2015年

  ムスタング

「ムスタング」
(フランス)

 
In Production

ムスタング
MUSTANG
フランス

【あらすじ】
ロマン・コールマンは、ネバダ州立矯正センターに服役する囚人。ここでは、野生馬(ムスタング)を捕まえ、受刑者たちの手で調教する「ワイルド・ホース・セラピー・プログラム」を実施している。

ある日、ロマンと同房の囚人が突然死亡する。弟の死に疑問を抱いた代理弁護人リンダは、刑期短縮の手助けをする代わりにホース・セラピー・プログラムに参加して内部情報を集めて欲しいと、ロマンに取り引きを持ちかける。
一度はその提案を受け入れたロマンだったが、すぐにやる気をなくしプログラムから離脱したくなる。しかし元受刑者でプログラムの創設者であるマイルズに説得されプログラムを続けたロマンは、次第に担当する馬と深い絆を築いていく。馬の世話など毎日の仕事にも慣れ、調教が済んだ馬を売る公開オークションに向けて準備を進めるロマン。一方、約束の内部情報を渡すようリンダがプレッシャーをかけてくるなかで、ロマンは自分にはまだ現実世界へ戻る準備ができていないことに気づき始める。そして、ついに彼が犯した罪の真実が明らかになる。
ロール・ドゥ・クレルモン=トネール

【監督】
ロール・ドゥ・クレルモン=トネール
Laure de Clermont-Tonnerre
脚本/監督

ロール・ドゥ・クレルモン=トネールは、パリを拠点とするフランス人女優、プロデューサー、監督。子供の頃に女優としてのキャリアをスタートし、演技の勉強を続ける傍らソルボンヌ大学で5年間、歴史を学んだ。
ニューヨークで1年間過ごし、スーザン・バトソンの演技クラスに参加。また、サウンドのインターンとして、マニュエル・プラダル監督作品「ボディクライム 誘惑する女」の制作現場を経験した。パリに戻ってからは、女優としてラウル・ルイス、リュック・ベッソン、ジュリアン・シュナーベル、パスカル・トマ、ジャン=ミシェル・リブ、ダニエル・トンプソン、ラミ・マッサーラの作品に出演。また、リー・ブレッシング作の戯曲「Independence」を演出。この経験で手応えを得たロールは脚本・監督に乗り出し、初めての短編映画「Atlantic Avenue」を制作。同作品は、ミルウォーキー映画祭で最優秀女優賞、ナンタケットで最優秀撮影賞、テネリフェで審査員賞を受賞したほか、クレルモン=フェラン、パームスプリング、ブレストなどの国際短編映画祭に選出された。またカナル・プリュスがこの作品を購入し、2013年9月1日テレビで放映している。
ロールの短編2作目「Rabbit」もカナル・プリュスが購入。サンダンス映画祭2015で公式上映された。アメリカ、ネバダ州で撮影される予定の「ムスタング」は、ロールの長編1作目となる。