番組ナビゲータ 伊藤 穰一 による解説 JOI's VIEW
vol.97

Zak Ebrahim

ザック・イブラヒム

I am the son of a terrorist. Here's how I chose peace

私はテロリストの息子 こうして平和を選んだ

ON AIR

Aziz Abu Sarah

アジーズ・アブ・サーラ

For more tolerance, we need more ... tourism?

観光で寛容さを身につけよう

ON AIR
JOI

■■■ ザック・イブラヒム ■■■
無意識の「偏見」を自覚することの重要性

イブラヒムはプレゼンテーションの中で「bigotry(偏見)」という言葉を使います。偏見というものは、程度の差はあれ、みんな持っていると思います。偏見を、偏見とは意識しないまま、持っている人も多いと思います。

最近、欧米でバイアストレーニング(bias training)というものが流行しています。無意識の偏見(先入観、思い込み)を見つけ出して、それを修正するトレーニングです。

無意識の偏見とは、どういうものかというと、たとえばステレオタイプ(定型的なイメージ)はそのひとつです。アメリカ人は、「アジア人、とくに日本人は、勉強は得意だけど運転は下手」というイメージを持っていて、それをほめ言葉のように言う人がいます。われわれ日本人は不愉快な気持ちになりますが、言っている本人にはそれがわからない。

そういう言葉は、日常的にたくさん使われているし、自分たちも頭の中にもあると思います。

「無意識の偏見がもたらす不愉快」のない職場や環境をつくることは、国際的なコミュニケーションをするうえでも、とても重要です。

■■■ アジーズ・アブ・サーラ ■■■
理解し合うことを実現し、
世界を変えていくビジネス

日本は高齢化社会でいろいろと苦しんでいますが、中東地域は、若い人たちが多いんですね。そして、若者が多いわりには、若者の仕事がほとんどない。このことが、「偏見による暴力」をとても悪化させていると思います。

アジーズ・アブ・サーラは、自分の会社が提供するツアーで「多文化の人たちがお互いに理解し合うこと」を実現しています。そして、世界中でそういうツアーをやることで世界を変えていく、という夢を持っています。

彼は自分のことを「tourism entrepreneur」と呼んでいます。 アントレプレナー(entrepreneur)は、日本語で「起業家」を意味します。彼のような起業家精神と夢には、この地域の人たちを、新しい希望や夢へつなげていく効果があると思います。

この地域にインターネットとITが普及することで、そしてアントレプレナーシップがこの地域で活性化することで、暴力の負のサイクルもだんだん止まっていくのではないか。そういう希望を、われわれは持っています。


DETAILS


TEDとは

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アメリカのTEDから優れたアイデアをお届けします。

TEDは、価値のあるアイデアを世に広めることを目的とするアメリカの非営利団体。1984年の設立当初は、「技術」「エンターテインメント」「デザイン」の3つの分野からスピーカーを集めて会議を行っていた。その後、あらゆる分野における最先端の人々が集まる場へと発展。TEDトークと呼ばれるプレゼンテーションの動画を世界に無料配信して注目を集めている。スピーカーのリストには著名人がずらりと並び、wikipediaの創設者ジミー・ウェールズ、amazonの経営者ジェフ・ベゾス、U2のボノ、脳神経科医のオリバー・サックスなどの名前が含まれている。現在は、1年に1回北米で行われる大会を中心に、世界各地に活動を広げている。

TEDオフィシャルサイト

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次回のプレゼンテーション

  • 「ペンキ塗りで
    町は変わるのか?」
  • ハース&ハーン
    4月22日(水)放送
アーティストのかかわる領域が
作品づくりを超え、さまざまな
問題解決のために「アートの力」が
応用されることが増えている。
オランダ人アーティスト、
ハース&ハーンが取り組むのは、
ブラジル・リオデジャネイロの
“ファベーラ”と呼ばれる
貧しい地区の「地域再生」だ。
銃声が鳴り響く町の建物の壁面を
キャンバスに見立て、
住民たちを巻き込んだ
「ペンキ塗り作戦」を決行。
カラフルに塗り替えたことで、
果たして地域はどう変わるのか?
※放送時間は予告無く変更になる場合がございます。
詳しくは「最新の番組予定」をご覧ください。

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