話の行方はお二人の手に委ねられました。二人がともにファンだという忌野清志郎さんの思い出話など、予定にはなかった話題が次々に飛び出してきます。「面白いけど、どんな番組になるんだろう」と正直若干不安も抱えて編集室に入ったのですが、編集して改めて聞くお二人の話はなんと!まるで“二人の頭の中に台本があったかのように”見事につながっているのです。スタッフの目を盗んで二人で打合せをしていた、なんてことは絶対に無い訳ですから、才能のたまもの?

 お二人の話は爆笑するところもあり、しんみりともさせ、とても考えさせられます。お二人ともシャイな方ですから、演技や笑いについて熱く語ったりはしません。けれども例えば大竹さんが自分の演技について語った、たった「8文字の発言」は衝撃的で、私は生涯忘れないような気がします。そして締めくくりの言葉は「それぞれの人生、バラ色の人生にしなきゃ」。「バラ色の人生」、伝説のシャンソン歌手エディット・ピアフが歌い、大竹さんが舞台で、そして最新アルバムで歌っている曲です。その話をする時のお二人の声はとても小さく、まるでつぶやくかのように語られるのですが、聞く人の心をとても熱くすると思います。ふたりの終わらない話は、全ての心疲れた者のために話されていたのでは?という気持ちになったのです。

なお、この回の再放送は現在日程調整中のため、未定となっております。決まりましたらお知らせしますので、よろしくお願いします。

 

 

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:21 | 固定リンク


  
2018年10月16日 (火)

昭和30年から遠く離れて

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「1円硬貨発行」「洗濯機、冷蔵庫、テレビが三種の神器と呼ばれる」、まだ広場が原っぱで土管が転がっていたころ、今回の出演者、映画監督・演出家の堤幸彦さんと産科医の川鰭市郎さんは生まれました。1955年、昭和30年のことです。収録前、お二人とも相手が同じ年の生まれということに触れていました。年齢を重ねて同学年の人と話をする、というのも考えてみれば感慨深いものですよね。

お二人は単に同じ年に生まれた、というだけではありません。その時代のエネルギーを受け、その時代の挫折も知り、その上で自らのキャリアを築き上げてきた。それだけに思うことは様々なのではないでしょうか。番組には全ては収め切れていませんが、70年代のロック、カウンターカルチャー、若者達の夢と挫折、お二人の「昔話」は尽きることがないようでした。しかしそれは単なる昔話ではありません。今回の収録、その「昔話」が見事に伏線となって、後半の話にまでつながっているので、是非お楽しみに。

トーク収録の後半戦は、都内にある純喫茶で行われました。これが実にいい雰囲気のお店で、おいしそうなコーヒーの豊かな香りが漂う中で撮影が始まりました。堤監督、川鰭医師、自分の道を貫いて実績を築き上げた方がコーヒーを飲む姿というのは、実にカッコいいもので、純喫茶のようなお店がよく似合います。

「純喫茶が似合うオトナ」って、なんか良くないですか?(笑)年齢を重ねた落ち着きはありつつ、心の中でまだまだ燃えさかるパトスがある、そんなイメージです。お二人もまさにそんな方でしたが、同時にお二人が若いころ、喫茶店でどんな風にコーヒーを飲んでいたのかなとも想像してしまいました。仲間と熱く議論しながら、自分のことはどこか冷静に見つめているとか、勝手な妄想が広がる・・・。

 なお、この回の再放送は来月、11月9日深夜12時からになりますので、よろしくお願いします。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:10:25 | 固定リンク


  
2018年10月08日 (月)

おもしろい

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「おもしろい」という言葉、どのような意味だと思いますか?辞書で調べてみました。

「何かに心がひかれる様」「普通とは変わったところがあり興味をひかれる」「こっけいで笑える」などなど。英語ではもちろん「interesting」。どうもいずれの解釈も「心が持って行かれる」ところは共通しているようです。

今週の、奈良岡朋子さんと勅使河原茜さんの回、とてもおもしろいです。といっても爆笑トークという訳ではなく、驚きの連続という訳でもありません。でも「興味深い」というより「考えさせられる」というより(そういう面ももちろんありますが)、やはり「おもしろい」のです。収録の間、私は番組のことも忘れて、お二人の話に文字通り心を持って行かれていました。

 劇団民藝さんの稽古場で行われた収録。奈良岡さんは椅子に座るとスッと背筋が伸び、お芝居の道に入るまでの事から、今も現役であり続けるために欠かさないことなどについてお話していただきました。言葉がきれいで、無駄がなく、意味は明瞭、それでいて皆さんご存じのあの語り口です。ひょっとすると「おもしろい話」に欠かせないのはそういう要素なのかもしれません。

そして勅使河原さんは、奈良岡さんとの意外な“縁”や思い出話に加え、ライブでいけばなの模様を見せていただきました。いけばなというものに全く知識のない我々にとっても、少しずつ作品が出来上がっていく過程は、とてもスリリングでした。こういう未知でスリリングなものも、やはり「おもしろい」要素なのでしょう。

 ところで、番組の中でも紹介されますが、実は奈良岡さんは勅使河原茜さんのお母さんと大の親友。つまり今回は「母の親友」と「親友の娘」のSWITCHインタビューなのです。

いろいろな経過をたどって、日本を代表する俳優になり、いけばな草月流第四代家元になり、番組で本当に久々にじっくり話をする。これだけでもおもしろそうではありませんか?

