2008年
「ヒア」 (アメリカ)
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「そして、日は暮れる」 (ラテンアメリカ)
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「世界で一番幸せな女の子」 (ヨーロッパ)
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「アポトシス」 (日本)
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ヒア
HERE
2011/アメリカ/120分
●2011年 サンダンス映画祭 USドラマ・コンペティション部門
●2011年 ベルリン国際映画祭 パノラマ部門 CICAE賞
【あらすじ】
ウィルはアメリカ人の衛星測量技師。もう何年も、たったひとりで世界中を巡り、この仕事を続けている。正確で新しい地図を作るために訪れたアルメニアで写真家のギャダリーンと出会い、旅を共にする2人。初めて他人の目を通して世界を見ることを知る。やがて旅は終わりに差しかかり、2人はそれぞれ、ここ(HERE)からどこへ向かうのか決めなければならない。
【監督】
ブレイデン・キング
CM、ミュージックビデオ、実験短編映画、ビデオインスタレーションなど幅広く表現活動を続け、写真家のローラ・モヤと共同監督した長編「Dutch Harbor」は各国の映画祭で上映された他、ヨーロッパで劇場公開された。「ヒア」は世界を旅しながら10年以上温めてきた企画。ベン・フォスター、ルブナ・アザバル主演。アルメニアで撮影された初のアメリカ映画となった。
そして、日は暮れる
Huacho
2009年/チリ=フランス/89分
●2009年 カンヌ映画祭 批評家週間
●2009年 ハバナ映画祭 デビュー作品賞
●2009年 トロント国際映画祭
●2009年 マル・デル・プラタ映画祭
【あらすじ】
チリ南部、チジャン郊外の寒村に暮らす、ある農民一家の長い一日。老夫婦のコルネリオとクレミラ、その娘アレハンドラと孫のマヌエル。4人は急激に変わる世の中に取り残されそうになりながら日々を送っている。地元出身の素人を出演者に起用し、ドキュメンタリー的な視覚表現でかすかなおかしみをたたえた人間ドラマを綴る。
【監督】
アレハンドロ・フェルナンデス・アルメンドラス
チリ大学でコミュニケーションとジャーナリズムを修め、映画批評家、カメラマン、ジャーナリストとして活動。2001年から短編映画の製作を始め、ベルリンなど各国の映画祭で多数の受賞がある。本作「そして、日は暮れる」が長編第1作。
世界で一番幸せな女の子
The Happiest Girl in the World
2009年/ルーマニア=オランダ/100分
●2009年 ベルリン国際映画祭 フォーラム部門 CICAE賞
●2009年 パリック欧州映画祭 作品賞
●2009年 ソフィア国際映画祭 国際批評家連盟賞
【あらすじ】
18歳の女の子デリアはルーマニアの田舎町に両親と住む、ごく普通の女の子。ある日飲料会社の懸賞に当選し高級乗用車をもらうことになった。条件はブカレストでCMに出演すること。一見簡単そうなCM撮影がどんどんあらぬ方向へ進んでいき、高級車の扱いをめぐって親子の意見が対立する。嬉しい出来事であるはずの当選が家族の絆に影を落としていく。
【監督】
ラドゥ・ジュデ
ブカレストのメディア大学を卒業後、コスタ=ガヴラス監督やクリスティ・プイウ監督の助監督をつとめながらテレビドラマ、CM、ミュージックビデオの演出で名をはせる。短編映画が世界の映画祭で多数受賞。本作が長編第1作となる。
アポトシス
Apoptosis
日本
【あらすじ】
出版社に勤務する24歳のマリは、ある日突然会社から解雇される。するとテレビが壊れ、住んでいるアパートが取り壊しになり、恋人と喧嘩別れし、最後には大好きな祖母の死を知ることになる。立て続けに起こる喪失をマリは時に受け入れ、時に拒む。やがてマリは知る。抗っても失ってしまう何か、守りたくても失ってしまう何か、そして、それでもなお失われない何かを。
【監督】
永津愛子
福岡県出身。中学・高校では演劇部に所属し、自らの脚本、演出で上演を経験する。その後アニメーション制作会社で制作進行、文芸を担当する。本作が初めての長編作品。