2011年

  夏のメイ

「夏のメイ」
(アメリカ・カタール・ヨルダン)

 
夏のメイ

夏のメイ
May in the Summer
2013年/アメリカ=カタール=ヨルダン/98分

●2013年サンダンス映画祭 USコンペティション オープニング作品
【あらすじ】
急激な近代化、西洋化と古い伝統がぶつかり合う国ヨルダンを舞台に、アラブ系アメリカ人3姉妹とその母親の結婚騒動を描いたドラマチック・コメディ。
夏の結婚式に備えるためアンマン空港に降り立ったメイは、妹のデリアとヤスミン、母親のナディーンに迎えられる。嬉しいはずの結婚式。しかし、厳格なキリスト教徒の母は、イスラム教徒の婚約者を絶対に認めないと言い出す。そうこうしているうちに、その婚約者から結婚式の中止を告げられるメイ。誰にも知られないうちに関係の修復をはかろうとする。一方、厳格な母にも恋人がいるのではないかという疑惑が浮上し…。

本作が長編第2作となるシャリーン・デイビスが、脚本・監督・主演をつとめている。
シャリーン・デイビス

【監督】
シャリーン・デイビス

1976年ネブラスカ州オマハで、パレスチナ人医師の父とヨルダン人の母のもとに生まれ、オハイオ州とヨルダンで育つ。コロンビア大学映画学校を卒業後、短編作品MAKE A WISHが評価され、ドバイ、ロッテルダム、カイロ、シカゴなど多くの映画祭で受賞。その後テレビドラマ「Lの世界」で共同プロデュースと脚本を3シーズンつとめた。(日本ではFOXlifeで放送)

前作AMREEKAはシャリーンの長編監督デビュー作品。息子の教育のためにパレスチナ西岸からアメリカへやってきたシングルマザーの奮闘を温かく描いた。2009年のサンダンス映画祭で上映され、ナショナルジオグラフィック社が配給権を獲得。その後劇場公開された。2009年のカンヌ映画祭監督週間で上映され、国際批評家連盟賞(FIPRESCI)を受けた。
「夏のメイ」は、2013年のサンダンス映画祭でワールドプレミア上映。USコンペティション部門のオープニング作品に選ばれた。