投稿者:スタッフ | 投稿時間:07:54 | 固定リンク


  
2018年09月16日 (日)

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「サバイバル登山家」という名称に、我々はちょっと恐れおののいていました。食料は現地で調達、なるべく登山道を使わず自力で道を見つけながら山を登る、そんなサバイバル登山を実践している服部文祥さんが、今回の出演者です。日々楽をすることに汲々とし、食事は手抜き、舗装された道を歩くだけでゼイゼイする、そんな自分たちが・・・という思いで横浜市にある服部さんのご自宅へ向かったのでした。

 まずは出会いのシーン、今回のもう一人の出演者は俳優の井浦新さんです。坂道を颯爽と登ってきた井浦さんは、服部さんとフランクに挨拶。そのまま、急な斜面を下って家庭菜園などを見に行きます。後ろをついていく我々はここで既に肩で息をする状態なのですが、井浦さんも服部さんも全く表情は変わりません。服部さんはともかく、井浦さんも相当鍛えている?

 実はこの収録、残暑厳しい8月に行われました。収録の舞台は家の中ではなく、外のウッドデッキ。酷暑の中で・・・と思いきや、先ほどから「坂道」「斜面」という言葉でお気づきかと思いますが、服部さんの家は少し小高い丘の上にあります。そして住宅街にありながら緑に取り囲まれています。そんな所に吹く「風」は、実に心地よかったのです。小高いといっても、横浜市の中ですからそんなに高い訳ではありません。でも確かに違う風が吹いていました。

 服部さんは少しも威圧的ではなく、自然で、楽しい方でした。トークの中で、「自力でしなきゃいけない状況だと考える、その考えることが楽しい、思考停止は自分にとっては醜い」とおっしゃっていましたが、それは風の違いにもこれまで気づかなかった私たちの心に突き刺さる言葉でした。そして井浦さんも「転がり続けること」で、常に新しい自分を見つけるのが楽しいとおっしゃっていました。山の中と撮影現場、舞台は違えど、どこか通じる魂がビシビシ伝わってきます。

トークの中でお二人はカレーを食べます。詳しくはご覧になって頂きたいのですが、ものすごく美味しそうな「風」が現場を流れたと、ご報告します。

 収録が終わり、我々は丘を下って駅前へ。たちまち暑苦しい風に包まれます。街中の道を歩くのも億劫な、いつもの自分たちへと帰っていったのでした。

投稿者:スタッフ | 投稿時間:09:36 | 固定リンク


  
2018年09月11日 (火)

おそばを食べて寄席に行こう

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落語×そばというと「そば清」「そばの殿様」といろいろありますが、やっぱり「時そば」。そばの値段をごまかそうとする男の失敗がオチですが、成功する男の描写も楽しいのです。「だしをおごったな」「器がイイや」「熱々だねえ」など1杯のそばを食べるのにこれでもかとお世辞を使い、知恵を使って値段をごまかす割には結局得するのは1文だけというところも逆にイキ。ともあれ、寒い夜、そばから立ち上がる湯気が見えてきそうな演目です。

 ということで、今回は寒い夜も暑い夜も24時間おそばが食べられる飲食チェーン店会長の丹道夫さんと、落語家・林家たい平さんの「SWITCHインタビュー達人達」。

まずは、たい平さんが立ち食いそば店でおそばをいただくところからスタート。ところがここで登場するおそば、トマトが丸ごと1個“でん”と麺の上に乗っているという、「時そば」の成功男でもコメントするのが難しい難物。しかしさすがはたい平さんです。ただの食レポではなく、まるで即席の落語を聞いているかのようなリポート。また麺のすすりっぷりもイイんです。今、「麺を豪快にすする女子」がSNSでは人気とのことですが(本当なんですか?)、ぜひ参考にしてください。豪快だけど品があって、そしてとても美味しそう!

 一方の丹会長、今年御年82歳。国内だけで130店舗以上を展開するチェーンの会長さんですが、実に飄々とした方で、酷暑にも関わらず収録には地下鉄でフラっといらっしゃいました。ビジネスで成功した秘訣を話していただいたのですが、その話しぶりも飄々となさっていて、むしろ「宵越しの金は持たねえ」とタンカを切りそうな、実にさっぱりとしたお話。でもよく聞いてみると、実は自らの経験に基づいた人の心理をきちんと突いたビジネス哲学が詰まっていて、思わず「・・・深い」。こちらもお楽しみに。

 ところで、このブログを更新している「中の人」はもちろん番組スタッフなんですが、毎回「達人」の皆さんについて書いていると、何だか「中の人」という別人格が存在するような気になってきます。でもやっぱり書いているのは自分で、「中の人」も自分な訳で、そうなると今、PCでブログを読んでる自分は誰だろう・・・

このいろいろ間違っているオチを理解したい方は(いるのか?)、おそばを食べて寄席へGO!

投稿者:スタッフ | 投稿時間:08:50 | 固定リンク


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