1998年


「リフト」 (アメリカ)
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「口笛高らかに」 (ラテンアメリカ)
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「ボスニアの青い空」 (ヨーロッパ)
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「ピーピー兄弟」 (日本)
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リフト
Lift
2001年/アメリカ/85分
●2001年 アーバンワールド映画祭 審査員特別賞
●2001年 サンダンス映画祭
【あらすじ】
ニーシーは、昼間はデパートに勤め、暇なときに万引きをし、盗品を安値で売りさばいている。母を喜ばせたくて、今度はいつもより難しい宝石をねらうつもりだ。同じ頃、彼女は自分が妊娠していることに気づく。赤ん坊の父親は喜び、更正を誓うが、銃弾に倒れ死んでしまう。ニーシーは宝石を盗んだ疑いで逮捕されるのだが……。
【監督】
デメイン・デイビス、カーリ・ストリーター
デメインとカーリは、最初1994年に、コピー・ライターとアート・ディレクターとして出会う。自分たちのプロダクションTwo Potatoを立ち上げ、CMなどを監督。1997年、初監督作品“Black & White & Red All Over”がサンダンス映画祭でプレミア上映される。
【スタッフ】
監督・脚本:デメイン・デイビス、カーリ・ストリーター
音楽:ライアン・ショアー
撮影:デビッド・フィリップス
美術:マーク・レイン=デイヴィーズ
衣装:ジャッキー・ローチ
【キャスト】
ニーシー:ケリー・ワシントン
エレイン:ロネット・マッキー
アンジェロ:ユージン・バード
フランス:バーバラ・モンゴメリー
クイック:スティッキー・フィンガーズ
カミーユ:サマンサ・ブラウン
クリスチャン:トッド・ウィリアムズ
口笛高らかに
La Vida Es Silbar(Life Is to Whistle)
1998年/キューバ/106分
●1999年 サンダンス映画祭 特別審査員賞受賞
●1999年 ベルリン国際映画祭 ニューシネマ・フォーラム、C.I.C.A.E.賞受賞
【あらすじ】
世紀末のハバナ。若い娘べべが語る、3人のキューバ人の物語。ジゼル役を手に入れるために男断ちを神に誓うバレリーナのマリアナ。過去の罪の意識から、セックスと聞くと失神するフリア。キューバという名の母に捨てられ苦悩するエルピディオ。聖バルバラの日、3人に起こることとは?
【監督】
フェルナンド・ペレス
1944年、キューバの首都ハバナ生まれ。
トーマス・ガタエレスとサンティアゴ・アルヴァレスの監督補として映画界でのキャリアのスタートをきったペレスは、人間特有のジレンマを突飛で予測のつかない描き方をすることで知られるキューバの映画監督の中でも一目おかれる存在。
現在までに、「La Vida Es Silbar」(1998)、「Madagascar」(1994)、「ハロー ヘミングウェイ」(1991)、「Clandestinos」(1987)と「Cascos blancos」(1975)を監督する。また、「Nunca llegara el final」(1994)とエレウテリオ・サンタクラス監督作「Culpa」(1993)の2作では俳優として参加している。ドキュメンタリー「永遠のハバナ」(2003)は日本でも劇場公開された。
【スタッフ】
監督・脚本:フェルナンド・ペレス(脚本はウンベルト・ジメネス、エドワルド・デルリャーノとの共作)
プロデューサー:ICAIC&ワンダ・ディストリビューション
撮影監督:ラウル・ペレス・ウレタ
製作総指揮:ラファエル・レイ
制作:カミロ・ビベス
音楽:エデシオ・アレハンドロ
編集:フリア・イップ
音響:リカルド・イストゥエーテ
美術監督:ウル・オリバ
