2001年


「マッジ少年」 (アメリカ)
|

「アル・シエロ 〜空へ〜」 (ラテンアメリカ)
|

「ハリマのパラダイス」 (ヨーロッパ)
|

「水の女」 (日本)
|

マッジ少年
The Mudge Boy
2002年/アメリカ/90分
●2003年 サンダンス映画祭コンペティション部門
●2003年 ロサンゼルス・ゲイ&レズビアン映画祭 審査員大賞
【あらすじ】
アメリカの田舎で暮らすダンカンは、農場の跡継ぎという自身の境遇に馴染めない繊細な少年。母の死をいまだに受け入れられず、母がかわいがっていた鶏を連れ歩く。周囲の人々は彼を鶏少年と揶揄し、父親はそんな息子を理解できない。年長の少年との同性愛遊戯や父との対立など、葛藤を越えて少年が成長する過程を描く。
【監督】
マイケル・バーク
ヴァーモント州で育ち、カリブ海地域で青春時代を過ごす。ニューヨーク大学芸術学部ティッシュ芸術学校芸術学第一級修士。短編「Fishbelly White」は、1999年サンダンス映画祭審査員特別賞の他、世界の多くの映画祭で高く評価される。
【スタッフ】
監督・脚本:マイケル・バーク
エグゼクティブ・プロデューサー:スタンリー・トゥッチ
プロデューサー:エリザベス・アレクサンダー、アリソン・ベンソン、ランディ・オストロウ
【キャスト】
ダンカン:エミール・ハーシュ
エドガー:リチャード・ジェンキンス
ペリー:トーマス・グイリー
アル・シエロ 〜空へ〜
Todas Las Azafatas Van Al Cielo
2001年/アルゼンチン=スペイン/98分
●2002年 ベルリン国際映画祭パノラマ部門
●2002年 トロイア国際映画祭 グランプリ
●2002年 サンタフェ映画祭 最優秀ラテン映画賞
【あらすじ】
客室乗務員のテレサは、愛、痛み、母性、家族の問題があふれる地上を恐れている。若い医師ジュリアンは最愛の妻を失ったばかりで、遺灰を思い出の地に撒きに行く。彼もまた地上を離れて空へ逃げたいと思っている。さいはての地ウシュアイアで2人は出会う。
【監督】
ダニエル・ブルマン
1973年ブエノスアイレスで、ポーランド系ユダヤ人の家系に生まれる。1994年、シナリオ"Ninos envueltos"がアルゼンチン国立映画協会(INCAA)の短編シナリオ・コンクールで受賞、長編オムニバス映画"Historias Breves(ショート・ストーリーズ)"の一挿話として採用される。1996年には長編デビュー作 "Un crisantemo estalla en cincoesquinas"を監督、ロシアのソチ映画祭でFipresci賞を受賞、ベルリン国際映画祭、サンダンス映画祭など、多くの映画祭に参加。監督第2作「エスペランド・アル・メシアス」ははサンダンス・インスティテュートのサポートを受けて完成。57回ヴェネツィア映画祭Cinema of Present部門に出品。監督・プロデューサー業を務めるかたわら、ブエノスアイレス大学で教鞭も取る。「アル・シエロ」はブルマン監督の長編3作目。続く「僕と未来とブエノスアイレス」(2004)はベルリン国際映画祭で審査員特別賞と男優賞を受賞し、日本でも劇場公開された。
【スタッフ】
監督:ダニエル・ブルマン
脚本:ダニエル・ブルマン、エミリアノ・トーレス
プロデューサー:パブロ・ボッシ、ディエゴ・ドゥブコフスキー、ホセ・マリア・モラレス
プロダクション・デザイナー:セシリア・ボッシ
撮影監督:ラミロ・シビタ
美術監督:クリスティーナ・ニグロ
編集:ミゲル・ペレス、アナ・ディアス・エプステイン
音楽:ビクトル・レイエス
音響:カルロス・ファルオロ
衣装:モニカ・トッシ
【キャスト】
ジュリアン:アルフレード・カセロ
テレサ:イングリッド・ルビオ
空港業務員:エミリオ・ディッシ
テレサの母:ノルマ・アレアンドロ
リリー:バレンティーナ・バッシ
看護婦:ベロニカ・リナス
ベルボーイ:ナザレノ・カセロ
タクシー運転手:ダニエル・ヘンドラー
パイロット:ロドルフォ・サムソ
カミラ:カイン・ディピラート
ハリマのパラダイス
Halima's Paradise
【あらすじ】
幸せな結婚をして女の子を授かったハリマだったが、その後9年間子どもができない。息子を切望する夫は、モロッコから若妻ファラを第二夫人として連れ帰る。ファラが妊娠し夫は喜ぶが、家族は混乱する。ハリマと娘は、自分たちが安らげるパラダイスを探すため、過激な行動に出る。
【監督・脚本】
ファティマ・ジェブリ=ウアザニ
オランダのラジオや民間テレビ放送数社でフリーランスとして働く。1994年から1997年にかけて自伝的ドキュメンタリー「In my father's house」を脚本・監督。映画は大成功のうちに劇場公開され、数々の賞を獲得する。
1999年、このシナリオでVariety誌の選ぶ「注目すべき10人のシナリオライター」の一人に選ばれる。
水の女
Woman of Water
2002年/日本/115分
●2002年 テサロニキ国際映画祭 グランプリ
●2002年 ベネチア国際映画祭 批評家週間
●2002年 プサン国際映画祭 コンペ部門
【あらすじ】
銭湯の一人娘、涼のあだ名は雨女。身辺に何かある時は必ず雨が降る。父と幼なじみを一度に亡くしたショックから涼はしばらく旅に出る。戻ってみると見知らぬ男が家に上がり込んでいた。男が「炎」を偏愛していると知り、銭湯で働いてもらうことにする。涼と男の同居生活が始まるが……。
【監督】
杉森秀則
1961年富山市生まれ。早稲田大学在学中に初監督作品『Grey』(8mm)が「ぴあフィルムフェスティバル」に入賞。83年、ディレクターとしてNHKに入社。91年にNHKを退職し、フリーのCMディレクターとして活躍。「水の女」が初の長編監督作品。
【スタッフ】
監督・脚本・編集:杉森秀則
製作:日活、アーティストフィルム
プロデューサー:根岸洋之、甲斐真樹
撮影:町田博
照明:木村太朗
美術:林田裕至
音楽:菅野よう子
録音:林大輔
装飾:佐藤孝之
衣装:北村道子
ヘアメイク:市川土筆
アートディレクション:角田純一
ビジュアルアーティスト:柳川瀬雅英
【キャスト】
清水涼:UA
宮澤優作:浅野忠信
ユキノ:HIKARU
翠:小川真由美
清水忠雄:江夏豊
ヨシオ:大浦龍宇一
仲代:塩見三省
太宰:大久保鷹
犬の散歩男:ぼんちおさむ
警官:石井光三
煙突掃除人:頭師佳孝
製材所の中年男:流山児祥
聡子:YUKI
安二郎:都家歌六