2000年


「雌鹿少年」 (アメリカ)
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「オティリア」 (ラテンアメリカ)
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「道のり」 (ヨーロッパ)
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「Laundry ランドリー」 (日本)
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雌鹿少年
The Doe Boy
2001年/アメリカ/85分
●2001年 タオス・トーキー映画祭 バブリング・アンダー賞
●2001年 アメリカン・インディアン映画祭 作品賞、監督賞
【あらすじ】
チェロキー族と白人の間に生まれた血友病の少年、ハンターを巡る物語。病気のためけがを避けなければならないハンターは、仲間や狩りが得意である父から孤立してしまう。一人前の男として認められたい彼は雄鹿をしとめて英雄になろうとするが、誤って雌鹿を殺してしまう。
【監督】
ランディ・レッドロード
「Haircuts Hurt」がアメリカ・インディアン映画祭の最優秀短編賞、フランスのアミアン映画祭で最優秀賞を受賞。「High Horse」などの作品を脚本・監督。1994年夏、サンダンス・ラボに招かれる。同年、ロックフェラー財団の異文化映画特別研究員奨学金を得る。1999年9月、「ラテンアメリカ先住民ヴィデオ」の一員としてスミソニアン財団とともにメキシコを旅行。この「雌鹿少年」が長編デビューとなる。
【スタッフ】
監督・脚本:ランディ・レッドロード
エグゼクティヴ・プロデューサー:ジェニファー・イーストン
プロデューサー:アンソニー・J.ヴォッツァ、クリス・エアー
撮影:ラズロ・カダル
プロダクション・デザイナー:デビー・デヴィラ
【キャスト】
ジェイムス・デュヴァル
ケヴィン・アンダーソン
ゴードン・トゥトゥーシス
ジェリ・アレドンド
アンドリュー・ファーチランド
ジェイムズ・メッツァー
オティリア
Otilia Rauda
2001年/メキシコ/110分
●2001年 アミアン映画祭 グランプリ
●2001年 ウエルバ映画祭 最優秀女優賞
【あらすじ】
扇情的な肉体を持つオティリア。厳格に育てられた彼女は、顔の痣のために男に真剣に愛されない。父に取り入った警官と結婚するが、病気をうつされ子どもの産めない体になってしまう。復讐のために町中の男たちと関係を持つオティリア。ある日偶然見つけたお尋ね者の男を看病するうち、深い恋に落ちるのだが……。
【監督】
デイナ・ロットバーグ
1960年メキシコシティ生まれ。1985年メキシコ州立の映画学校を卒業。在学中、中編ドキュメンタリー "ELVIRA LUZ CRUZ: PENA MAXIMA"で、メキシコ映画芸術アカデミーの最優秀ドキュメンタリー賞など、さまざまな賞を受賞。1985年から1989年にかけて、メキシコ人映画監督フェリペ・カザルスの助監督として働く。
1989年に長編デビュー作「INTIMIDAD(英題INTIMACY)」を監督、ベルリン映画祭フォーラム部門(1990)、サン・セバスチャン映画祭Zabaltegui部門(1989)、サンダンス映画祭(1990)、東京国際映画祭(1991)に参加。この「INTIMIDAD」は映画協会国際連盟ドン・キホーテ賞を受賞。
1991年、第二作「ANGEL DE FUEGO」(「炎の天使」)を製作・監督、1992年のカンヌ映画祭監督週間で上映される。「ANGEL DE FUEGO」はロンドン国際映画祭(1992)、東京国際映画祭(1992)、トロント映画祭(1992)、サンダンス映画祭(1993)、サン・フランシスコ映画祭(1993)、シドニー国際映画祭(1993)など世界の70以上の映画祭で上映される。ニューヨークに本拠を置くアメリカ映画批評家連盟から、1993年度の最優秀スペイン=アメリカ映画賞を与えられる。