衣装デザイナー:ミリアム・ドゥエーニャス
ヘア&メイク・アップ:マリア・エレーナ・デル・トーロ、マグダレーナ・アルバレス、ロドルフォ・スビザレッタ
【キャスト】
エルピディオ・ヴァルデス:ルイス・アルベルト・ガルシア
クリシー:イザベル・サントス
フリア:コラーリャ・ベロス
フェルナンド博士:ローランド・ブリト
ベベ:ベベ・ペレス
マリアナ:クラウディア・ロハス
イスマル:ホアン・マニュアル・レイス
ボスニアの青い空
Where Eskimos Live
2001年/ポーランド=ドイツ=アメリカ/95分
●2002年 サンダンス映画祭
●2002年 アビニョン映画祭 グランプリ
●2002年 モスクワ映画祭
【あらすじ】
ボスニアにやってきたユニセフ特使のシャルキィ。実は本物の特使ではなく、身分を偽って子どもを西ヨーロッパに密入国させる人身売買に関わっている。受け取るはずの子どもがみつからず、偶然出会った戦争孤児ブラードを身代わりとして連れて行くシャルキィ。ポーランドをめざし戦火に荒れ果てたボスニアで命がけの旅をするうち、2人の間に絆が芽生えるが……。
【監督】
トマス・ビシュニエスキ
1958年生まれ。ウッチ国立映画アカデミー卒業。長編映画デビュー「The Wretch」がポーランド映画祭で受賞。いくつかの短編映画のほか、ドキュメンタリー、CM、TV作品などを手がけている。
【スタッフ】
監督:トマス・ビシュニエスキ
脚本:トマス・ビシュニエスキ、ロバート・ブラッター
音楽:マイケル・ロレンツ
美術監督:トマス・パデレフスキ
撮影監督:アレクセイ・ロディオノフ
編集:ヘンリー・リチャードソン
衣装:ドロタ・ロケプロ
【キャスト】
シャルキィ:ボブ・ホスキンス
ブラード:セルギウス・ジメルカ
ピーピー兄弟
The Bleep Brothers
2000年/日本/102分
●2001年 サンダンス映画祭
●2002年 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 南俊子賞
【あらすじ】
日本一の漫才師をめざしコンビを組む兄弟だが、性格が災いしうまくいかない。主な舞台である大阪・十三のストリップ劇場でも、客から野次を飛ばされるばかりだった。ある日2人の前にテレビディレクターが現れ、テレビ出演を勧める。兄弟の大きな転機。だが、2人の漫才ネタはあまりにきわど過ぎて……。
【監督】
藤田芳康
1957年大阪市生まれ。神戸大学文学部在学中からシナリオの通信教育を受け始める。
学生時代に応募したシナリオ「遠い汽車」で、ドラマ誌主催の「ドラマ新人賞」佳作入賞。卒業後、サントリー宣伝部にコピーライターとして入社。「鉄骨飲料」「BOSS」「なっちゃん」「DAKARA」などの商品をネーミングし、立て続けにヒットさせる。1993年の「サントリーの緑茶」からはCM演出にも着手。「京番茶」「のほほん茶」「しみじみ茶」などユニークな作風で数々の広告賞を獲得した。
広告界で活躍する一方、長年の夢である映画製作にも情熱を燃やし、1998年には自作のシナリオ『ピーピー兄弟』でサンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞。クエンティン・タランティーノなどを輩出したサンダンス・ディレクターズ・ラボに参加して演出技術を学び、1999年にはフランス・エキノックスが主宰するライターズ・ワークショップにもアジア人映画作家として初めて招待された。
【スタッフ】
監督・脚本:藤田芳康
撮影:清家正信
照明:内野泰宏
美術:平田逸郎
録音:島袋保光
音楽:大井秀紀、藤田芳康、吉良知彦
衣装:宮本まさ江
メイク:石田伸
製作:ピーピーブラザース
エグゼクティブ・プロデューサー:山田晴規、横濱豊行、藤田芳康
プロデューサー:井出秋人、船津晶子
【キャスト】
タツオ:剣太郎セガール
イクオ:ぜんじろう
文江:みれいゆ
有沢:香川照之
豊子:田中裕子
徳三:岸部一徳
小柳:キダ・タロー
美紀:小林麻子
文吉:笑福亭松之助
絹子:北川さおり