2012年

  イェンス・アスール

「クロース・ファー・アウェイ」
(スウェーデン)

 
In Production

クロース・ファー・アウェイ
Close Far Away
スウェーデン

【あらすじ】
イギリス、ソマリア、チェチェン、サラエボ、コンゴ、世界中で繰り返される「戦争」の悲劇とそれに翻弄される人間たちが客観的かつ感動的に描かれて行く。互いに連動する物語が最後に1つに集束する。複雑でユニークなストーリーは、世界各所に生きる人々とその人間性、生き様を鋭く切り取っている。

「ソマリア」 同僚を亡くしたばかりの赤十字の医師が、哀しみの中、最後のミッションを決意する。
「チェチェン」 その後の人生を変えてしまうような運命的選択を迫られる若い兵士。
「ボスニア」 戦地に赴く女性カメラマン。メディアで成功するためにモラルの一線を越えてしまうのか。
「イギリス」 他人の運命をその手中に握っている女性移民管理官の日常。

すべてが結びつき、パワフルな物語が生まれる。世界中からランダムに選ばれたように見える人々の人生を追いかけると、そこには我々が本当はどれだけ互いに繋がっているかが見えてくる。
イェンス・アスール

【監督】
イェンス・アスール

1970年スウェーデン、エステルスンド出身。1980年代からスウェーデンの日刊紙で写真家として活躍。その後フリーランスとなり、スカンジナビア内外の大手広告代理店、新聞社、雑誌社の仕事をする。併行して、スウェーデンのウメオ大学やストックホルム現代美術館などと大規模な写真プロジェクトを展開。
2005年に脚本・監督をつとめた短編映画Den sista hunden I Rwanda (The Last Dog in Rwanda)を発表。クレルモン=フェラン短編映画祭グランプリを始め、多くの賞を受けた。2010年の短編Killing the Chickens to Scare the Monkeyはカンヌ映画祭監督週間でプレミア上映された。ルワンダ、ソマリア、旧ユーゴスラビアなど、世界各地の紛争地域での体験をもとに創作した受賞脚本「クロース・ファー・アウェイ」が、イェンス・アスールの長編第一作となる。