1993年、サラエヴォ映画祭「ビヨンド・ザ・エンド・オブ・ザ・ワールド」部門の芸術監督を務める。
1994年、サラエヴォ芸術家グループによる長編映画「人間、神、怪物」のプロデューサーを務める。
メキシコにおいては、国立文化芸術協議会、メキシコ映画協会、映画資格センター、メキシコ国立大学とグアダラジャラ大学による「サラエヴォとメキシコ」プログラムなどに在籍。
1995年に、フランスのパルナス・インターナショナルと共同で、アデミール・ケノビック監督の「パーフェクト・サークル」を製作。1997年のカンヌ監督週間で上映される。
【スタッフ】
監督・脚本:デイナ・ロットバーグ
製作:アルフレード・リプステイン
撮影監督:ギレルモ・グラニーロ
音楽:マリアッチ・チャランダ
【キャスト】
オティリア:ガブリエラ・カヌーダス
メルキアデス:アルベルト・エストレーラ
イシドロ:アルバーロ・ゲレーロ
ラスカノ:カルロス・トレストリーハ
道のり
The Invitation
イギリス
【あらすじ】
16歳のローラは、イギリス南海岸の片田舎に家族と暮らしている。母はできの良い兄とかわいい妹を溺愛し、父は家族に無関心。ローラは自分の居場所を見つけられない。そこへ魅力的なロバートが現れる。謎の多いロバートの、捉えどころのない過去がローラを夢中にさせるのだが……。
【監督・脚本】
カリーヌ・アドラー
イギリス国立映画TV学校卒業後、チャンネル4でドキュメンタリー「エドワードの飛行艇」を、BFIとチャンネル4の共同で、カトリン・カートリッジ主演の短編「FEVER」を監督。1996年にサマンサ・モートン、クレア・ラッシュブルック、リタ・トゥシンハム主演の「アンダー・ザ・スキン」を監督、エディンバラ映画祭で最優秀映画に与えられるマイケル・パウエル賞を、スコットランドの日曜批評家賞、トロント国際映画祭で国際批評家賞をそれぞれ受賞(すべて1997年)。1998年のロッテルダム国際映画祭でも上映される。
Laundry ランドリー
Laundry
2001年/日本/126分
●2001年 モントリオール世界映画祭
●2002年 サンダンス映画祭
【あらすじ】
コインランドリーで働く青年テルは、洗濯ものを盗まれないように見張っている。幼い頃頭部に傷を負い障害が残るテルには、このランドリーが世界のすべてだ。ある日、服を忘れて行った水絵と知り合い、ふたりは一緒に暮らし始める。水絵の傷ついた心も癒やされていくようだったが……。
【監督】
森 淳一
1967年東京都生まれ。高校時代に監督した8ミリ映画から、映画監督への道を決意。助監督として『湾岸バットボーイブルー』、『居酒屋ゆうれい』、『7月7日、晴れ』などに参加。主なTV監督作としては、「踊る大予告編 第二部」、ギャラクシー賞・奨励賞を受賞した「美少女H2〜18歳のウソ」など。本作が映画監督デビューにあたる。
【スタッフ】
監督・脚本・原作:森 淳一
音楽:渡辺善太郎
主題歌:「Under The Sun」atami /vo. BONNIE PINK(cutting edge)
アニメーション:MAYA MAXX
原作本:メディアファクトリー刊
プロデューサー:堀部 徹・安藤親広
撮影:柴崎幸三
照明:上田なりゆき
録音:山方 浩
美術:佐々木尚
キャスティング:守屋圭一郎
製作:Laundry Partners(ROBOT・メディアファクトリー・NHKエンタープライズ21・博報堂・IMAGICA)
【キャスト】
テル:窪塚洋介
水絵:小雪
サリー:内藤剛志
宮下:田鍋謙一郎
杖の老人:村松克己
写真おばさん:角替和枝
岡崎絹代:木野 花
岡崎 栞:西村理沙
英紀:篠原秀豊